問題は「いま初心者ユーザにすすめるべき文書クラスはなにか」という点で、既に編集合戦が行われている
ようなのですが、いまのものはなんだか急進的すぎないかと不安です。
6月に(主に私が)LaTeX 入門を改訂していたのですが、そのときは pLaTeX + dvipdfmx で処理することを
想定した構成としました(一時期 upLaTeX ベースになっていたけれど戻しました)。
そのときは「最初の例」のページの“論理構成”を次のようにしました:
1. まず吾輩は猫であるのソースを使い、jsarticle のソースが pLaTeX で正常に処理できることを確認させる
(インストールが成功したかどうかの確認も兼ねている)
2. 次に「新しい環境なら upLaTeX というものが入っています」という説明をし、メリットを解説して推奨
3. それ以降のページでは pLaTeX 用のソースを示すが、upLaTeX が気に入ったならそっちを使ってねと勧める
いま見てみると、bxjsarticle を使って upLaTeX するソースに置き換わっていて、それでいて上の論理構成の
残骸が残っているのでちぐはぐです。
1. まず吾輩は猫であるのソースを使い、bxjsarticle v1.0 用ソースが upLaTeX で正常に処理できることを確認させる
2. 次に「新しい環境なら upLaTeX というものが入っています」という説明をし、メリットを解説して推奨
(ここで upLaTeX が入っていない環境への配慮は皆無)
3. それ以降のページでは一貫して upLaTeX 用の BXjscls ソースを示す
編集合戦は
「私が書いた pLaTeX → BXjscls で upLaTeX → pLaTeX に戻った → 再び BXjscls で upLaTeX に戻った」
と推移しているようですね。
(しかもタイムスタンプを更新せずこっそりと大胆な改訂をしているっぽい)
さすがに BXjscls v1.0 は今月 CTAN に出たばかりで、TeX Live 2014 (v0.3a) ではいま例示されているソースすら
書式が違って通らない(dvipdfmx オプションが NG)という状況です…
これはいくらなんでも急進的すぎると思っています。
いったん「LaTeX 入門」の項目の一部で \documentclass を明示しないように変更してみたのですが、最初の例で
示すべきソースはどうすべきでしょうか。LuaLaTeX を使うのは LuaTeX がまだ beta なので早急でしょうし、
仮に upLaTeX 中心にするにしても pLaTeX しかない環境への配慮は要るでしょう。
「BXjscls が入っていないことがあります」より致命的な
「BXjscls が 2015/08/06 より古ければ通りません」
も重要でしょう?
今の編集合戦を傍観している限り方針が読めないので、困惑しています。
求められれば私が論理構成を含めて改訂することも可能なのですが…(いまのままではちぐはぐですよね?)