質問にお答えくださり、まことにありがとうございます。
◆「dvipdfmx で 3-v の TFM が見つからない」に関して
これについては自己解決しました。どうやらburasageオプション用のTFMを生成するやり方が間違っていたようです。試行錯誤の結果、正しくTFMを生成することができ、このエラーはなくなりました。そしてburasageオプションが使えるようになりました。
しかし、3-vという名前のTFMは関係なかった(ぶら下げ組みするのに3-vという文字を含んだ名前のTFMは必要なかった)のは不思議です。
(それから質問とは直接関係ないことですが、umkjvfのヘルプに表示されるオプション一覧では、「-burasage」と書いてあるにもかかわらず、実際にburasageオプション用TFMを生成するときには「umkjvf -burasage」では駄目で、「umkjvf -sage」としなければならないのはなぜでしょうか。ミスなのか、仕様なのか……?)
◆ 「umkjvf -ruby の三番目のファイルは何を指定すればいい?」
これについては、
./umkjvf -ucs -sp 1 -cq -ruby upruby${face}-h uph${face}-h cidj${face}
なる記述がumakeotfにあるのは知っていました。私が疑問だったのは、「cidj${face}」とは何なのか、ということです。
以下に私の理解しているところを書きます。
おっしゃるとおり、umakeotfには次のような記述があります。
for face in minr gothr minb gothb mgothr
do
./umkjvf -ucs -sp 1 -cq -expert upexp${face}-h uph${face}-h cidj${face}
./umkjvf -ucs -sp 1 -cm -cp -expert upexp${face}-v uph${face}-v cidj${face}
./umkjvf -ucs -sp 1 -cq -ruby upruby${face}-h uph${face}-h cidj${face}
./umkjvf -ucs -sp 1 -cm -cp -ruby upruby${face}-v uph${face}-v cidj${face}
done
これによると「cidj${face}」は、たとえば「cidjminr」という名前のファイルを指定しているということになります。しかし「cidjminr」なるファイルはumakeotfを実行しても生成されません。otfパッケージの中身を見ても、「cidjminr」という文字はありません。「cidjmr」ならあるのですが(逆に、umakeotfのほうには「cidjmr」という文字がない)。
「これはどういうことか?」と思い、umkjvfの中身を見てみると、どうやら「cidjminr」が「cidjmr」という名前に紐付け(?)されているようでした。ここから、「おそらくumkjvfも書き換えなければ、ルビ用仮名を出力することはできないらしい」と分かりました。しかし、どう書き換えればよいのか分かりません。
というより、そもそもCIDフォント関連の扱いが複雑でよく分かりません。otfパッケージの次のような記述も、普通の\DeclareFontShapeと違って複雑で、私の知識では、解読にかなり時間がかかりそうです。
%definition of normal utf/cid fonts
\DeclareKanjiFamily{\otf@JYn}{utfj}{}
\DeclareKanjiFamily{\otf@JTn}{utfj}{}
\DeclareKanjiFamily{\otf@JYn}{cidj}{}
\DeclareKanjiFamily{\otf@JTn}{cidj}{}
\Declare@FontShape{utfj}{m}{0123456789abcdefjklmnopqrstuvz}{utfjmr\nlck@sfx@}
\Declare@FontShape{cidj}{m}{012345}{cidjmr}
和田さん、あるいはどなたでもお詳しい方がいらっしゃいましたら、ご教授ください。よろしくお願いします。