ノンブルのフォント設定について

ノンブルのフォント設定について

- ゆに 0513 の投稿
返信数: 9
OS : windows
エンジン : TexLive2021
エディタ : vscode

lualatexを使ってノンブルのフォントを変更したいです。

\NewPageStyle{mystyle}{
nombre_font=<フォント設定コード>
}

なる書き方をすればよい、とjlreqドキュメントには記載されていましたが、肝心のフォント設定コードについてどうすればよいのか皆目見当がつきません。
この場合のフォント設定コードとはどのようなコードを書けばよいのでしょうか。
ゆに 0513 への返信

Re: ノンブルのフォント設定について

- ゆに 0513 の投稿
すみません、さらに質問を重ねさせていただきます。
\NewPageStyleで定義する項目の中に、偶数ページの柱を設定するodd_running_headというキーがあります。

こちらに、

odd_running_head=_section

などと打ち込むことで、現在のセクション名が柱へ出力されるらしいのですが、私の環境では一向に出力される気配がありません。コンパイル段階では全くエラー、警告などが表示されないので頭を抱えています。
以下、私がひとまず書き上げたスタイルを張ります。

\NewPageStyle{MyNovelStyle}{
font={\small},
gap=1\zw,
running_head_position=top-left,
nombre_position=top-left,
odd_running_head=_section,
even_running_head={文書タイトル}
}
ゆに 0513 への返信

Re: ノンブルのフォント設定について

- 和田 勇 の投稿

お願い → 簡単なサンプルを開示してください

今回の場合のようなお困りの時は、最低限プリアンブルと簡単な begin{document} ... end{document} の例を開示していただくと多くのサジェスションを得られると思います。

> 私の環境では一向に出力される気配がありません

  • pagestyle に MyNovelStyle を指定していますか

    参考
    http://abenori.blogspot.com/2018/08/jlreq-declarepagestyle-declarepagestyle.html  の 2018年8月10日 の書き込みの最初のところ
    
  • even_running_head を潮呈していますが、jlreq のオプションにtwoside を指定していますか?

    参考
    http://abenori.blogspot.com/2018/08/jlreq-declarepagestyle-declarepagestyle.html の「柱の中身」の項
    

検証したサンプル

        \documentclass[twoside]{jlreq} %% even_running_head を有効にするには twoside オプション必要
        \usepackage{bxjalipsum}
        \NewPageStyle{MyNovelStyle}{
          font={\small},
          gap=1\zw,
          running_head_position=top-left,
          nombre_position=top-left,
          odd_running_head=_section,
          even_running_head={文書タイトル} %% documentclass で twoside オプション指定した時のみ
        }

        \begin{document}
        \pagestyle{MyNovelStyle} %% NewPageStyle で宣言した名前を指定すること
        \section{aaa} \jalipsum[4]{wagahai}\par {\bfseries\jalipsum[5]{wagahai}\par} \jalipsum[6]{wagahai}\par
        \section{bbb} \jalipsum[4]{wagahai}\par {\bfseries\jalipsum[5]{wagahai}\par} \jalipsum[6]{wagahai}\par
        \end{document}end{document}
和田 勇 への返信

Re: ノンブルのフォント設定について

- 和田 勇 の投稿

回答し忘れ&補足 & タイポ補正

  • > フォント設定コードとはどのようなコード (最初の質問に答えていなかった)

    NewPageStyle のところでは「フォント設定命令」と記述されていますが、 https://www.tug.org/texlive//Contents/live/texmf-dist/doc/latex/jlreq/jlreq-ja.html の「各種設計」の最後の以下を参考にすると良いと思います。

    :\Largeや\bfseriesのようなフォント設定の命令です.\Large\bfseriesのように複数指定することもできます
    
  • 前回の回答では end{document} が余分についていた :-(

  • 規定の PageStyle の変更の別解

    \NewPageStyle{Hoge} でも良いのですが ...

