昨日,日本語TeX開発コミュニティからリリースしました。
(Google drive に plnewsc13.pdf の PDF 版あり。)
変更点は,本家 LaTeX2e 2019-10-01 で入る修正に追随するための
・\strut, \usefont, \AtBeginDvi, \underline など幾つかのユーザ用コマンドを robust にした。
(つまり,\section などの「動く引数」の中で使うときに \protect を付けなくてもよくなった)
・\DeclareErrorKanjiFont の修正(本家の \DeclareErrorFont に追随)
だけで,些細なものです。
※ 今日の時点の TeX Live では,platex の更新だけが取り込まれ,uplatex はまだのようです。
この不整合の結果として,upLaTeX でたとえば
> Font shape `JY2/mc//' undefined,
> (Font) using `JY2/mc/m/n' instead.
のような“今まで無かったおかしな警告”(シリーズとシェイプの項目が空っぽ)が増えると思いますが,
あまり気にせず uplatex の更新を待ってください。
※ 本家の日付が 2019-10-01 なのでそれに合わせたつもりでしたが,どうやら向こうは遅れている模様。
この点については,特に問題はないのでご安心ください。
先日
> ※ 今日の時点の TeX Live では,platex の更新だけが取り込まれ,uplatex はまだのようです。
と書きましたが,すぐ次の日には uplatex が TeX Live に取り込まれたので,不整合は解消しています。
-----
さて,今日 LaTeX2e 2019-10-01 が TeX Live に取り込まれました。
ltnews30.pdf を見ると
> Improving Unicode handling in pdfTeX
という項目があります。
従来の「8-bit Latin が \label に使えなかった」という問題を
pdfTeX (pdflatex, latex) では解消した
ということなのですが,脚注にも言及されているとおり,
この改善は pLaTeX/upLaTeX には今回反映されていません。
TeX Live 2020 では e-(u)pTeX に \ifincsname というプリミティブが追加される予定で,
これが実現すれば pLaTeX/upLaTeX でも \label{eq:größer} のようなことができるようになります。
> ※ 今日の時点の TeX Live では,platex の更新だけが取り込まれ,uplatex はまだのようです。
と書きましたが,すぐ次の日には uplatex が TeX Live に取り込まれたので,不整合は解消しています。
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さて,今日 LaTeX2e 2019-10-01 が TeX Live に取り込まれました。
ltnews30.pdf を見ると
> Improving Unicode handling in pdfTeX
という項目があります。
従来の「8-bit Latin が \label に使えなかった」という問題を
pdfTeX (pdflatex, latex) では解消した
ということなのですが,脚注にも言及されているとおり,
この改善は pLaTeX/upLaTeX には今回反映されていません。
TeX Live 2020 では e-(u)pTeX に \ifincsname というプリミティブが追加される予定で,
これが実現すれば pLaTeX/upLaTeX でも \label{eq:größer} のようなことができるようになります。