既に環境命令を再定義するという解決策が示されていますが,もう少し〝安全な〟方法もあります。
LaTeX2εで「列挙環境 (listing environment)」(記号箇条や番号箇条の総称)
を組むに際して確実に用いられる\@trivlist
という命令に,
一連のコードを元の命令を書き換えることなく追加します。
追加するのは
「もしも現行環境が“enumerate”という名前であれば,
\leftmargin
の寸法を調整し,そうでなければ調整しない」
という内容のコードです。
なお,「元の命令を書き換えることなく追加」する機能は,
LaTeX2ε側で用意されています
(外部からの利用を想定しているかどうか分かりませんが……)。
以下に例示します。\leftmargin
の寸法をお好きな値にして,
\begin{document}
の前に置いて下さい。
\makeatletter
\newcommand*{\x@target@envname}{enumerate}%対象とする環境の名前
\g@addto@macro\@trivlist{%`\@trivlist'命令に追加する
\ifx\x@target@envname\@currenvir\relax%もしも現行環境名が対象環境名であれば……
\setlength{\leftmargin}{50pt}%分かり易くデカい幅に
\fi
}
\makeatother
{enumerate}
環境以外の列挙環境に対しても,
\x@target@envname
の部分を適宜変更することで対応できると思います。