高校新学習指導要領

情報は「社会と情報」「情報の科学」に。

[2008-12-23追記] すでに全国都道府県教育委員会連合会のサイトで昨日からPDFが公開されていたが,23日早朝,新しい学習指導要領 「生きる力」-文部科学省で公開された(05:00では載っていなかったのが05:40には載っていた)。

以下,コメント。

現行は「情報活用の実践力」「情報の科学的な理解」「情報社会に参画する態度」に対応した「情報A」「情報B」「情報C」があり,それぞれ実習を1/2,1/3,1/3以上含んだが,改訂案では「情報社会に参画する態度」「情報の科学的な理解」に対応する「社会と情報」「情報の科学」の二つにまとめられ,「情報活用の実践力」+「情報モラル」が共通の内容となった。実習は「積極的に取り入れること」だけになり,アンプラグド授業が増えるかもしれない。

現行は三つから学校が一つ選択することが多かったが,二つになったことで,文系の「社会と情報」,理系の「情報の科学」を生徒が選択できるようにするのが自然な形であろう。

「情報の科学」の内容の一つ「処理手順の自動化」は,情報処理学会の提言の「手順的な自動処理」に配慮していただいたのであろう。

2013年度入学の高校生から新しくなる。数学などは1年前倒しで,必履修の「数学I」に記述統計(四分位偏差,分散,標準偏差,散布図,相関係数)が入る。