改ページせずに2段組の後ろに1段組の文章を挿入したい

改ページせずに2段組の後ろに1段組の文章を挿入したい

- skurlavenija hortxertiju の投稿
返信数: 13

こんにちは、初投稿失礼します。

LaTeXで論文を書いていて、
原稿の様式に合うようにするために、
改ページせずに二段組の後ろに一段組の文章を挿入したいのですが、
うまい方法が知りたいです。

具体的には、
原稿の様式として
  • 本文は2段組
  • 最終ページに英文のタイトル、著者名及び要旨を横1段組で書く
というルールがあります。
ここで最終ページは改ページをしません。

環境

  • OS:Alpine 3.15.0(ただしWindows 10 HomeのDocker上で)
  • ドキュメントクラス:jsarticle
  • 実行コマンド:latexmk -C main.tex && latexmk main.tex && latexmk -c main.tex
  • latexmkのバージョン:4.76
  • Dockerのバージョン:20.10.10
  • 使用しているテキストエディタ:Visual Studio Code

試したこと

table* を使う方法をよく見かけ、
試してみましたが、
改ページが行われてしまいます。

jsarticleではなくujarticleを試してみましたが、
状況は同じでした。

ソースコード

問題が再現できる小さいTeXファイル(main.tex)を以下に示します。
本来のソースコードはもう少し複雑で、完全なものはここで見ることができます。
また、リポジトリはここで見ることができます。

↓↓↓↓↓ ソースコードここから ↓↓↓↓↓
\documentclass[dvipdfmx,uplatex,a4j,10pt,oneside,twocolumn]{jsarticle}
\title{適当なタイトル}
\author{適当な著者\\適当な指導教官}
\begin{document}
\twocolumn[
 \vspace{13mm}
 \begin{abstract}
 {\parbox[t]{150mm}{適当な概要}}
 \end{abstract}
 \maketitle
 \center{
 \parbox[t]{150mm}{
 \center{
 \normalsize{
 \textrm{
 \textit{
 \textbf{Key Words:}
 適当なkeywords
 }
 }
 }
 }
 }
 }
 \thispagestyle{empty}
 \vspace{10mm}
]
\setcounter{tocdepth}{2}
ここに長い本文が来ます
\clearpage
ここに長い本文が来ます
\thispagestyle{empty}
% ここで改ページされてしまいます
% しかも改ページは下部ではなく中央に表示されてしまいます
\begin{table*}[b]
 \begin{center}
 \parbox[t]{150mm}{
 \rmfamily{
 \begin{center}
 \large{
 English Title
 \\
 \vspace{2ex}
 English Author
 \\
 English supervisor
 \\
 }
 \end{center}
 \vspace{1ex}
 \small{
 \hspace*{1em}
 English abstract
 }
 }
 }
 \end{center}
\end{table*}
\end{document}

↑↑↑↑↑ ソースコードここまで ↑↑↑↑↑

何かいい方法がありましたら、
ご教示願いたいです。
よろしくお願いします。
skurlavenija hortxertiju への返信

Re: 改ページせずに2段組の後ろに1段組の文章を挿入したい

- 北見 けん の投稿
multicol パッケージの提供する multicols 環境を使うとできそうです。

クラスオプションのtwocolumnは外します。

%\documentclass[dvipdfmx,uplatex,a4j,10pt,oneside,twocolumn]{jsarticle}
\documentclass[dvipdfmx,uplatex,a4j,10pt,oneside]{jsarticle}
\usepackage{multicol}
\begin{document}

タイトル、アブストラクトなどはそのまま1段組み本文として書きます。

\begin{multicols}{2}

この環境内で本文が二段組みになります。

\end{multicols}

末尾のタイトルはそのまま1段組み本文として書きます。
table にはしません。

\end{document}
skurlavenija hortxertiju への返信

Re: 改ページせずに2段組の後ろに1段組の文章を挿入したい

- m c の投稿
私は\onecolumn命令で改ページして1段組のAbstractを作り,PDF作成後にAcrobat Proで
それを2段組み最終ページに移動させています.

