displaystyleの行間

displaystyleの行間

- 土屋 勝 の投稿
返信数: 7
数学の問題集をLaTeXで組み版しているのですが,displaystyleを使った分数で行間スペースがうまく調節できず苦労しています。

Windows 8.1,TeX Live2015を使って

\documentclass[9pt,b5paper,fleqn, twocolumn,dvipdfmx]{jsbook}
\usepackage[fleqn]{amsmath}
\usepackage{amssymb}
\usepackage{okumacro}
\usepackage{ascmac}
\usepackage{ceo}
\usepackage[varceo]{emath}
\newcommand\qbox{\fbox{\hskip3em\rule[-0.5ex]{0pt}{2ex}}}
\newcommand\dfracqbox{\fbox{\hskip1em\rule[-1.5ex]{0pt}{4ex}}}
\def\dfrac#1#2{\displaystyle{\begingroup\;#1\;\endgroup\over\;#2\;}}
\def\bar#1{\overline{#1}}

\begin{document}
2個のさいころを同時に投げて,2個とも同じ目が出る確率は
$\dfrac{6}{36}=\dfrac{1}{6}$\\
よって,確率変数$X$は,二項分布
$B\Bigl(10, \dfrac{1}{6}\Bigr)$に従うので,

$E(X)=10 \times{} \dfrac{1}{6}=\dfrac{5}{3}$,\\
\hskip 1zw$\sigma(X)=\sqrt{10\times \dfrac{1}{6}\times \dfrac{5}{6}}=\dfrac{5\sqrt{2}}{6}$

袋から玉を1個取り出したとき,赤玉の出る確率は$\dfrac{6}{8}=\dfrac{3}{4}$

よって確率変数$X$は,二項分布$B\Bigl(20, \dfrac{3}{4}\Bigr)$に従うので,$E(X)=20 \times{} \dfrac{3}{4}=15$,\\
\hskip 1zw$\sigma(X)=\sqrt{20 \times \dfrac{3}{4}\times \dfrac{1}{4}}=\dfrac{\sqrt{15}}{2}$

1枚の硬貨を投げて表が出る確率は$\dfrac{1}{2}$\\
よって,確率変数$X$は,二項分布$B\Bigl(20, \dfrac{1}{2}\Bigr)$に従うので
$E(X)=20 \times{} \dfrac{1}{2}=10$,\\
\hskip 1zw$\sigma(X)=\sqrt{20\times \dfrac{1}{2}\times \dfrac{1}{2}}=\sqrt{5} $
$P(Y=1)=\dfrac{{}_{3}\mathrm{C}_{1}\times {}_{2}\mathrm{C}_{1}}{{}_{5}\mathrm{C}_{2}}=\dfrac{6}{10}$,\\
$P(Y=2)=\dfrac{_{3}\mathrm{C}_{2}}{_{5}\mathrm{C}_{2}}=\dfrac{3}{10}$

よって,
$E(Y)=\dfrac{1}{10}(0\times 1+1\times 6+2\times 3)=\dfrac{6}{5}$

$X$の確率分布は上の表のようになり,
$E(X)=\dfrac{1}{8}(0 \times 1+ 1 \times 3+2 \times 3+3 \times 1)=\dfrac{3}{2}$\\
また,$E(X^{2})=\dfrac{1}{8}(0^{2}\times 1 + 1^{2}\times 3 +2^{2}\times 3$\\
$+3^{2}\times 1)=3$\\
よって,$V(X)=E(X^{2})-\{E(X)\}^{2}$\\
$=3-\Bigl(\dfrac{3}{2}\Bigr)^{2}$\\
$=\dfrac{3}{4}$
\end{document}

のようにしているのですが,分数の入る行やルートが続いたときに行間が詰まりすぎたり,空きすぎたりします。

本来,分数が続くような場合には別行立て数式とするべきなのでしょうが,そうもいきません。

\strutや\ruleを使って1行ごとに微調整するしかないのでしょうか。
土屋 勝 への返信

Re: displaystyleの行間

- 奥村 晴彦 の投稿
\setlength\lineskiplimit{5pt}
\setlength\lineskip{5pt}

のようなものを入れたらどうでしょうか(5ptは調節してください)。
土屋 勝 への返信

Re: displaystyleの行間

- aminophen の投稿
PDF をみてみましたが、「空きすぎたり」がどこを示すのかわかりません。各行のなかの「一番高い部分」と
「一番低い部分」がほぼ密着している(=おそらく土屋さんのおっしゃる「詰まりすぎ」のこと?)という
期待される結果のように見えます。そもそも \displaystyle を毎回発行するのがよい組版とは思わないのです
が、どういうのを意図しているのでしょうか?

ともかく奥村先生が既に回答されているので適宜調節してみるとよいと思います。
aminophen への返信

Re: displaystyleの行間

- 土屋 勝 の投稿
この例ではデフォルトの\displaystyleなので,空きはそれほど目立ちませんが,添付したPDFでいえば下から8行目と7行目,6行目は詰まっているのに6行目と5行目は空いているなどといった点です。
行間が不揃いになるのがダメとのこと。
分数が続くところで\ruleなどで微調整するのは手間ばかりかかります。LaTeXでやる作業ではないですね。
土屋 勝 への返信

Re: displaystyleの行間

- aminophen の投稿
先ほどの私の
> 各行のなかの「一番高い部分」と「一番低い部分」がほぼ密着している」
は、添付していただいた PDF を見た上での発言です。
下から6行目と5行目が空いているとおっしゃいますが、全ては上記に集約されませんか。
行内の最も高い部分と直前の行の最も深い部分が「水平方向に離れている」ときに、
「なんとなく垂直方向も空いている」という気分になるということではないでしょうか。
土屋 勝 への返信

Re: displaystyleの行間

- 土屋 勝 の投稿
皆様にいろいろアドバイスいただきましたが,lineskiplimitでは満足していただけず。
結局,すべての別行数式に\ruleを立てて行間を調節しました。