名前: ut 日時: 2007-10-17 14:36:31 IPアドレス: 157.118.27.*
>>49776 タイトルを見て、何かマクロの学習法について書かれていると思っ た方へ、ごめんなさい。そうじゃないです。単純に``@''の「読み」 の話です。 # こんなことばかり書き続けてるとそろそろ叱られそうですが、私の # ような文系人間はこういうちょっとしたところに引っ掛かりを感じ # ちゃうので、もしかしたら他にもそういう方がいらっしゃるかもと # 思って書き込んじゃいます。 TeX/LaTeX の世界ではよくコントロールシーケンスに``@''が含まれた ものが現われ、私のような初心者を悩ませるわけですが、当初はまず その「読み」に迷いました。 普通に英語で``@''といえば、 ・「どこどこで」という場所 ・「いついつに」という時間 ・単位当たり くらいの意味だと思うのですが、TeX/LaTeX の世界では格別そうい う「意味」を持たせてるのではないのですね(カテゴリーコードを 変えてあるという「意味」は措くとして)。 ``a''の代わりに``@''とするとか、あとは``\hb@xt@''とかいう風 に文字列として出てくれば、「あ〜、これは``o''なのね!」と分か るのですが、そうじゃないと、初めは「???」となりました。 で、他にも使われ方があるようなので、ちょっとまとめてみますと: (1) ``a''の代わり: \displ@y とか \@lign とか (2) ``e''の代わり: \thr@@, \sixt@@n とか \s@tcols とか (3) ``o''の代わり: \@ne とか \f@@t とか (4) ``0''の代わり: \dimen@ とか(\z@ も?) 〔混合型: \s@tt@b とか〕 〔上に挙げた例はみな下の [1] から拾ったので plain TeX のマクロ ばかりです〕 あとは、 (5) 単純に内部マクロ文字列の区切り文字として使う (6) 単純に内部マクロにするためにコントロールシーケンスに含ませる という場合も多いようです。 ひとつの文字を``@''で置き換えただけなら割とすぐにその元の綴 りに気付くのですが、そうじゃない場合はまた、結構戸惑いました。 例えば LaTeX の内部のマクロだと、カウンタには``\c@''、目次の エントリの書式マクロには``\l@''というプレフィクスが付いてま すが、最初は、「シーアット?」「エルアット?」って何のことかと 思いました(他にも \cl@, \p@, \r@ 等々)。 これって、``counter *of*''とか``(contents)line *of*''とかの ことなのですよね(違ってたら正解教えてください)。 こういうことは、分かる方にとっては(または英語圏の人間には) あまりに当然のことのせいなのか、文献では触れられてないのです けど、出来ればいろいろな略語の意味も説明してあったら初心者に は助かるのになぁとよく思いました(``dtx''なんかも、``document'' か``documented''だろうというぐらいは推測出来ても、正確な用語 が分かるまでは結構モヤモヤしてました)。 参考文献: [1] Anhang2: Versteckte plain-TeX-Befehle, in: Norbert Schwarz, Einf\"uhrung in TeX, elektronische Ausgabe 2002 (Addison-Wesley 1988 [3. Aufl.]), S. 307--315. [2] Andres L\"oh, Dec@ding style files, November 8, 2002. # 参考?: >>16043, >>44374 ## ・第一弾 どこに定義が書いてあるのか >>49575, >>49590; >>49660 ## ・第二弾 お勧めのレファレンス >>49631 ## ・第三弾 米英蘭ユーザーグループ会報記事 >>49776
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