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QA -> 一般フォーラム MusiXTeX のマニュアルドキュメントの最新版musixdoc.ltx をタイプセットしたい -> Re: MusiXTeX のマニュアルドキュメントの最新版musixdoc.ltx をタイプセットしたい

- 栃折 成紀 の投稿
m c 様、奥村先生、ありがとうございます。重要な補足があります。musixdoc.ltx を latex などで処理する前に、たぶん次の2点をする必要があると思います:
① TeX Live 2025 フルインストールにすらない「CLASSICO URW フォント」というものを、
https://ftp.riken.jp/tex-archive/fonts/psfonts/urw/classico/tfm/
などからもらい、$TEXMFMAIN\fonts\tfm に格納しておく。
② \musixtex139\musixtex\doc\musixdoc\lyrics.tex の377~380行目を次のように書き換える(理由:ウムラウトなどによりエラーを回避するため):
%\catcode`\ä\active \def\ä{\"a}
%\catcode`\ö\active \def\ö{\"o}
%\catcode`\å\active \let\å{\aa}
\setlyrics1{\aa\"a\"o}

m c 様のレスを受け私も、musixdoc.ltx を、platex でなくただの latex で処理してみましたが、依然読み込めない musixdoc.dvi が生成されました。

QA -> 一般フォーラム MusiXTeX のマニュアルドキュメントの最新版musixdoc.ltx をタイプセットしたい

- 栃折 成紀 の投稿

MusiXTeX の新版1.39がリリースされました:

https://www.ctan.org/pkg/musixtex

MusiXTeX は TeX により楽譜を作成するという素晴らしいソフトであり、今も不定期に更新が続けられている MusiXTeX の最新の機能がマニュアルにより、日本語で読めたらいいなと思います。

森脇道雄氏が提供してくださっている、MusiXTeX 日本語版マニュアル: http://www.mab.jpn.org/musictex/musixtex_j.html#MusiXJdc

という、素晴らしい日本語texファイルがありますが、これは Version T.98j1(2001年1月2日)という、もう25年近く前のものであり、恐らく MusiXTeX のホットな話題や機能を拾えたものになっていないと思います。

そこで、MusiXTeX のマニュアルドキュメントmusixdoc.pdf を texソースファイルからコンパイルして作ることができれば日本語訳版も作ることができるだろうと考え、

http://icking-music-archive.org/software/musixtex/musixtex139.zip

に収められている \musixtex139\musixtex\doc\musixdoc\musixdoc.ltx

(← 必要なら拡張子を .ltx から .tex にリネームする)を platex でコンパイルしてみたのですが、これが少なくとも私の知見では簡単にタイプセットできないように感じています。それどころか、

 %test.tex

\documentclass[twoside,11pt,notitlepage]{report}
\usepackage{musixdoc}

\startmuflex

\makeindex

\begin{document}

a

\end{document}

%--------------------

という texファイルを \musixtex139\musixtex\doc\musixdoc\musixdoc.sty(更新日付2025‎年‎6‎月‎17‎日、‏‎8:39:52)で platex で処理すると、コンパイルは終了するのですが、出来た musixdoc.dvi が dviout で正常に開けないファイルとなってしまいます。

このようにして、MusiXTeX のマニュアルドキュメントの最新版musixdoc.ltx をタイプセットする方法があれば教えていただくことはできますか?私の環境は、

Windows 11, TeX Live 2025(←ディレクトリ構造を少し変えています)です。logファイルを添付させていただきます。

QA -> 一般フォーラム dvilualatex-dev.fmt を作成するには -> Re: dvilualatex-dev.fmt を作成するには

- 栃折 成紀 の投稿

TeX Live 2025 のファイル群を、ディレクトリ構造が W32TeX(2021年7月に更新終了)と同じになるように構成しています。kpsewhich -a texmf.cnf で示される

c:/usr/local/share/texmf-dist/web2c/texmf.cnf

については、例外として W32TeX とほぼ同じものを使用しています。おそらくこれが原因でしょう。そこには

TEXINPUTS.dvilualatex-dev = $TEXMFDOTDIR;$TEXMF/tex/{latex-dev,lualatex,latex,luatex,generic,}//

という記述はなく、実際に

kpsewhich -progname=dvilualatex-dev -a hyphen.cfg

の出力結果は

c:/usr/local/share/texmf-dist/tex/cslatex/base/hyphen.cfg
c:/usr/local/share/texmf-dist/tex/generic/babel/hyphen.cfg

と、cslatex の方が先でした。

そこで、textmf.cnf に

TEXINPUTS.dvilualatex-dev = $TEXMFDOTDIR;$TEXMF/tex/{latex-dev,lualatex,latex,luatex,generic,}//

という記述を追加し、同じく

kpsewhich -progname=dvilualatex-dev -a hyphen.cfg

とすると

c:/usr/local/share/texmf-dist/tex/generic/babel/hyphen.cfg
c:/usr/local/share/texmf-dist/tex/cslatex/base/hyphen.cfg

と、結果が逆になりました。この下で dvilualatex-dev.fmt は確かに作成できました。

cslatex とは、かつて設計され今は使わない、歴史的産物と受け取ってよいでしょうか。

和田 勇様、はやて様のおかげ様で、この件のからくりが理解できた気がします。texmf.cnf に近年新設された記述を載せないと dvilualatex-dev.fmt は作成されないのでした。個別の事案に向き合っていただきありがとうございました。

QA -> 一般フォーラム dvilualatex-dev.fmt を作成するには -> Re: dvilualatex-dev.fmt を作成するには

- 栃折 成紀 の投稿
$TEXMFMAIN\tex\cslatex\base\hyphen.cfg [1997/01/30 CSLaTeX] (更新日時は2006‎年‎1‎月‎13‎日、‏‎8:45:24)

$TEXMFMAIN\tex\generic\babel\base\hyphen.cfg [2025/08/03 v25.12 Babel hyphens](更新日時は2025‎年‎8‎月‎4‎日、‏‎4:05:06)
を上書きするというのは損失であり、おっしゃるようにダメだと思うので、改めてご指南の通り、
$TEXMFMAIN\tex\generic\babel\base 内のフォルダ・ファイル
を1階層上の $TEXMFMAIN\tex\generic\babel に移動し、(私は mktexlsr は一切使っていないので)
kpsewhich -a hyphen.cfg
を実行したところ、

c:/usr/local/share/texmf-dist/tex/cslatex/base/hyphen.cfg
c:/usr/local/share/texmf-dist/tex/generic/babel/hyphen.cfg
と出力されました。この状況下で fmtutil-sys --all を実行すると、dvilualatex-dev.fmt は作成されませんでした。
念のため dvilualatex-dev.log を添付します。

QA -> 一般フォーラム dvilualatex-dev.fmt を作成するには -> Re: dvilualatex-dev.fmt を作成するには

- 栃折 成紀 の投稿

和田 勇様の返信のおかげで解決できました。

hyphen.cfg は

$TEXMFMAIN\tex\cslatex\base\hyphen.cfg

$TEXMFMAIN\tex\generic\babel\base\hyphen.cfg

の2つがあり、\cslatex 内の方を2006年版から更新(現在の最新版は2025/8/4)しないと、

fmtutil-sys --all

をしても dvilualatex-dev.fmt は作成できないと分かりました。

dvilualatex-dev.fmt が作成できました。仔細に調べてくださりありがとうございました。