W32TeX 2020/02/07版に更新して、次のtest.texをタイプセットしてみるとエラーとなります。
# 試運転をしているだけです
これについては、どのような対応がよいでしょうか。
%test.tex---------------------------------------------------------------------------------------
\documentclass[a4paper]{jarticle}
\usepackage{amsmath}
\newtheorem{defi}{定義}
\begin{document}
\begin{defi}
$a$
\end{defi}
\end{document}
%test.log---------------------------------------------------------------------------------------
! Use of \@item doesn't match its definition.
<write> ...Font Warning: Font shape `\reserved@a '
undefined\MessageBreak us...
l.9 $
a$
?
解決策でなくてすみません。MacTeX 2019で各パッケージを最新にしたところ、thebibliography環境でもplatexで同様のエラーが発生するようになりました。このエラーですが、platexではなくlatexにすると発生しません。また、{\em Journal}の部分をJournalあるいは\emph{Journal}にすると発生しなくなります（といっても学会指定のスタイルファイルを使ってBiBTeXで生成した内容に {\em ...} が含まれるので難儀しています）。
\documentclass{article}
\begin{document}
Foo\cite{foo}.
\begin{thebibliography}{10}
\bibitem{foo} A. Author, Foo, {\em Journal}, Vol. 1, No. 1, 2020.
\end{thebibliography}
\end{document}
This is e-pTeX, Version 3.14159265-p3.8.2-190131-2.6 (utf8.euc) (TeX Live 2019) (preloaded format=platex)
restricted \write18 enabled. entering extended mode (./foo.tex pLaTeX2e <2020-02-02>+1 (based on LaTeX2e <2020-02-02> patch level 1) L3 programming layer <2020-02-03> (/usr/local/texlive/2019/texmf-dist/tex/latex/base/article.cls Document Class: article 2019/12/20 v1.4l Standard LaTeX document class (/usr/local/texlive/2019/texmf-dist/tex/latex/base/size10.clo)) (/usr/local/texlive/2019/texmf-dist/tex/latex/l3backend/l3backend-dvips.def) (./foo.aux) ! Use of \@item doesn't match its definition. <write> ...Font Warning: Font shape `\reserved@a ' undefined\MessageBreak us... l.5 \bibitem{foo} A. Author, Foo, {\em Journal}, Vol. 1, No. 1, 2020. ?
\def\merge@kanji@series@#1#2#3\@nil{%
\def\@reserveda{#3}%
\ifx\@reserveda\@empty
\set@target@series@kanji{#2}%
\else
\begingroup\let\f@encoding\k@encoding\let\f@family\k@family
\maybe@load@fontshape\endgroup
\edef\@reserveda{\k@encoding /\k@family /#1/\k@shape}%
\ifcsname \@reserveda \endcsname
\set@target@series@kanji{#1}%
ここで \reserved@a でなくて \@reserveda となっているのが気になりますね。単なるミスなのか、それとも欧文側と名前を変える必要があるのか。
今日 (2020-02-09) 付けで
pLaTeX2e <2020-02-02>+2
をリリースしました。
https://github.com/texjporg/platex/releases/tag/2020-02-09
明日朝には TeX Live のメインサーバに取り込まれることを期待。
=====
ついでにお知らせなのですが，TeX Live 2019 は 2020-02-28 で更新が終了 (frozen) し，
翌日からは TeX Live 2020 の準備期間に入ります。
（参考： https://www.tug.org/texlive/ ）
そのタイミングに合わせて，「もっと新しい pLaTeX」を
pLaTeX2e <2020-03-01>
としてリリースしようと考えています。採用予定の修正は
https://github.com/texjporg/platex/issues/89
に列挙しています。
本日リリースした pLaTeX2e <2020-02-02>+2 に収録された「exppl2e.sty」には，
上記の「もっと新しい pLaTeX」と同等のコードを含めてあります。そのため，
* pLaTeX2e <2020-02-02>+2 にアップデートしたうえで，
