TeX Live 2018 pretest 向けの最初のバージョンです。
・pLaTeX2e <2018/03/09> (based on LaTeX2e <2017-04-15>)
・pLaTeX2e <2018/03/09u02> (based on LaTeX2e <2017-04-15>)
✔︎ tabular 環境の JFM グルー対策の改良
✔︎ これに付随した \removejfmglue 命令の追加
がメインです。(どちらも e-pTeX 180226 以降の \lastnodesubtype プリミティブが必須)
\removejfmglue は「既に挿入されてしまった最後の JFM メトリック由来グルーを削除する」機能を提供します。
参考までに,pTeX プリミティブである \inhibitglue は「これから実行されようとする JFM 由来グルー/カーン
挿入ルーチンに入るのを抑制する」ものですから,これとは違います。
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ユーザ向けに関係する話ではありませんが,フォーマットファイルの作り方が変わっています。
従来:
> pLaTeX … platex.ltx の中で plcore.ltx を \input し,
> その plcore.ltx の中でさらに pldefs.ltx を \input する
> upLaTeX … uplatex.ltx の中で uplcore.ltx を \input し,
> その uplcore.ltx の中でさらに upldefs.ltx を \input する
今回:
> pLaTeX … platex.ltx の中で plcore.ltx と pldefs.ltx を \input する
> upLaTeX … uplatex.ltx の中でまず plcore.ltx を \input し,
> 続けて uplcore.ltx と upldefs.ltx を \input する
したがって,今後は upLaTeX が更新されなくても pLaTeX が更新されればフォーマット再作成が必要です。
(TeX Live 2018 pretest には自動再作成を起こすトリガーを入れています。)