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偏差値は正規分布を前提としている?(点数-平均)/標準偏差×10+50で定義する偏差値は「正規分布でないと使えない」と書いた本をよく見かけるが,正規分布でなければ偏差値が使えないのではなく,正規分布でなければ例えば「偏差値40〜60が全体の約68%をカバーする」などと言えないだけであろう。 松原望先生の『わかりやすい統計学 第2版』(丸善,2009年)ではpp.48-52で偏差値が説明されているが,p.52に「なお,正規分布のケースの場合のみ,偏差値を考えるという理論もある.」と1センテンスだけ書かれている。違う考えの人にも配慮した書き方をされている点はさすが大先生だ。
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