出版の件について

出版の件について

- 坂本 の投稿
返信数: 14
私は、奥村教授の「美文書作成入門」付属の DVD-ROM から LaTeX2e をmac にインストールして使っています。
それを使って、今回、高校数学の参考書らしきものを作って、出版を考えています。
その際、まず、LaTeX2e を使って作った著作の出版に何か問題はないでしょうか。
また、LaTeX2e を使ってこんなことができるということを知って欲しくて、表紙に ¥LaTeX2e を表示しています。これも問題ないかお尋ねします。
初めてのことで不安ですので、よろしく御願いします。
坂本 への返信

Re: 出版の件について

- 奥村 晴彦 の投稿
ご出版のはこびとのこと,おめでとうございます。

LaTeXやそのロゴの利用については,まったく問題ありません。macOSに含まれるヒラギノ等のフォントの利用についても,問題ありません。
奥村 晴彦 への返信

Re: 出版の件について

- 坂本 の投稿
ご連絡有り難うございます。
また、出版についてはまだ確定していませんが、その予定です。
お祝いの返事を先にいただいたので頑張ろうと思います。
坂本 への返信

Re: 出版の件について

- 土屋 勝 の投稿
私も以前,高校の数学参考書をLaTeXで組版したことがあります。
標準のパッケージだと数字関係のフォント,たとえばxや∫が高校の教科書と違っています。
安田亨先生のceo.styを入れることをお勧めします。
http://www012.upp.so-net.ne.jp/t-yasuda/

土屋 勝 への返信

Re: 出版の件について

- 坂本 の投稿
土屋勝様 連絡有り難うございました。
x の字体が教科書と違うのには全く気付いていませんでした。
見てみると、確かに違いました。
ところで、その ceo.sty をインストールして不具合が起きることはないでしょうか。
因みに、私は shift-jis で入力しています。e.math は使っていません。
坂本 への返信

Re: 出版の件について

- 奥村 晴彦 の投稿
(土屋さまの補足です。安田先生のceo.styについては美文書第7版p.246もご覧ください。)
奥村 晴彦 への返信

Re: 出版の件について

- 坂本 の投稿
ceo.sty について「美文書作成入門」7版を見ましたが、よく分からず、ネットでも調べましたが、UTF-8版とありました。
私は Sfift-jis ですので不具合が起きないか不安です。
以前、UTF-8 で使おうと、それまでの LaTeX 文書の変換を試みたこともありますがうまくいかず、以前に使っていた Shift-jis のままです。
今から UTF-8 に変換するための方法は、何を見れば分かるでしょうか。

坂本 への返信

Re: 出版の件について

- 奥村 晴彦 の投稿
ceo.styのマニュアルのソースがUTF-8で書かれていることと,お書きになる文章がUTF-8でなければならないことは,まったく関係ありません。

文字コードを変換するツールと使いかたは,本にも書いてありますが,パソコン操作にお詳しくないようですので,わざわざUTF-8にしたりceo.styを使ったりなさらなくてもいいように思いました。
奥村 晴彦 への返信

Re: 出版の件について

- 本田 知亮 の投稿
出版社とその編集部門が関わるなら
何もしないのが一番ですね.
そういう場合に著者がいろいろやってると
出版社の要求する修正のための解析だけで
相当な手間がかかります.
解析した後に出版社が指定した部分「だけ」を直すんです.
他に影響が出ないように.

最後まで(組版全てで製版データ作成まで)やるなら
何をどうやってもいいのですが,
製版データって
「PDFならいいじゃん!」じゃないです.
結構チェックがありますよ.
本田 知亮 への返信

Re: 出版の件について

- 坂本 の投稿
お教え有り難うございます。
早速、チェックがありました。
PDF へのフォントの埋め込みです。このことさえ分かっていなくて、調べましたが、よく分からないままです。
どのサイトを見たらよいかお教え頂く幸いです。
私の考えが甘すぎました。PDFファイルを送ればいいものとだけ思っていました。

坂本 への返信

Re: 出版の件について

- 本田 知亮 の投稿
「フォントの埋め込み」といわれても
それがどうなのかが書かれていないので
何もわかりません.

フォントが埋め込まれていない?
適切なフォントが埋め込まれていない?

ちなみに図も頻繁に問題になります.
例えば,PDFにするとTpicの図なんかは
おかしくなることがあります.
EPSも結構怖いですし,
PDFの図でもおかしなことは起こります.
土屋 勝 への返信

Re: 出版の件について

- 帯田 木偶太 の投稿

遅レスなうえに、TeX/LaTeX からは外れた話題になってしまって
申し訳ないのですが…

こういう「配慮」って(小中学生相手ならともかくとして)高校生対象に
必要なものなのでしょうか?

