japanese-otf (いわゆる「OTF パッケージのベータ版」とその upTeX 対応版)
が CTAN で更新されました。
お知らせと更新内容の紹介です。
japanese-otf-uptex Ver.0.32の更新を含んでいます。
[1] \UTF{}, \UTFC{}, \UTFT{}, \UTFK{}, \CID{}, \CIDC{}, \CIDT{}, \CIDK{}のマクロを
platexとともに使う場合、Unicode/CIDベースの7書体のvirtual fontをデフォルトで使うようにしました。
本機能を使うにはeuptex v2.00以降(TeX Live 2025以降; 正確にはr73271以降)をエンジンとしたplatexであることが必要です。
\UTFC{}, \UTFT{}, \UTFK{}, \CIDC{}, \CIDT{}, \CIDK{}はplatexとともに使う場合従来は2書体でした。
Unicode/CIDベースではなく従来のsubfont方式のvirtual fontを使用したい場合のために
otf.styに'subfont'というオプションを追加しました。
詳細は
pLaTeXでも\UTF*{}, \CID*{} を非subfont方式化、多書体化
に記載しています。
\UTFC{}, \UTFT{}, \UTFK{}, \CIDC{}, \CIDT{}, \CIDK{}のマクロのための従来のsubfont方式のvfとtfmをCTANパッケージから削除しました。
platexとともに'subfont'オプションで当マクロを使用する場合には、旧版に付属のvf,tfmを使用するかまたはソースコードに含まれているスクリプトから生成する必要があります。
[2] 中国語韓国語の本文用virtual fontにSVS(Standardized Variation Sequence)の文字を追加しました。
詳細は
[jotf-uptex] IVSを伴う異体字、合成を伴う仮名
に記載しています。