べき乗に分数が来るときは、どのような書き方が美しく見やすいのか教えて下さい。
例えば、飽和水蒸気圧を求めるTetensの式は、10^{分数}なのですが、
分数に \frac を使うと小さくて読みづらく、
分数に \dfrac を使うと10との関係が分かりづらくなってしまいます。
現状、\drac を使用し、10 と ^{分数}との関係性を分かりやすくするため、以下で対応しています。他に良い案がありましたら、御教授いただきたく、よろしくお願いいたします。
■ 小さくて読みづらい
\begin{equation}
e_s(t) = 6.11 \times 10^{ \frac{7.5 t}{237.3 + t} }
\end{equation}
■ 10と ^{分数}の関係性が分かりづらい
\begin{equation}
e_s(t) = 6.11 \times 10^{ \dfrac{7.5 t}{237.3 + t} }
\end{equation}
■現状の対応案
\begin{equation}
e_s(t) = 6.11 \times 10^{ \left( \dfrac{7.5 t}{237.3 + t} \right) }
\end{equation}
スラッシュを使うなど、書き方を工夫する余地はありますね。
それとは別に、フォントサイズを変えようと思えばできるので、その方法を。
TeXの数式で上付き文字に使われる数字フォントは \scriptfont0、
上付き文字の分数に使われるフォントは\scriptscriptfont0
に設定されたものが、それぞれ使われます。
通常は、textfont、scriptfont、scriptscriptfont の順に
cmr10、cmr7、cmr5 が設定されていると思います。
(TeXbook 17章)
==== 変更例 ====
\begin{equation}
e_s(t) = 6.11 \times 10^{\frac{7.5 t}{237.3 + t} }
\tracingall\end{equation}
\font\cmrvii=cmr7
\scriptscriptfont0=\cmrvii
\begin{equation}
e_s(t) = 6.11 \times 10^{\frac{7.5 t}{237.3 + t} }
\end{equation}
==================
この使用例は TeX のプリミティブ命令を直接使ったもので、
LaTeX の場合はそのまま使うのはうまくないです。
エラーになるわけではないですが、
LaTeX の場合は NFSS(New Font Selection Scheme) に
則って扱わないと、フォントサイズの変更や
mathversion の変更に追随しなくなってしまいます。
LaTeX での指定方法はどなたか詳しい方に。
簡単なパッケージがあったりするかもしれません。
それとは別に、フォントサイズを変えようと思えばできるので、その方法を。
TeXの数式で上付き文字に使われる数字フォントは \scriptfont0、
上付き文字の分数に使われるフォントは\scriptscriptfont0
に設定されたものが、それぞれ使われます。
通常は、textfont、scriptfont、scriptscriptfont の順に
cmr10、cmr7、cmr5 が設定されていると思います。
(TeXbook 17章)
==== 変更例 ====
\begin{equation}
e_s(t) = 6.11 \times 10^{\frac{7.5 t}{237.3 + t} }
\tracingall\end{equation}
\font\cmrvii=cmr7
\scriptscriptfont0=\cmrvii
\begin{equation}
e_s(t) = 6.11 \times 10^{\frac{7.5 t}{237.3 + t} }
\end{equation}
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この使用例は TeX のプリミティブ命令を直接使ったもので、
LaTeX の場合はそのまま使うのはうまくないです。
エラーになるわけではないですが、
LaTeX の場合は NFSS(New Font Selection Scheme) に
則って扱わないと、フォントサイズの変更や
mathversion の変更に追随しなくなってしまいます。
LaTeX での指定方法はどなたか詳しい方に。
簡単なパッケージがあったりするかもしれません。
ちょっと注意ですが……。
% 現在フォントサイズが10ptだとすると…… \[ 10^{\frac{5}{42}} \] %↑分数は二重添字サイズ(5pt)になる \[ 10^{\dfrac{5}{42}} \] %↑分数は本文サイズ(10pt)になる
ですが、実は“この間”もあります。
\[ 10^{\tfrac{5}{42}} \]
%↑分数は添字サイズ(7pt)になる
「\tfrac
と \frac
で違う結果になる」理由は、「添字の中では \scriptstyle
になっているから」です。
(そして、\tfrac
= \textstyle\frac
、\dfrac
= \displaystyle\frac
です。)