* お手許のソースファイルの冒頭に \RequirePackage{exppl2e} という行を加えれば，
TeX Live 2020 に収録されるであろう「もっと新しい pLaTeX」を簡単に模擬することができます。
テストに役立つと思いますので，事前に試していただけると助かります。
pLaTeX2e <2020-02-02>+2
をリリースしました。
https://github.com/texjporg/platex/releases/tag/2020-02-09
明日朝には TeX Live のメインサーバに取り込まれることを期待。
=====
ついでにお知らせなのですが，TeX Live 2019 は 2020-02-28 で更新が終了 (frozen) し，
翌日からは TeX Live 2020 の準備期間に入ります。
（参考： https://www.tug.org/texlive/ ）
そのタイミングに合わせて，「もっと新しい pLaTeX」を
pLaTeX2e <2020-03-01>
としてリリースしようと考えています。採用予定の修正は
https://github.com/texjporg/platex/issues/89
に列挙しています。
本日リリースした pLaTeX2e <2020-02-02>+2 に収録された「exppl2e.sty」には，
上記の「もっと新しい pLaTeX」と同等のコードを含めてあります。そのため，
* pLaTeX2e <2020-02-02>+2 にアップデートしたうえで，
* お手許のソースファイルの冒頭に \RequirePackage{exppl2e} という行を加えれば，
TeX Live 2020 に収録されるであろう「もっと新しい pLaTeX」を簡単に模擬することができます。
テストに役立つと思いますので，事前に試していただけると助かります。
今日 TeX Live に本家 LaTeX2e の 2020-02-02 patch level 3 版が入りました。
新 NFSS で発生した https://github.com/latex3/latex2e/issues/277 の問題への
対処を意図しているようです。
pLaTeX2e の方は多忙につき時間が取れず，
追随作業に取りかかれそうにありません。
TeX Live 2019 のフリーズ（2/28予定）に間に合わない
可能性が高いので，もし不都合あれば
ソース冒頭に \RequirePackage[2019/10/01]{platexrelease} と書く
“例の巻き戻し”で難を逃れてください。
新 NFSS で発生した https://github.com/latex3/latex2e/issues/277 の問題への
対処を意図しているようです。
pLaTeX2e の方は多忙につき時間が取れず，
追随作業に取りかかれそうにありません。
TeX Live 2019 のフリーズ（2/28予定）に間に合わない
可能性が高いので，もし不都合あれば
ソース冒頭に \RequirePackage[2019/10/01]{platexrelease} と書く
“例の巻き戻し”で難を逃れてください。
情報ありがとうございます．
ぜんぜん気が付いてませんでした，
巻き込まれると致命的でした・・危ない。。。
issue277のタイトルの通りの現象なんですね．
\documentclass{article}
\begin{document}\thispagestyle{empty}
%\def\rmdefault{ptm}%%この二行を
%\def\sfdefault{pcr}%%コメントアウトしたり生かしたりするとわかる
\fontfamily{ptm}\selectfont%%%timesにする
\begin{description}
\item[hello]%%cmr/bx/n ??? ptm/b/nでは？
hello~%%ptm/m/nになっててOK
\textbf{\sffamily hello}~%%cmss/b/n ??? cmss/bx/nでは？
{\bfseries\sffamily hello}~%%cmss/b/n ??? cmss/bx/nでは？
{\fontseries{bx}\sffamily hello}%%cmss/bx/nでOK
\end{description}
\showoutput
\end{document}
\end{document}
\textXXとか\XXfamilyのような
ユーザ向けのコマンドを使った際に，
\f@familyを参照しないといけないのに
\XXdefaultを使ってしまって，
結果的に，\XXdefaultと\f@familyが一致していないときに
familyまで変わってしまっている
というような理解をしました．
対症療法としては
こまめに\XXdefaultも変えればなんとかなるのかもしれません
＃issue277のミッテルバッハさんのコード・・・追えない
＃そもそも2020/02/02のコードの変更点が追い切れていない
ぜんぜん気が付いてませんでした，
巻き込まれると致命的でした・・危ない。。。
issue277のタイトルの通りの現象なんですね．
\documentclass{article}
\begin{document}\thispagestyle{empty}
%\def\rmdefault{ptm}%%この二行を
%\def\sfdefault{pcr}%%コメントアウトしたり生かしたりするとわかる
\fontfamily{ptm}\selectfont%%%timesにする
\begin{description}
\item[hello]%%cmr/bx/n ??? ptm/b/nでは？
hello~%%ptm/m/nになっててOK
\textbf{\sffamily hello}~%%cmss/b/n ??? cmss/bx/nでは？
{\bfseries\sffamily hello}~%%cmss/b/n ??? cmss/bx/nでは？
{\fontseries{bx}\sffamily hello}%%cmss/bx/nでOK
