LuaTeX-ja 20150906.0

LuaTeX-ja 20150906.0

- 北川 弘典 の投稿
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LuaTeX-ja 20150906.0 を出しました.

・\fontfamily の動作を,pLaTeX におけるそれと近づけた.
 marvosym.sty との共存問題がこれで解決.
・luatexja-fontspec, luatexja-preset における「未知の」オプションを
 そのまま fontspec に渡すようにした.
  \usepackage[no-math,scale=1.2, hiragino-pron]{luatexja-preset}
 のように記述することが可能に.
 (上の例では,no-math は fontspec に,scale=1.2 は luatexja-fontspec に渡る)
・横組・縦組専用仮名などを使う際に,ToUnicodeを適宜補うようにした.
・新しい unicode-math パッケージに対応.

「文字範囲 8」も標準で欧文扱いに,という大きな変更をしました.
・文字コードが 0--255 の文字は標準で全て欧文扱いとなるので,
 従来の 8 ビットフォントで問題が起こりにくくなっています.
・一方,U+0080--U+00FF 内にある「¶」「§」「×」などは
 欧文扱いなので,何のパッケージも読み込まない状態だと
 ソース中に直接記述しても出力されません.
 fontspec(和文側の機能もいるなら luatexja-fontspec)
 パッケージの読み込みを推奨します.
・上記の記号を和文扱いで出力したい場合,
 \ltjjachar`¶ のようにして行うことが出来ます.