北見さんがご紹介の方法ですが,\begin{multicols}{2}〜\end{multicols}の範囲内に
figure*環境やtable*環境で2段ぶち抜き(テキスト領域幅)の図表を入れられなかった
ので諦めたと記憶しています.
#2段ぶち抜きの図表がないのであれば,北見さんご紹介の方法で良いと思います
m c への返信

Re: 改ページせずに2段組の後ろに1段組の文章を挿入したい

- TONE Kozaburo の投稿

multicols環境「内」では。table環境やfigure環境などのフロート(浮動体)は使えなかったと思います。

なので「図と表を並べて、それぞれに適切な\captionを使うには」を応用してフロート(浮動体)を使わずに\captionを付けられます。
また、段抜きのtable環境やfigure環境はmulticols環境「外」で使用すれば良いでしょう。この場合「外」は一段組なので*(アスタリスク)は不要ですね。

TONE Kozaburo への返信

Re: 改ページせずに2段組の後ろに1段組の文章を挿入したい

- m c の投稿
TONEさん,コメントをありがとうございます.

> figure*環境やtable*環境で2段ぶち抜き(テキスト領域幅)の図表を入れられなかった
> ので諦めたと記憶しています.
のはちょっと言葉足らずでした.
「テキスト領域幅の図表を適切な位置に挿入できなかった」というのが正しい記述でした.

またご指摘のようにtable環境・figure環境を入れられなかったこと,\thanks命令や脚注を
段組みにできなかったことも諦めた理由でした.

> 「図と表を並べて、それぞれに適切な\captionを使うには」
ご教示くださいましてありがとうございます.
勉強させていただきます.
skurlavenija hortxertiju への返信

Re: 改ページせずに2段組の後ろに1段組の文章を挿入したい

- 本田 知亮 の投稿
最後の欧文の部分だけ
無理やり,

\noindent
\rlap{\parbox{\textwidth}{..........}}%左段のとき

もしくは

\noindent
\hfil
\llap{\parbox{\textwidth}{.....}}%右段のとき


でどうでしょう.

ページ分割が必要なら,
手動でちょうどいいところで
分割します.
本田 知亮 への返信

Re: 改ページせずに2段組の後ろに1段組の文章を挿入したい

- m c の投稿
おそらくskurlavenija hortxertijuさんが執筆されている論文では,2段組本文部分の最終ページは
balanceパッケージを使って左右両段の高さが揃うようにし,その後に1段組の欧文題目等がレイ
アウトされる形になると思います.
#Wordで言えば,改ページなしのセクション区切りを入れて新しいセクションを1段組みにし,
#そこに欧文題目等を入れる

この場合でも本田さんの方法は可能でしょうか?

私自身の勉強も兼ねてのお尋ねです.
m c への返信

Re: 改ページせずに2段組の後ろに1段組の文章を挿入したい

- 本田 知亮 の投稿
AAAA BBBB
AAAA BBBB

CCCCCCCCC
CCCCCCCCC
CCCCCCCCC

A,B,Cの順番で文がつながる,という形が
最終的な成果物になって欲しいということ
なんだと思います.
Cの部分でページ分割があったり,
同一ページでCの後からまた2段になるとかになるというなら,その場で逃げ出しますが,
Cで文書が終わるなら
強引になんとかできますよね


一段組の幅を持ってるボックスを
うまいところ適当なところにおこうというわけです.

ですので,\raiseboxなんかも使って
位置を合わせればいいのではないかと思っています.


%--------
balance.styのことは全く頭にありませんでした.
balance.styの中身を考えれば,
一番最後に,左にはみだすように
段抜きになるようなボックスをおけば
なんとかなると思います.
その箱の幅と高さがTeXからは0になるようにすれば
balance.styの処理の邪魔にはならないはずです.

こういう処理,既存の処理の中で
場所がたまたま余ったから,コラムを入れるとかで
たまにあるんですが,まじめにやると
\outputいじらないといけないので
その場しのぎで強引にやるようにしています.






本田 知亮 への返信

Re: 改ページせずに2段組の後ろに1段組の文章を挿入したい

- m c の投稿
本田さん,ご回答をありがとうございました.