\end{description}
\showoutput
\end{document}
\end{document}
\textXXとか\XXfamilyのような
ユーザ向けのコマンドを使った際に，
\f@familyを参照しないといけないのに
\XXdefaultを使ってしまって，
結果的に，\XXdefaultと\f@familyが一致していないときに
familyまで変わってしまっている
というような理解をしました．
対症療法としては
こまめに\XXdefaultも変えればなんとかなるのかもしれません
＃issue277のミッテルバッハさんのコード・・・追えない
＃そもそも2020/02/02のコードの変更点が追い切れていない
念のため：今朝 LaTeX2e 2020-02-02 patch level 5 が出ました。
前回コメントに書いた https://github.com/latex3/latex2e/issues/293 のバグは消えたようです。
=====
さて，現在の TeX Live 2019 最新版
* LaTeX2e 2020-02-02 patch level 5
* pLaTeX2e 2020-02-02 +2
において，本スレッドの冒頭の投稿で報告されている
\documentclass[a4paper]{jarticle}
\usepackage{amsmath}
\newtheorem{defi}{定義}
\begin{document}
\begin{defi}
$a$
\end{defi}
\end{document}
というソースを処理すると以下の警告が出ます（シリーズが空っぽ）。
LaTeX Font Warning: Font shape `JT1/mc//it' undefined
(Font) using `JT1/mc//n' instead on input line 9.
LaTeX Font Warning: Font shape `JY1/mc//it' undefined
(Font) using `JY1/mc//n' instead on input line 9.
以前のバージョン
* LaTeX2e 2019-10-01 patch level 3
* pLaTeX2e 2019-10-01 +1
の頃は，以下のような警告でした。
LaTeX Font Warning: Font shape `JT1/mc/m/it' undefined
(Font) using `JT1/mc/m/n' instead on input line 10.
LaTeX Font Warning: Font shape `JY1/mc/m/it' undefined
(Font) using `JY1/mc/m/n' instead on input line 10.
なぜ変わったかはこれから調べ，直し方を検討する必要がありますが，
前回コメントしたとおり本家 LaTeX がまだ不安定のため当面保留します。
% [edit]
% すぐに原因がわかりました。
% \series@drop@one@m という LaTeX2e 内部命令の定義が変わったからですね…。
%
% しかも
% * LaTeX2e 2020-02-02 patch level 5
% * 開発版 https://github.com/latex3/latex2e の 'develop' ブランチ
% の間で \series@maybe@drop@one@m の定義が変わっていてさらに面倒くさい…。
前回コメントに書いた https://github.com/latex3/latex2e/issues/293 のバグは消えたようです。
=====
さて，現在の TeX Live 2019 最新版
* LaTeX2e 2020-02-02 patch level 5
* pLaTeX2e 2020-02-02 +2
において，本スレッドの冒頭の投稿で報告されている
\documentclass[a4paper]{jarticle}
\usepackage{amsmath}
\newtheorem{defi}{定義}
\begin{document}
\begin{defi}
$a$
\end{defi}
\end{document}
というソースを処理すると以下の警告が出ます（シリーズが空っぽ）。
LaTeX Font Warning: Font shape `JT1/mc//it' undefined
(Font) using `JT1/mc//n' instead on input line 9.
LaTeX Font Warning: Font shape `JY1/mc//it' undefined
(Font) using `JY1/mc//n' instead on input line 9.
以前のバージョン
* LaTeX2e 2019-10-01 patch level 3
* pLaTeX2e 2019-10-01 +1
の頃は，以下のような警告でした。
LaTeX Font Warning: Font shape `JT1/mc/m/it' undefined
(Font) using `JT1/mc/m/n' instead on input line 10.
LaTeX Font Warning: Font shape `JY1/mc/m/it' undefined
(Font) using `JY1/mc/m/n' instead on input line 10.
なぜ変わったかはこれから調べ，直し方を検討する必要がありますが，
前回コメントしたとおり本家 LaTeX がまだ不安定のため当面保留します。
% [edit]
% すぐに原因がわかりました。
% \series@drop@one@m という LaTeX2e 内部命令の定義が変わったからですね…。
%
% しかも
% * LaTeX2e 2020-02-02 patch level 5
% * 開発版 https://github.com/latex3/latex2e の 'develop' ブランチ
% の間で \series@maybe@drop@one@m の定義が変わっていてさらに面倒くさい…。