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統計的検定よりグラフを!p 値(有意確率)は,数学上のモデルと現実のデータが両立するか矛盾するかの度合を確率のことばで表したものである。2組のデータが近いか遠いかを表すものではない。たとえばタコとイカの重さの違いは p = 0.05 であるなどとは言わない。ところが,これに近い研究報告があった。度数分布図を描くだけでいいのに。 x と y を測定しながら,x の上位群・下位群について y の平均値の差を t 検定したものもあった。せっかくの測定値を上位群・下位群に分けるだけに使うのは情報の無駄だ。散布図を描くほうがはるかに多くの情報を伝えられるのに。 理解できていない統計的方法を使うよりも,コンパクトで情報量のあるグラフを描く努力をするほうが報われる気がする。
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