文字列に含まれるアラビア数字のカーニングについて

文字列に含まれるアラビア数字のカーニングについて

- S T の投稿
返信数: 8
いつもお世話になります。
文字列に含まれるアラビア数字のカーニングについて違和感があり、下記の質問をしたいと思います。
1. 下記に提示する例のように文字列の中のアラビア数字の前後に配置されるアキが大きな気がしますが、これは一般的なのでしょうか(アキが大きいと感じる自分がおかしいのか)。
2. アラビア数字を含む文字列をLaTeXで記述するときに、特別な記法があるのでしょうか。
3. 文字列内のアラビア数字の前後を詰めるとしたら、どのような方法があるのでしょうか。
以上3点です。

%#!lualatex
\documentclass{ltjsarticle}
%\usepackage{times}
\begin{document}
HbA1c refers to glycated haemoglobin (A1c).
\end{document}

よろしくお願いします。
Timesの方がより主旨が伝わると思うので、timesパッケージを使った場合を添付します。
添付 HbA1c-times.png
S T への返信

Re: 文字列に含まれるアラビア数字のカーニングについて

- 奥村 晴彦 の投稿
私には普通に見えますが,もしWordなどで使える数字が狭い欧文フォントをご存じでしたら,

\documentclass{ltjsarticle}
\usepackage{luatexja-fontspec}
\setmainfont{そのフォントの名前} % 例えばTimesとかPalatinoとか
\begin{document}
HbA1c refers to glycated haemoglobin (A1c).
\end{document}

のようにすればとりあえず同じフォントがLuaLaTeXでも使えます。
奥村 晴彦 への返信

Re: 文字列に含まれるアラビア数字のカーニングについて

- S T の投稿
奥村先生
ありがとうございます。
普通に見えるんですね。それではこれはこのままでよいかという気がしてきました。
フォントを差し替えるというご提案をありがとうございました。適当なフォントに心当たりがないので、探してみます。

とりあえずはAd Hocに\kernで調整してしまいましたが、却って不自然に見えるようなら、元に戻そうと思います。

%#!lualatex
\documentclass{ltjsarticle}
\usepackage{times}
\def\a1c{A\kern-.13em1\kern-.09emc}
\begin{document}
\noindent
Hb\a1c refers to glycated haemoglobin (\a1c).\\
HbA1c refers to glycated haemoglobin (A1c).\\
HbAlc refers to glycated haemoglobin (Alc).
\end{document}

3行目は「1」の代わりに「l」を入れています。
添付 hba1c-kern.png
S T への返信

Re: 文字列に含まれるアラビア数字のカーニングについて

- 奥村 晴彦 の投稿
なお,実際の論文ではフォントは統一されますし,\kern なんて入れたら叱られますので念のため。
奥村 晴彦 への返信

Re: 文字列に含まれるアラビア数字のカーニングについて

- S T の投稿
ありがとうございます。

やはり不自然ですね。元に戻します。

最初に申し上げていなかったのですが、論文ではなく、紙ベースで提出する原稿であるため(そして、そのまま輪転機で印刷して配付される性質のものであるため)、自分の自由にしています。お気遣い感謝します。
S T への返信

Re: 文字列に含まれるアラビア数字のカーニングについて

- 北見 けん の投稿
もう折り合いがついたようなので、余計なことかもしれませんが。

アキが気になるのは、たまたま“A1c”という文字列だから
ということかもしれません。
“A”は三角形状ですし、“c”も丸っこいので、
どちらも隣の文字とのアキが大きく感じられる文字です。
実際、フォントによっては特別なカーニング設定がなされている文字でもあります。

“H”や“h”などと並ぶ様子と比較してみるといかがでしょうか。

%#!lualatex
\documentclass{ltjsarticle}
\usepackage{times}
\begin{document}
HbA1c refers to glycated haemoglobin (A1c).\par
HbB1c refers to glycated haemoglobin (A1c).\par
HbH1c refers to glycated haemoglobin (A1c).\par
HbL1c refers to glycated haemoglobin (A1c).\par
HbA1h refers to glycated haemoglobin (A1c).\par
HbB1h refers to glycated haemoglobin (A1c).\par
HbH1h refers to glycated haemoglobin (A1c).\par
HbL1h refers to glycated haemoglobin (A1c).\par
\end{document}
北見 けん への返信

Re: 文字列に含まれるアラビア数字のカーニングについて

- 奥村 晴彦 の投稿
北見さん,ありがとうございます。

もう一つ視点を付け加えれば,数字は同じ桁の数なら同じ幅になるように固定ピッチで1も9も同じ幅にデザインすることがよくあるというのもあると思います(そうでないデザインのものもありますが)。
S T への返信

Re: 文字列に含まれるアラビア数字のカーニングについて

- Z. R. の投稿

(さらに余談)

OpenTypeフォントの中には「数字の字形が等幅かプロポーショナルか」を選択できるものもあります。以下は、fontspecパッケージで数字の字形を選択する例です。

\documentclass{ltjsarticle}
\usepackage{fontspec}
\begin{document}
テスト。\par\bigskip

% 数字は等幅
\fontspec{Linux Libertine O}
HbA1c refers to glycated haemoglobin (A1c).

% 数字はプロポーショナル
\fontspec{Linux Libertine O}[Numbers=Proportional]
HbA1c refers to glycated haemoglobin (A1c).

\end{document}
添付 image-linlibertinepnum-1.png