> A,B,Cの順番で文がつながる,という形が
> 最終的な成果物になって欲しい
はい,そのとおりです.

> その箱の幅と高さがTeXからは0になるようにすれば
> balance.styの処理の邪魔にはならないはずです.
ヒントをありがとうございます.
どうやれば幅と高さが0に見えるようにできるのか,ちょっと勉強してみます.
m c への返信

Re: 改ページせずに2段組の後ろに1段組の文章を挿入したい

- m c の投稿
1年以上も前の記事への返信でちょっと何ですが,自分なりの答えを一つ見つけましたので,記録として:
「wallpaper.styを使って,一段組のPDFを最終ページに貼り込む」

最後に挿入したい一段組の部分を別に作成し(これをabstract.pdfとする),本体ソースの最後(\end{document}の
直前)に
\ThisCenterWallPaper{1.0}{abstract.pdf}
と入れてやるというものです.
abstractの上端からの位置はvskipで調整します.
#位置調整のために,何度か本体とabstractの相互タイプセットが必要になりますが

本田さんがおっしゃっていた
> Cの部分でページ分割があったり
については(abstract部分が次ページにかかる場合がある→abstact.pdfが2ページ構成になる),あらかじめ
abstract.pdfを2つのPDFファイルに分割しておき,本体ソースの最後を
\ThisCenterWallPaper{1.0}{abstract1.pdf}
\newpage
\mbox{}
\ThisCenterWallPaper{1.0}{abstract2.pdf}
としてやります.
skurlavenija hortxertiju への返信

Re: 改ページせずに2段組の後ろに1段組の文章を挿入したい

- 岩熊 哲夫 の投稿
土木学会論文集のスタイルファイルを作ったときには,
最終ページの脚注を利用して,本文の2段組みの最後に,
1段の英文概要などをつけました。

https://committees.jsce.or.jp/jjsce/pform

にある1/31 までの latex の zip ファイルの中にある
当該部分を使えばできます。\lastpagesetting だったかな。
あるいは \lastpagecontrol かな。

論文集では脚注は原則使わないことを利用して,左側の
段の適切な場所に脚注(1段幅)を入れる方法です。
脚注の区切りの横線も消してあります。サンプルを
コンパイルしていただいて,必要な部分のコマンドの
定義だけをコピペしていただければ,使えると思います。

お使いになるのでしたら,必要部分を取り出したりして
さしあげますが,毎日ここを覗くわけではないので,
時間はください。
skurlavenija hortxertiju への返信

Re: 改ページせずに2段組の後ろに1段組の文章を挿入したい

- 鈴木 靖 の投稿
skurlavenija hortxertiju 様

対策方法をお急ぎかと思いましたので,とりあえず試してみました。(tex添付)
トンチンカンかも知れませんが,ご確認ください。
鈴木 靖 への返信

Re: 改ページせずに2段組の後ろに1段組の文章を挿入したい

- m c の投稿
1年以上前の記事にコメントしたものですから,鈴木さんには時期的なことに勘違いをさせてしまいました.
すみません.

で,興味がありましたのでお示しいただいたソースを試させていただきました.
うまくいっているように見えたのですが,現在のコラム位置から1段組みを始めるので,最終ページの
文章が右コラムにかかっていると1段組部分が右にはみ出してしまいます.

またbalanceパッケージの\balanceコマンドも,1段組部分を含めて高さを揃えようとしますので,1段組部分が
右コラムに行ってしまいはみ出してしまいます.
m c への返信

Re: 改ページせずに2段組の後ろに1段組の文章を挿入したい

- 鈴木 靖 の投稿
m c 様
コメントありがとうございました。
学生さんが卒論で急ぎ困っていると拝見し,日付もろくに見ずにアップしてしまいました。
ご指摘の通り,早合点をしてしまいました。
今後のこともありますので,
汎用性には欠けるが,お尋ねがあった学生さんレベルの試行錯誤で,とにかく卒論の提出形式を整えることができないか,もう一度トライしてみました。
小生としてはこの程度で我慢です。