    • jlreq は「NewHogeHoge」として定義するほか規定のものを変更する「RenewHogeHoge」やModifyHogeHoge」というものが通常用意されている(他にもあるが...)
    • 規定の PageStyle は empty plain headings myheadings
    • 設定内容等は kpsewhich jlreq.cls で確認してください確認してください
    • myheadings で書き換えた例

      \documentclass[twoside]{jlreq}
      \usepackage{bxjalipsum}
      
      \ModifyPageStyle{myheadings}{
          font={\small},
          gap=1\zw,
          running_head_position=top-left,
          nombre_position=top-left,
          odd_running_head=_section,
          even_running_head={文書タイトル}
      }
      
      \begin{document}
      \pagestyle{myheadings}
      \section{aaa} \jalipsum[4]{wagahai}\par {\bfseries\jalipsum[5]{wagahai}\par} \jalipsum[6]{wagahai}\par
      \section{bbb} \jalipsum[4]{wagahai}\par {\bfseries\jalipsum[5]{wagahai}\par} \jalipsum[6]{wagahai}\par
      \end{document}
      
和田 勇 への返信

Re: ノンブルのフォント設定について

- ゆに 0513 の投稿
返信ありがとうございます。補足についても拝読しました。
なるほど、確かにソースコードはすべて張るべきでしたね。最下に、質問時そのままを復元して記載します。

ノンブルのフォント設定コードについて、私自身jlreq-jaを眺めながら版面設計をしていたのですが、その記述には気づけませんでした。ありがとうございます。

続いてPageStyleについて。
実をいうと、質問後すぐに一つの解決策を発見しました。\part*のように、番号を表示させずに小題などを割り振っていたため、_partでは表示できなかったようです。
最初の解答で掲示してくださったサンプルも様々いじってみました。しかしそれでも、期待する柱の作成には至れませんでした。
もちろん、番号を表示させればよいのでしょうが、それでは私がやってみたかったことが実現できないと判断し、様々試しましたがやはり解決できませんでした。

この場合は、やはり新しく、自分で\part*, \chapter*のようなコマンドをrenewやnewを使って作るしか方法はないのでしょうか?

\documentclass[
tate,book,twoside,titlepage,
paper={105mm,148mm},
fontsize=8.0pt,jafontsize=8.0pt,
line_length=43zw,number_of_lines=18,
gutter=12mm,
head_space=15mm,
foot_space=15mm,
hanging_punctuation,
open_bracket_pos=nibu_tentsuki]{jlreq}

\usepackage{StyleFont}
% ここでは、フォントを指定したスタイルファイルを自作してあります。
% 内容はいたってシンプルで、以下の通りです。
%
%
% \usepackage{luatexja-fontspec}
% \setsansjfont{HackGenNerd}[
% UprightFont = {*-Regular},
% BoldFont = {*-Bold},
% FontFace = {eb}{\shapedefault}{*-Bold}
% ]
% \setmainjfont{ShipporiMincho}[
% UprightFont = {*-Regular},
% BoldFont = {*-Bold},
% FontFace = {eb}{\shapedefault}{*-ExtraBold}
% ]

\NewPageStyle{MyNovelStyle}{
font={\small},
running_head_position=top-left,
nombre_position=top-left,
odd_running_head=_part,
even_running_head={吾輩は猫である}
}

\begin{document}

\pagestyle{MyNovelStyle}

\part*{プロローグ}

吾輩は猫である。名前はまだ無い。

どこで生れたかとんと見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。吾輩はここで始めて人間というものを見た。しかもあとで聞くとそれは書生という人間中で一番獰悪な種族であったそうだ。この書生というのは時々我々を捕つかまえて煮にて食うという話である。しかしその当時は何という考もなかったから別段恐しいとも思わなかった。ただ彼の掌てのひらに載せられてスーと持ち上げられた時何だかフワフワした感じがあったばかりである。掌の上で少し落ちついて書生の顔を見たのがいわゆる人間というものの見始みはじめであろう。この時妙なものだと思った感じが今でも残っている。第一毛をもって装飾されべきはずの顔がつるつるしてまるで薬缶だ。その後猫にもだいぶ逢ったがこんな片輪には一度も出会した事がない。のみならず顔の真中があまりに突起している。そうしてその穴の中から時々ぷうぷうと煙けむりを吹く。どうも咽ぽくて実に弱った。これが人間の飲む煙草たばこというものである事はようやくこの頃知った。

\end{document}
ゆに 0513 への返信

Re: ノンブルのフォント設定について

- 和田 勇 の投稿
  • \usepackage{StyleFont} は今回使わないようなのでコメントアウト

    • \setsansjfont{HackGenNerd} でエラーになっちゃうので、私の環境の要調査なのでとりあえず StyleFont 関連は全部コメントアウト
  • \part{プロローグ} にするところ「3 一 プロローグ」になるのですが、この「一 」が邪魔なんですね

    • → part chapter section などで番号を 「*」を使わずに非表示するようにすれば良いと思いますが ...
    • → 所用のため外出なので、これ以降は帰宅する今夜になります
    • 自己解決、あるいは他の方の改良案がそれまでに出ていると良いのですが ...
和田 勇 への返信

Re: ノンブルのフォント設定について

- ゆに 0513 の投稿
フォント設定についてのコメントアウトを忘れておりました。申し訳ないです。

いろいろとありがとうございます。人まずはjlreq.clsを頼りに色々一人でまたいじくり倒そうと思います。
ゆに 0513 への返信

Re: ノンブルのフォント設定について

- 和田 勇 の投稿

Sorry TOO LONG!!

