TeXLive2013 の動作

TeXLive2013 の動作

- David Florence の投稿
返信数: 10
初めて質問させていただきます.

LaTeX2e美文書作成入門 [第6版] に添付されていた CD から abtlinst を利用してインストールしましたが,コンパイルに成功していません.どなたか,問題の箇所をご指摘頂ければありがたく存じます.

試みたPCは3台,OS は,それぞれ Windows 7 (32 bit), Windows 7 (64 bit),
Windows 8 (64 bit) です.古い platex,  texlive2012 などは,abetlinst が表示した
フォルダをそのまま削除しています.abtlinst_log.txt の最後の部分は次の通り.

TeX2img のインストールを実行.
ImageMagick のインストールを実行.
nkf のインストールを実行.
あべのり設定を実行.
環境変数PATHから「%SystemRoot%\system32」を削除
環境変数PATHから「%SystemRoot%」を削除
環境変数PATHから「%SystemRoot%\System32\Wbem」を削除
環境変数PATHから「%SYSTEMROOT%\System32\WindowsPowerShell\v1.0\」を削除
環境変数PATHから「C:\w32tex\bin」を削除
環境変数PATHから「C:\gs\gs8.71\bin」を削除
環境変数PATHから「C:\gs\gs8.71\lib」を削除
環境変数PATHから「C:\Program Files\Common Files\Ulead Systems\MPEG」を削除

実際,path を確認すると以下の通りで,古い path は消えています.
ユーザー環境変数: C:\texlive\2013\bin\win32
システム環境変数:
  C:\Program Files\ImageMagick-6.8.6-Q16;C:\texlive\2013\bin\win32;

なお c:\w32tex\ 以下の directories はそのまま残っています.

TeXworks を起動し,default の設定のままで以下の文書を入力,保存してコンパイルするとエラーが表示されます.

\documentclass{jsarticle}

\begin{document}

こんにちは,{\TeX}Live.

\end{document}


This is ptex2pdf[.lua] version 0.4.

Processing hello1.tex.

ptex2pdf processing of hello1.tex fails.


過去に作成したファイル (Shift-JIS) を TeXworks で開くと editor 画面では(もちろん)文字化けしますが pdf  画面では正しく表示されます.しかし,コンパイルしたら同じエラーメッセージが表示されました.

This is ptex2pdf[.lua] version 0.4.

Processing test1.tex.

ptex2pdf processing of test1.tex fails.


install-tl.bat を利用して TeXlive2012 をインストールしたPCでは,問題が発生した記憶がないので,どこがおかしいのか判断できていません.log ファイルも出力されていないようです.

 

David Florence への返信

Re: TeXLive2013 の動作

- 奥村 晴彦 の投稿
うーん,わかりませんが,コマンドプロンプトでのコンパイルはできるでしょうか。
奥村 晴彦 への返信

Re: TeXLive2013 の動作

- David Florence の投稿
奥村先生,お世話になります.
コマンドプロンプトからの入力では問題なく実行できました!
以下が出力です.どうやら TeXworks の設定が問題のようです.

Microsoft Windows [Version 6.1.7601]
Copyright (c) 2009 Microsoft Corporation.  All rights reserved.
D:\TeX\temp のディレクトリ
2013/11/17  22:01               100 hello1.tex
               2 個のファイル                 100 バイト
               2 個のディレクトリ  60,997,304,320 バイトの空き領域

D:\TeX\temp>type hello1.tex
\documentclass{jsarticle}
\begin{document}
縺薙s縺ォ縺。縺ッ・鶏\TeX}Live・・
\end{document}

D:\TeX\temp>platex hello1.tex
This is e-pTeX, Version 3.1415926-p3.4-110825-2.6 (sjis) (TeX Live 2013/W32TeX)
 restricted \write18 enabled.
entering extended mode
(./hello1.tex(guessed encoding: UTF-8 = utf8)
pLaTeX2e <2006/11/10> (based on LaTeX2e <2011/06/27> patch level 0)
Babel <3.9f> and hyphenation patterns for 78 languages loaded.
(c:/texlive/2013/texmf-dist/tex/platex/jsclasses/jsarticle.cls(guessed encoding: ISO-
P = jis)
Document Class: jsarticle 2013/05/14 okumura
)
No file hello1.aux.
[1] (./hello1.aux) )
Output written on hello1.dvi (1 page, 304 bytes).
Transcript written on hello1.log.

D:\TeX\temp>dvipdfm hello1.dvi
hello1.dvi -> hello1.pdf
[1]
** WARNING ** UCS-4 TrueType cmap table...
5474 bytes written

D:\TeX\temp>dir
2013/11/17  22:01               100 hello1.tex
2013/11/17  22:57             3,169 hello1.log
2013/11/17  22:57                 8 hello1.aux
2013/11/17  22:57               304 hello1.dvi
2013/11/17  22:59             5,474 hello1.pdf
               5 個のファイル               9,055 バイト
               2 個のディレクトリ  60,997,173,248 バイトの空き領域

もう一度,TeXworks を default の設定にして(あべのりさんを諦めて)みましたが,
やはり,以下のメッセージが表示されます.

This is ptex2pdf[.lua] version 0.4.

Processing hello1.tex.

ptex2pdf processing of hello1.tex fails.


