ウィキペディア革命

岩波の『ウィキペディア革命』,さっそく買ってパラパラと読む。原著はフランス語で,主に英語版とフランス語版についての記述であり,複数の著者によるもので,かなりWikipediaに反感を持って書かれた部分から,冷静な調査に基づく部分まである。巻末の木村忠正氏による解説がよくまとまっている。

木村氏の解説にあった専門家によるオンライン哲学百科事典 Stanford Encyclopedia of Philosophy,なかなか読み応えがある。Wikipediaの比ではない。ただ,参加感は湧かないだろう。Googleの Knol も同様。パロディ版の Uncyclopedia(日本語版アンサイクロペディア)は逆に内容0%,参加感100%。ウィキペディアで遊んでいる人たちはこちらに移ってほしい。

昨年度,授業でt検定の実習をしたとき,数式についてはウィキペディアの t検定 の項目を参照させた。昨日ふと思い立って英語版 Student's t-test を見たら,明らかに数式がおかしい。直そうと思ったら,英語版ではIDを取得していなかったようだ。しかもOkumuraというIDは取得済みである。アカウント作成のページであまり考えずにユーザ名をharuhiko_okumuraとしたら,Haruhiko okumuraができてしまった。よくわからないまま Wikipedia:Changing username で変更依頼を昨夜出したら,もう今朝には Haruhiko Okumura に直っていた。さらによくわからないままアカウントをunifiedにしてみたが,日本語版のアカウントとは統合できなかった。しかたがないので日本語版でOkumuraをHaruhiko Okumuraに変更依頼した。これでいいんだろうか。[追記:よいということです]