絵画のデジタル化はルール作りが必要?

今日のNHKクローズアップ現代「本物そっくりの文化財~デジタル複製の波紋~」,デジタル化により本物そっくりの複製が安易に行われることを危惧するという内容。ダ・ビンチの最後の晩餐のデジタル版も複製防止のため至る所に文字が挿入されている。作品そのものの著作権は切れているので,Creative Commonsの発想で所有者がデジタルデータをオープンにしたところで本物の価値が下がることはないと思うのだが,なかなかそうはいかないようだ。

[追記] 本物そっくりといっても,質感は難しい。金や銀も無理で,後で手で貼り込んだりするそうだ。作品の著作権はなくてもデジタルデータの権利はデジタル化した会社が持ち(いわゆるデジタル化権),その会社が勝手に複製して金儲けしないことは作品の所有者との契約で定めているとのこと。