サンプルソースを尊重して \part でカスタマイズ

  • article なのか book, report によって定義方法が異なりますが、今回は book tate でカスタマイズ案検討
  • とりあえず part で希望にそうカスタマイズ

    • 2021/texmf-dist/tex/latex/jlreq/jlreq.cls の 5958 行目から 5986 行が規定の設定です
    • そのうち 5973 行目からのところの定義変更を検討しました
    • 1行が長いので 81 文字目以降は ... で省略しています
    • part は DeclareTobiraHeading を利用して
    • chapter section などは ModifyBlockHeading{chapter}{...}{...} のようかなと思うけど \ModifyHeading{chapter}{タグ=値} のようにして変更できる(5976 行目参考)
       5958    %. デフォルト設定
       5959    %.. 見出し
       5960    \if@tate
                 ... 省略
       5973      {% book, report
       5974        \NewTobiraHeading{part}{-1}{label_format={第\thepart 部\hspace*{1\jlreq ...
       5975        \NewBlockHeading{chapter}{0}{indent=2\jlreq@zw,lines=6,label_format={ ...
                               ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓ カスタマイズで参考にする箇所
       5976        \if@twoside\ModifyHeading{chapter}{allowbreak_if_evenpage=true}\fi
       5977        \renewcommand{\thechapter}{\jlreq@Kanji{chapter}}
       5978      }
       5979      \NewBlockHeading{section}{1}{font={\jlreq@keepbaselineskip{\Large}},ind ...
       5980      \if@twoside\ModifyHeading{section}{allowbreak_if_evenpage=true}\fi
       5981      \NewBlockHeading{subsection}{2}{font={\jlreq@keepbaselineskip{\large}}, ...
       5982      \if@twoside\ModifyHeading{subsection}{allowbreak_if_evenpage=true}\fi
       5983      \NewBlockHeading{subsubsection}{3}{font={\jlreq@keepbaselineskip{\norma ...
       5984      \if@twoside\ModifyHeading{subsubsection}{allowbreak_if_evenpage=true}\f ...
       5985      \NewRuninHeading{paragraph}{4}{font={\jlreq@keepbaselineskip{\normalsiz ...
       5986      \NewRuninHeading{subparagraph}{5}{font={\jlreq@keepbaselineskip{\normal ...
       5987    \else% yoko
    
    • 修正箇所その1 ... part の番号をタイトルやノンブルに表示させない

      \ModifyHeading{part}{
          number=false, %%%%%%%%%%% これで\part*{...} 相当だ
          pagestyle=MyNovelStyle, % 扉のページにも pagestyle を指定して変更できるみたい
      }
      
    • 修正箇所その2 ... part*{...} だとノンブルにテキストを伝えられないので * を除く
        \part{プロローグ}
    

chapter/section のような一般的な boook 形式でのカスタマイズ案

  • PageStyle ... MyNovelStyle のカスタマイズ

    • 定義書き換え
    \NewPageStyle{MyNovelStyle}{
        ...
        odd_running_head={_section}, even_running_head={_chapter},
    }
    
  • ノンブルに表示される section のテキスト情報のカスタマイズ

    \ModifyPageStyle{MyNovelStyle}{
        mark_format={
        _chapter={#1}, %% _chapter={第 \thechapter 章 \quad #1}, % こっちは変更不要だけど section に合わせた
        _section={#1}, %% _section={節 \thesection: #1}, %%%%%%%% ノンブルのsection 番号非表示
    }
    
    • chapter/section 用のカスタマイズ (chapter / section 番号を使用しない)
        \ModifyHeading{chapter}{number=false,}
        \ModifyHeading{section}{number=false,}
    
