奥村先生、注文してあった「ヒラギノ基本6書体パック」が届きました。さっそく、いつも使っているToshibaのパソコン(OS:Windows 8.1)にインストールしました。C:\Windows\Fonts
に
Hiragino Kaku Gothic Pro W3
以下12個のフォントファイルができました。
ヒラギノ角ゴPro W3.otf
がファイル名のようです。ワードではこれらのフォントを選ぶことができます。しかし残念ながら、LaTeXでどのように使ったらよいのか分かりません。
C:w32tex\bin
には
pdfplatex_hiragino.bat
をはじめとしてhiraginoという文字列を含む四つのbatファイルがありますが、どれも動きません。サンプルプログラムは次のものです。
\documentclass{jsarticle}
\usepackage{otf}
\begin{document}
Good Morning!\\
おはよう。\\
漢字テスト。\UTF{579C}積
\end{document}
もちろん、フォーラムで教わった
pdfplatex_msmingoth
ではpdfファイルができます。しかしpdfに使われているのは、旧態依然のフォントのようです。LaTeXにヒラギノフォントを認識させる作業が必要に違いないと思い、「改訂第6版」を紐解き、253ページに記載の
kanji-config-updmap-sys
など試してみましたが、動きません。TeXフォーラムも探してみましたが、見つけられませんでした。どのようにしたら、LaTeXでヒラギノフォントが使えるのか、教えてください。
(改訂第3版、改訂第4版、改訂第5版も持っていますが、今まで和文フォントの章を読まないで来ました。今になって和文フォントの章を読もうとしても、わからないことが多すぎます。)
お使いのシステムは W32TeX でよろしいでしょうか?
美文書6版は TeX Live なので勝手が少し違うかもしれません。
C:\w32tex\texmf-local\fonts\opentype\hiragino
というフォルダを作成し、そこに12個のフォントファイルをコピーして、コマンドプロンプトから
mktexlsr
と入力するのを試していただけませんか。そのあとソースを
pdfplatex_msmingoth filename
ではなく
pdfplatex_hiragino filename
で処理してください。
これはいちばん簡単で確実な方法だと思います。
美文書6版は TeX Live なので勝手が少し違うかもしれません。
C:\w32tex\texmf-local\fonts\opentype\hiragino
というフォルダを作成し、そこに12個のフォントファイルをコピーして、コマンドプロンプトから
mktexlsr
と入力するのを試していただけませんか。そのあとソースを
pdfplatex_msmingoth filename
ではなく
pdfplatex_hiragino filename
で処理してください。
これはいちばん簡単で確実な方法だと思います。
あ、すみません。
フォントファイル名を変更しなければいけませんね。
「ヒラギノ角ゴ ProN W3.otf」は「HiraKakuProN-W3.otf」のように、空白や日本語を含まない形に変えなければなりません。
ヒラギノ明朝 Pro W3.otf → HiraMinPro-W3.otf
ヒラギノ明朝 Pro W6.otf → HiraMinPro-W6.otf
ヒラギノ丸ゴ Pro W4.otf → HiraMaruPro-W4.otf
ヒラギノ角ゴ Pro W3.otf → HiraKakuPro-W3.otf
ヒラギノ角ゴ Pro W6.otf → HiraKakuPro-W6.otf
ヒラギノ角ゴ Std W8.otf → HiraKakuStd-W8.otf
ヒラギノ明朝 ProN W3.otf → HiraMinProN-W3.otf
ヒラギノ明朝 ProN W6.otf → HiraMinProN-W6.otf
ヒラギノ丸ゴ ProN W4.otf → HiraMaruProN-W4.otf
ヒラギノ角ゴ ProN W3.otf → HiraKakuProN-W3.otf
ヒラギノ角ゴ ProN W6.otf → HiraKakuProN-W6.otf
ヒラギノ角ゴ StdN W8.otf → HiraKakuStdN-W8.otf
のように、コピー後の
C:\w32tex\texmf-local\fonts\opentype\hiragino
の中でファイル名を書き換えてください。
フォントファイル名を変更しなければいけませんね。
「ヒラギノ角ゴ ProN W3.otf」は「HiraKakuProN-W3.otf」のように、空白や日本語を含まない形に変えなければなりません。
ヒラギノ明朝 Pro W3.otf → HiraMinPro-W3.otf
ヒラギノ明朝 Pro W6.otf → HiraMinPro-W6.otf
ヒラギノ丸ゴ Pro W4.otf → HiraMaruPro-W4.otf
ヒラギノ角ゴ Pro W3.otf → HiraKakuPro-W3.otf
ヒラギノ角ゴ Pro W6.otf → HiraKakuPro-W6.otf
ヒラギノ角ゴ Std W8.otf → HiraKakuStd-W8.otf
ヒラギノ明朝 ProN W3.otf → HiraMinProN-W3.otf
ヒラギノ明朝 ProN W6.otf → HiraMinProN-W6.otf
ヒラギノ丸ゴ ProN W4.otf → HiraMaruProN-W4.otf
ヒラギノ角ゴ ProN W3.otf → HiraKakuProN-W3.otf
ヒラギノ角ゴ ProN W6.otf → HiraKakuProN-W6.otf
ヒラギノ角ゴ StdN W8.otf → HiraKakuStdN-W8.otf
のように、コピー後の
C:\w32tex\texmf-local\fonts\opentype\hiragino
の中でファイル名を書き換えてください。
森本先生,
2日間パソコンを持たず旅行していましたので失礼しました。
ヒラギノを買ったらMacが付いてきて以来,私はWindowsを使っていないので,ご質問に対応できず申し訳ありません。
今は数学史でご活躍されておられるのですね。ヒラギノフォントが活きてくると思います。
Mac ははじめから避けていました。知り合いからは、Macを買えばヒラギノが・・・(オッと、ヒラギノを買ったらマックが)ついてくるとは聞いていましたが、今までやせ我慢してました。今やTeXフォーラムの皆様のおかげで、ヒラギノでも執筆中の論文が出力できるようになりました。MSmingothで印刷した論文と見比べてみると、明朝体のカナがきれいですね。垜とか壔などのワードしか出せなかった漢字がLaTeXできれいに出るところがいいですね。
ヒラギノ漢字を使ったPDFファイルをカメラレディの論文原稿として投稿できるものなのでしょうか?契約書を見ると、
「お客様は、許諾プログラムに基づき作成されたデジタルコンテンツをPDFファイルなどにおいて複製、販売、頒布、公衆送信することができます。」とあるので、OKだと解釈してます。税込36741円だったので、有効利用したいです。
フォーラムでは初歩的な質問に丁寧に対応していただいて、感謝しています。
ヒラギノ漢字を使ったPDFファイルをカメラレディの論文原稿として投稿できるものなのでしょうか?契約書を見ると、
「お客様は、許諾プログラムに基づき作成されたデジタルコンテンツをPDFファイルなどにおいて複製、販売、頒布、公衆送信することができます。」とあるので、OKだと解釈してます。税込36741円だったので、有効利用したいです。
フォーラムでは初歩的な質問に丁寧に対応していただいて、感謝しています。
WindowsのTeXLiveだったらわからないですけど
W32TeXでしたら、mktexlsrはしないほうがいいはずです.