私的な経験でいえば、高校時代、数学の授業で使われたベクトルの副教材の
表記が教科書と違っていたことがありました。教科書は通常のイタリックの上に
右向きの矢印が乗ったもの(LaTeX 流にいえば \vec{a} のような感じ)だったのに
対し、その副教材は、ボールドイタリックで矢印なしでした。副教材の導入に
あたって先生からはその点、何ら説明も指摘もなく(私が聞き落としただけかも
しれませんが)、副教材の方にも断り書きの類いはなく、最初読み始めたときは
「何じゃこら?」でしたが、2~3ページも読み進むうちに、それがベクトルを
意味する、その副教材なりの表記方法なのだと自然に理解しました。
クラスメートの間でも特に話題にもなりませんでしたし、その表記の違いが
混乱を招くとか、理解の妨げになるとは思いませんでした。

積分記号についても、教科書のものはほぼ垂直に立っていた(中央の長い部分が
ほんの少し左上から右下に流れていて、両端の丸まった部分も含めた全体では
縦長の長方形に収まるような感じで、おそらくceo パッケージによるものと
よく似たもの)になっていた(ほんの40年ほど前に使っていた実物が手元に
残っていたので、確認しました)のに対し、ノートに書くときにはかなり
斜め(右上がりに45度くらい)に書いていたような記憶があります(ノートは
処分してしまったので確認はできませんが)。自分の手書きは先生の板書か何かで
初めて見て「カッコいい」と思って真似たものではなかったかと記憶していますが、
最初に見た瞬間、積分記号だと気付けたように思います。

これほど大きな違いのあるものでも、高校生レベルであれば、(何の注釈もなく
いきなり見せたのでは理解するのに時間がかかるかもしれませんが)「こういう流儀も
ある」と一言断れば容易に理解できそうな気がします。まして x の微妙な字形の
違いなんて、問題にならないのではないでしょうか。高校生にもなれば、むしろ、
自分たちの使っている教科書とは違うやり方もあるということを教えてあげる方が
いいのではないでしょうか。そうでないと、かえって、大学レベルになってから
(大学レベルの教科書、さらには一般の技術書ではそのような「配慮」はされて
おらず、また、そのような違いを明示的に教わる機会がないだろうと
思いますので)混乱するのではないでしょうか。

帯田 木偶太 への返信

Re: 出版の件について

- 前田 一貴 の投稿
高校数学の数式フォントのことについては全く詳しくないので,
あまり深いコメントはできないのですが,大学入試の数学問題を見ていると
近年は LaTeX で Computer Modern を使って組んでいる大学も
割と多いのではないかと思います.東京大学もそうです.
京都大学も直近の2年か3年ぐらいそんな感じでしたが,
今年は違うみたいです.北海道大学はずっと従来通りに見えます
(何を使って組んでるのかは私は知らない).
前田 一貴 への返信

Re: 出版の件について

- 本田 知亮 の投稿
昔の数学の教科書は
写研が主流だったはずなので
基本はいわゆる「センチュリオールド」です.

今のはたぶんほとんどがInDesignでしょうし,
学参もInDesignでしょうから,
AdobeのCenturyOldStyleの系統じゃないかと思います.
MCB2だとモリサワ系の数式フォントですけど,
これは写研ぽい数式の香りがします.

高校の問題集だとTeX組もそこそこあるので,
そこにこだわる必要性はほぼないでしょう.
とはいえ,大きなカッコの太さは
気になるかもしれません.

ちなみに駿台文庫の数学の本は
結構TeX組あります.

本田 知亮 への返信

Re: 出版の件について

- 坂本 の投稿
私の「LaTeXで作ったものを出版しても問題無いか、¥LaTeX2e を表紙に使ってもよいか」というお尋ねから色々話が広がり、皆様にご迷惑を掛ける結果になってしまったようです。
私はいつも使い方について聞くばかりです。TeX の中味については分かっていませんので、そういう議論には参加出来ずにご迷惑を掛けています。
しかし、お陰で数学がパソコンで打てることには大いに感謝しています。この LaTeX を知る前は、ワープロ機能のみのワープロで、外字機能を使って、$ a x $ の文字とか数学の記号を 48✖️48ドットに点をとり、横長(全角)で作って、打って半角にして使っていました。計180個くらい作っていました。その原稿は今も残っています。
そんな私ですから、書店で、「LaTex2e インストールキット Mac版」という本を見つけたときの感激は今も忘れていません。そのときに、「美文書」があったかどうか分かりませんが、その後も「美文書作成入門」という署名だったので、数式が書けるということと結びつきませんでした。私のお粗末な知識です。だから私は第4版からです。今となってはもっと早く手にとって見ていればと思っています。
そういう関係でエンコードは Shft-jis のままです。
最後に一つ、私はこの LaTeX によって助けてもらったことがあります。十何年か前、がんセンターに入院したとき、許可をもらってパソコンで、ある冊子を作っていました。エディタに入力しているときは他のことは考えないので、最後は臓器摘出まで至りましたが、癌のことを考えずに済みました。
今あるのもそのお陰だと思ってます。LaTeX に感謝です。

今書いたものを消去しようかと迷ってますが。たまには TeX自体 に関係ないことでもいいですかね、お許しください。
最後に、肝心なことをお知らせします。私が試しに送った原稿の一部の PDF は出版社で開けたそうで、それからのゲラがおくり返されました。
全く問題なかったので、これでいこうと思ってます。

返信を戴いた皆様、考えて頂いて有り難うございました。