    • part から chapter/section へ変更

    <

    pre> \chapter[章ランニング]{章章} \section[節ランニング]{説説}

修正部分

  • \part でテストが可能で一部コメント部分を調整するとchapter/section のカスタマイズ案もテストできます
    • コメントの目印「%% WADA 」を取り除き \part をコメントアウト
  • 変更点のみ掲載します(変更に当たって検討できるよう規定設定情報も書き込んであります)
    \NewPageStyle{MyNovelStyle}{
        font={\small},
        running_head_position=top-left,
        nombre_position=top-left,
        odd_running_head={_part}, even_running_head={吾輩は猫である},
        %% WADA odd_running_head={_section}, even_running_head={_chapter},
        %% WADA %%odd_running_head={_chapter}, even_running_head={_section}, %% 奇数ページのノンブルが消える
    }
    \ModifyPageStyle{MyNovelStyle}{
        mark_format={
        _chapter={#1}, %% _chapter={第 \thechapter 章 \quad #1}, % こっちは変更不要だけど section に合わせた
        _section={#1}, %% _section={節 \thesection: #1}, %%%%%%%% ノンブルのsection 番号非表示
        }
    }
    %
    %\NewTobiraHeading{part}{-1}{
    %    label_format={第\thepart 部\hspace*{1\jlreq@gol}},
    %    format={\null\vfil {\Huge\sffamily\gtfamily\bfseries #1#2}\vfil}
    %    }
    \ModifyHeading{part}{
        number=false, %%%%%%%%%%% これで\part*{...} 相当だけどノンブルにテキスト表示す
        pagestyle=MyNovelStyle, % 扉のページにも pagestyle を指定して変更できるみたい
    }
    %
    %\NewBlockHeading{chapter}{0}{
    %     indent=2\jlreq@zw,
    %     lines=6,
    %     label_format={第\thechapter 章},
    %     font={\huge},
    %     after_label_space=1\jlreq@zw,
    %     second_heading_text_indent={-1\jlreq@zw,1\jlreq@zw},
    %     subtitle_font={\jlreq@keepbaselineskip{\Large}}
    %     }
    \ModifyHeading{chapter}{number=false,}
    %
    %\NewBlockHeading{section}{1}{
    %    font={\jlreq@keepbaselineskip{\Large}},
    %    indent=6\jlreq@zw,
    %    lines=3,
    %    after_label_space=1\jlreq@zw,
    %    second_heading_text_indent={-1\jlreq@zw,1\jlreq@zw},
    %    subtitle_font={\jlreq@keepbaselineskip{\normalsize}}
    %    }
    \ModifyHeading{section}{number=false,}
    %
    \begin{document}
    %
    \pagestyle{MyNovelStyle}
    %
    \part{プロローグ}%% \DeclareTobiraHeading で number=false を指定すると\part*{...} 相当
    %% WADA \chapter[章ランニング]{章章}
    %% WADA \section[節ランニング]{説説}
    
和田 勇 への返信

Re: ノンブルのフォント設定について

- ゆに 0513 の投稿
ありがとうございます!
ひとまず、自分が作りたかった状態にたどり着くことができました。
教えていただいたソースコードも参考に、今後組版設計していこうと思います。
今後もまたうまくいかなくなったときに投稿することになるでしょうが、その時はまたよろしくお願いします。
ゆに 0513 への返信

Re: ノンブルのフォント設定について

- 和田 勇 の投稿
  • 試行錯誤で入れ込んだコードを提供してしまったなと感じて、見直し中でした
  • ノンブルに反映させるために chapter section でそれようのオプションを使っていますが、それぞれのタイトルと同じでしたら、わざわざ付け加えなくて良いです
  • ノンブルに関するチェックは、一ページ、二ページくらいではわからないものがままあるので、bxjalipsum.sty に登録されているサンプルを使って確認してみました

    • 以下のようなものを生成して chapter は偶数ページ始まり、section タイトルが左側になるようにしてみました

        \chapter{吾輩は猫である。名前…}
        \section{吾輩は猫である。名前…}\jalipsum[1]{wagahai}\par
        \section{どこで生れたかとんと…}\jalipsum[2]{wagahai}\par
        ...
      
    • \part は今回はコメントアウトしています
    • \chapter の扉ページは省略
      • → この辺は一般の書籍をいくつか参考にしてください
    • 添付のソースで確認していただけたら幸いです
  • PS

    • jlreq って、今までカスタマイズだとrenew... とかするってのが私の常識でしたが、ModifyXxx を使って部分的な変更ができるようになっている仕組みにちょっぴり惚れてしまいました。私も大変勉強になりました。