ls-Rというファイルがあったら
それらは全部消すほうが幸せになれます
#たぶん,ls-Rの扱い方はかわってないですよね
#ls-Rが存在すればそれを利用し、
#存在しない場合はファイルを直接探す.
#だから,ls-Rがある場合、新規にファイルを
#インストールしたときにls-Rの更新をわすれると
#存在するのに存在を認識してくれないという状態になる
カメラレディといっても
昔みたいにそのまま「張る」「写す」わけではなくって
何らかのデータですけど,
フォントを埋め込んだPDFであれば,
普通の印刷屋なら大丈夫だと思います.
が,激安なところにはPDFX1aじゃないとだめとか
そういう制約があるかもしれません.
もちろんフォント以外の理由で
NGになることはよくあります
NGといってもソフトウェア的にエラーがでる場合と
出来上がったものがNGになる場合があります.
特に図版には注意してください.
カラー印刷する予定でなければ
最初からモノクロでつくるとか
カラーであっても輝度の高い色は使わないとか
細い線は使わない,薄い色は使わない
解像度が低すぎる,逆に高すぎるものは使わないとか
いろいろあります.
普及型のプリンタでは騙し騙しで出るものでも
印刷屋のものだとある意味データ通りにでます.
ぶっちゃけ不安があれば
依頼する印刷屋さんに
怪しそうな部分をいれたテストデータを
先に渡すのが一番ですよ.
ASPMで日本数学会が関係するなら
TeXも使える印刷屋さんがいると思いますので
そういうところなら安心できるかと思います.
W32TeXでしたら、mktexlsrはしないほうがいいはずです.
ls-Rというファイルがあったら
それらは全部消すほうが幸せになれます
#たぶん,ls-Rの扱い方はかわってないですよね
#ls-Rが存在すればそれを利用し、
#存在しない場合はファイルを直接探す.
#だから,ls-Rがある場合、新規にファイルを
#インストールしたときにls-Rの更新をわすれると
#存在するのに存在を認識してくれないという状態になる
カメラレディといっても
昔みたいにそのまま「張る」「写す」わけではなくって
何らかのデータですけど,
フォントを埋め込んだPDFであれば,
普通の印刷屋なら大丈夫だと思います.
が,激安なところにはPDFX1aじゃないとだめとか
そういう制約があるかもしれません.
もちろんフォント以外の理由で
NGになることはよくあります
NGといってもソフトウェア的にエラーがでる場合と
出来上がったものがNGになる場合があります.
特に図版には注意してください.
カラー印刷する予定でなければ
最初からモノクロでつくるとか
カラーであっても輝度の高い色は使わないとか
細い線は使わない,薄い色は使わない
解像度が低すぎる,逆に高すぎるものは使わないとか
いろいろあります.
普及型のプリンタでは騙し騙しで出るものでも
印刷屋のものだとある意味データ通りにでます.
ぶっちゃけ不安があれば
依頼する印刷屋さんに
怪しそうな部分をいれたテストデータを
先に渡すのが一番ですよ.
ASPMで日本数学会が関係するなら
TeXも使える印刷屋さんがいると思いますので
そういうところなら安心できるかと思います.
> WindowsのTeXLiveだったらわからないですけど
> W32TeXでしたら、mktexlsrはしないほうがいいはずです.
Kakuto先生の最近の投稿に,
> 最近では,W32TeX の場合も texmf tree がかなり
> 大きくなったので, mktexlsr を実行して ls-R を
> 作成しておいた方が,パフォーマンスが良いと思います。
とあるので,仕組みが分かっている方であれば,ls-R を作っておいてもよいでしょう.
> W32TeXでしたら、mktexlsrはしないほうがいいはずです.
Kakuto先生の最近の投稿に,
> 最近では,W32TeX の場合も texmf tree がかなり
> 大きくなったので, mktexlsr を実行して ls-R を
> 作成しておいた方が,パフォーマンスが良いと思います。
とあるので,仕組みが分かっている方であれば,ls-R を作っておいてもよいでしょう.