latex2html 日本語の使用について

Re: latex2html 日本語の使用について

- TAKENO Shigeharu の投稿
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だいぶ前の記事ですし (普段ここは見てません)、「最後に」と書かれているので、
書くこともないのでしょうが、たまたま latex2html の日本語化に関する議論を見
つけましたので、パッチ作成者として少し補足しておきます。

README.tech.jp にも書いてありますが、latex2html の日本語化は、jaritcle,
jsarticle などの日本語用の文書クラスを指定した場合か、jp1.10 系統の強制
的な日本語指定 ($REQUIRE_LANGUAGE や latex2html の -lang オプ
ション) のときのみ機能することになっていて (japanese.perl が読み込まれる)、逆
に article が指定された文書に対しては日本語化の機能がオフになります
(japanese.perl は読み込まれない)。

これは、主に、CJK パッケージを利用する日本語文書作成者のためと、英文の
LaTeX 文書から英語の形式の HTML を生成したい人のためにそのようになって
います。CJK パッケージにはオリジナルの latex2html が日本語化パッチとは別に
対応しているので、日本語化パッチをオフにするようにしてあります。また、英文につい
ては、英語用に別に日本語化されていない latex2html をインストールしないで済
むように日本語化パッチをオフにするようにしています。その切替えを、デフォルトでは
「日本語クラスファイルを指定しているかどうかで判断する」としているわけです。

日本語文書を platex (または NTT jTeX) で処理する人は、通常は日本語文
書スタイルを使うでしょうから、上のようにしてあります。よって、article スタイルの場合
には、言語を示す META タグも付きませんし、ナビゲーションメニューも日本語にな
りませんし、最後の「この文書について」もオリジナルの「About this document」
になります。

手動で META タグを入れるのも解決策の一つですが、それだと日本語化はされて
いませんので、article スタイルのまま日本語化したいのであれば、UTF-8 の場合は、
多分 -lang=jutf というオプションをつけて実行するのが一番楽でしょう (jp1.10系
の場合)。