この症状は少なくとも私のPC3台で発生しているのですが,他の方で同様の

経験がないというもの不思議です.なにかご示唆頂ければ幸いに存じます.



David Florence への返信

Re: TeXLive2013 の動作

- KUROKI Yusuke の投稿
美文書第6版では,TeXworksの platex (ptex2pdf) という「タイプセット」を実行しているはずなので,コマンドライン上でも,
ptex2pdf -l hello1.tex
というコマンドを試してみていただけますでしょうか?(platexおよびdvipdfm[いまはdvipdfmxがお薦めです]ではなく.)

# TeX Live 2012当時ですと,ptex2pdf コマンドがなかったはずなので,以前はTeXworkの設定をご自身でなさっていたのでしょうね.

KUROKI Yusuke への返信

Re: TeXLive2013 の動作

- David Florence の投稿
試して見たところ,確かにエラーが表示されました.

D:\TeX\temp>ptex2pdf -l hello1.tex
This is ptex2pdf[.lua] version 0.4.
Processing hello1.tex.
ptex2pdf processing of hello1.tex fails.


David Florence への返信

Re: TeXLive2013 の動作

- KUROKI Yusuke の投稿
こちらでも似た状態を作って試したら再現しました.

> 環境変数PATHから「%SystemRoot%\system32」を削除
> 環境変数PATHから「%SystemRoot%」を削除
> 環境変数PATHから「%SystemRoot%\System32\Wbem」を削除
> 環境変数PATHから「%SYSTEMROOT%\System32\WindowsPowerShell\v1.0\」を削除
> 環境変数PATHから「C:\Program Files\Common Files\Ulead Systems\MPEG」を削除

といった,TeXシステムとは関係ない,Windowsシステム(やほかのソフト)へのパスを削ってしまったのが原因みたいですね.美文書第6版のp.332上にPATHの設定方法が書いてあるので,設定する手順はそれを参考にしていただいて,「システム環境変数」の「PATH」を,
C:\Program Files\ImageMagick-6.8.6-Q16;%SystemRoot%\system32;%SystemRoot%;%SystemRoot%\System32\Wbem;%SYSTEMROOT%\System32\WindowsPowerShell\v1.0\;C:\Program Files\Common Files\Ulead Systems\MPEG;C:\texlive\2013\bin\win32
にしてみてもらえますか?
環境変数を変更した後は,TeXworksやコマンドプロンプトは開き直してください.
KUROKI Yusuke への返信

Re: TeXLive2013 の動作

- 奥村 晴彦 の投稿
黒木さん+阿部さん,

よく理解できていませんが,
> 環境変数PATHから「%SystemRoot%\system32」を削除
などはなぜ起こったのでしょうか?
うちのWindows 8.1マシンでは「環境変数PATHをいじる必要はありませんでした」とログに出ています。
奥村 晴彦 への返信

Re: TeXLive2013 の動作

- KUROKI Yusuke の投稿
> よく理解できていませんが,
>> 環境変数PATHから「%SystemRoot%\system32」を削除
> などはなぜ起こったのでしょうか?

以前に導入したTeXシステムが見つかると(*1),PATH編集用のダイアログボックスへ遷移します.このPATH編集用のダイアログボックスは,セミコロンでPATHの中身をsplitして,それぞれの項目にチェックボックスを付けて選択させるというもので,とてもよくできたGUIです.古いGhostscriptへのPATHも除去してもらう機会を与えるという点でも優れているのですが,なにせすべてが表示されるので,チェックをすべて外せばよいと誤解されると,悲劇が起こる可能性は確かにあります.
システムにwhichが入っていないと,TeXエンジンの入ったディレクトリを特定するのは難しいでしょうから,判断をユーザーに任せる仕様も致し方ないと思います.

(*1) platex -v の結果が返ってくるとかそういうこと.
KUROKI Yusuke への返信

Re: TeXLive2013 の動作

- 奥村 晴彦 の投稿
なるほど,そういうことだったのですか。
Windowsインストーラについては黒木さん阿部さんにおまかせっきりで,なかなかご質問に対して的確な回答ができず,申し訳ありません。
サポートページに付け加えておきます。
奥村 晴彦 への返信

Re: TeXLive2013 の動作

- 阿部 紀行 の投稿
すみません,バグです.それもかなりひどい.
PATHをセミコロンで区切り,platex.exeがあればそれに対して削除を促すというように作るつもりだったのですが,区切った中にplatex.exeがあれば「全てのPATHを削除するように促す」というようになってしまっていました.
阿部 紀行 への返信

Re: TeXLive2013 の動作

- David Florence の投稿
前回のログをみて,さすがに%SystemRoot%の削除はおかしいと気づきました.
本日,違う環境にいてフォーラムの書き込みを確認するのが遅くなりました.

先ほどまで他の PC (Windows 7, 64 bit) で path を触らないようにして abtlinst を実行して
みました.C:\w32tex\bin; を手で消し,desktop 上の TeXworks が w32tex を参照していたので,
texlive2013 に変更するなど,簡単な作業で無事に解決できました.他の PC の設定も後程確認しますが,多分,問題はないと思います.

阿部先生にまで確認いただき,ありがとうございました.
大変便利な道具を提供して頂き,感謝します.