どうにもわからなくなってしまったので質問します.
リリースされたばかりの TeXLive2019 を Ubuntu 18.04 で使い始めました.Google の Noto フォントを使うことを前提に,以下のソース (エンコーディングは UTF-8)を uplatex + dvipdfmx で処理します.
ソース (1)
\documentclass[uplatex,dvipdfmx,ja=standard,11pt,a4paper]{bxjsarticle}
\usepackage[deluxe]{otf}
\usepackage[noto-otc,unicode]{pxchfon}
\usepackage[T1]{fontenc}
\usepackage{lmodern}
\begin{document}
\section{例}
これは\emph{強調}と\emph{emphasis}の差異を見るための例です.
これは\textgt{ゴシック体}と\textsl{slanted}と\textit{italic}の差異を見るための例です.
\end{document}
結果 1
(1) ログにはフォントに関する警告(以下に抜粋)が記録されます.
LaTeX Font Warning: Font shape `JT2/hgt/m/it' undefined
(Font) using `JT2/hgt/m/n' instead on input line 9.
LaTeX Font Warning: Font shape `JY2/hgt/m/it' undefined
(Font) using `JY2/hgt/m/n' instead on input line 9.
LaTeX Font Warning: Font shape `JT2/hmc/m/sl' undefined
(Font) using `JT2/hmc/m/n' instead on input line 11.
LaTeX Font Warning: Font shape `JY2/hmc/m/sl' undefined
(Font) using `JY2/hmc/m/n' instead on input line 11.
LaTeX Font Warning: Font shape `JT2/hmc/m/it' undefined
(Font) using `JT2/hmc/m/n' instead on input line 11.
LaTeX Font Warning: Font shape `JY2/hmc/m/it' undefined
(Font) using `JY2/hmc/m/n' instead on input line 11.
(2) PDFファイルを見る限りは意図したとおりのフォントでタイプセットされており,PDFファイルのプロパティを見ると,Noto と LM が使用されています.
次に,以下のソースのように,Noto を使わない設定に変えてみます.
ソース (2)
\documentclass[uplatex,dvipdfmx,ja=standard,11pt,a4paper]{bxjsarticle}
% \usepackage[deluxe]{otf}
% \usepackage[noto-otc,unicode]{pxchfon}
\usepackage[T1]{fontenc}
\usepackage{lmodern}
\begin{document}
\section{例}
これは\emph{強調}と\emph{emphasis}の差異を見るための例です.
これは\textgt{ゴシック体}と\textsl{slanted}と\textit{italic}の差異を見るための例です.
\end{document}
結果 2
(1) フォントに関する警告は現れません.
(2) PDFファイルを見る限りは意図したとおりのフォントでタイプセットされており,PDFファイルのプロパティを見ると,IPAex と LM が使用されています.
質問
なぜ,ソース (1) だと警告が出るのでしょうか?この警告は放っておいて良いものでしょうか?この警告が出ないようにするにはどうすればよいでしょうか?
以上,よろしくお願いいたします.
これは Noto というより otf パッケージに起因する警告です。
[56081], [56082]と同じで,出力結果が期待通りならば無視して構いませんが,気になるようなら
\DeclareFontShape{JY2}{hmc}{m}{it}{<->ssub*hmc/m/n}{}
\DeclareFontShape{JT2}{hmc}{m}{it}{<->ssub*hmc/m/n}{}
\DeclareFontShape{JY2}{hmc}{m}{sl}{<->ssub*hmc/m/n}{}
\DeclareFontShape{JT2}{hmc}{m}{sl}{<->ssub*hmc/m/n}{}
\DeclareFontShape{JY2}{hgt}{m}{it}{<->ssub*hgt/m/n}{}
\DeclareFontShape{JT2}{hgt}{m}{it}{<->ssub*hgt/m/n}{}
\DeclareFontShape{JY2}{hgt}{m}{sl}{<->ssub*hgt/m/n}{}
\DeclareFontShape{JT2}{hgt}{m}{sl}{<->ssub*hgt/m/n}{}
などと宣言しておけばよいでしょう。
[56081], [56082]と同じで,出力結果が期待通りならば無視して構いませんが,気になるようなら
\DeclareFontShape{JY2}{hmc}{m}{it}{<->ssub*hmc/m/n}{}
\DeclareFontShape{JT2}{hmc}{m}{it}{<->ssub*hmc/m/n}{}
\DeclareFontShape{JY2}{hmc}{m}{sl}{<->ssub*hmc/m/n}{}
\DeclareFontShape{JT2}{hmc}{m}{sl}{<->ssub*hmc/m/n}{}
\DeclareFontShape{JY2}{hgt}{m}{it}{<->ssub*hgt/m/n}{}
\DeclareFontShape{JT2}{hgt}{m}{it}{<->ssub*hgt/m/n}{}
\DeclareFontShape{JY2}{hgt}{m}{sl}{<->ssub*hgt/m/n}{}
\DeclareFontShape{JT2}{hgt}{m}{sl}{<->ssub*hgt/m/n}{}
などと宣言しておけばよいでしょう。