県民参画とSNS

教えていただいて三重県議会中継の平成17年第3回定例会(9月29日)を見た。

末松則子議員の一般質問の32分40秒〜48分40秒あたりに「インターネットを通した県民参画の今後の展開について」の質問と,野呂知事,村林守氏(総合企画局長),浦中素史氏(地域振興部長)の答弁がある。末松氏は,三重県のe-デモ事業が失速していることを挙げ,熊本県八代市のごろっとやっちろのようなSNSの活用を提案。

石原正敬議員の関連質問では,SNS実証実験が長岡市,千代田区,川崎市で行われていること,e・Gov(イー・ガバ)誌のランキングでは2004年は三重県が1位であったが2005年には上位15位までに入っていないことを指摘。野呂知事は,ITには莫大なコストがかかり,ランキングを追い求めたりしないと答える。

地域SNSについては自治体・NPOなどによる「地域SNS」の実証実験、千代田区と長岡市で12月開始(INTERNET Watch 2005-08-23)参照。川崎市でopen-gorottoを使ったSNSの構築が始まっていることは「市のSNSを一人で開発,オープンソースとして公開」——熊本県 八代市 情報推進課 小林隆生氏で言及されている。

野呂知事は「ITには莫大な金がかかる」と思っておられるようだが,今まで同じことをするのに莫大な金がかかったことをITで安価にできるようになったと考えてはどうか。確かに,莫大な金がかかるとの予断がある人が進めようとすると,本当に莫大な金がかかってしまうのかもしれない。