学習の一助になれば(Re: 「部」のタイトルページにその部の説明を表示させたい)

名前: ut
日時: 2007-09-25 19:50:13
IPアドレス: 157.118.27.*

>>49537 >> あと、いきなり jbook.cls を眺めるより、jclasses.dtx のほうを >> 参照されたほうが良いのでは? > > ご指摘ありがとうございます。これからの勉強に生かしていきます。 私の専攻は数学とかコンピュータとは全く無縁で、LaTeX を使い始 めたのもドイツ語の文章の行末のハイフネーションをしたかったか らという理由なので、難しいことは全然よく分からないのですが、 以下若干のおせっかいを書いてみます(達人の皆さんは広いお心で 読み流してください.それでも、間違いは指摘していただけると勉 強になります)。 (0) Paul W. Abrahams, Kathryn A. Hargreaves, Karl Berry, TeX for the Impatient, 2003 (free edition). [book.pdf] (1a) Leslie Lamport, LaTeX Version 2.09, 1992/03/25. [latex.tex] (1b) Johannes Braams, David Carlisle, Alan Jeffrey, Leslie Lamport, Frank Mittelbach, Chris Rowley, Rainer Sch\"opf, The LaTeX2e Sources, 2005/12/01. [source2e.tex] (2) Ken Nakano, The pLaTeX2e Sources, 2006/11/10. [pldoc.tex] マクロを調べるときには大抵、     (2) ==> (1b) 〔==>(1a)〕==> (0) の順に見ていってます。 (1a), (1b), (2) はディストリビューションに含まれていると思い ます。(0) は CTAN とかから入手してください。 pLaTeX2e の設定についてなら、(2)に書いてあります。8つの dtx ファイルを一つにマージしたものです(jclasses.dtx も含まれます)。 もしも pldoc.tex がない場合には、DocStrip ユーティリティを使っ て platex.dtx から取り出して、タイプセットしてください。 pLaTeX は LaTeX のマクロを沢山踏襲しているので、(2) に定義が ない場合には (1b) (をタイプセットしたもの)を見ます。これは 41個(かな?)の dtx ファイルを一つにマージしたものです(classes.dtx も含まれます)。 コマンドインデックス付きでタイプセットする方法がファイルの末 尾に説明されてますが、後述の hypdoc を使ってタイプセットする と、より便利に読めます。 達人の皆さんはよく「latex.ltx」に言及されますが、素人にはコメ ントがないと理解出来ないので、dtx ファイルのほうが助かります。 # (2) や (1b) のように全部の dtx ファイルを一つにまとめなきゃい # けない理由はないので、個々の見たい dtx ファイルだけをタイプセ # ットしても勿論構わないのですが、一つになってると、巻末のコマ # ンドインデックス見るだけでよいので、面倒がないです。 (1a) は (1b) の元となったものです(多分)。(1a) の中身(+ lplain.tex とか lfont.tex 等々 = LaTeX2.09)を各種の dtx ファイルへと切 り分けて保守をし易くして、そしていろいろ改良したのが LaTeX2e のインプリメントということなのかな? それで (1a) はもう obsolete なわけですが、(1b) はいろいろと 複雑なので、当初のアイデアを把握するには (1a) も役に立ちます。 (1a) は dtx ファイルの形式を備えていない普通のコメント付きの tex ファイルなので、dtx ファイルみたいに直接タイプセットは出 来ないのですけど、doc パッケージを使うと、行番号とコマンドイ ンデックス付きでタイプセット出来ます。でもこれも hypdoc を使 ったほうが後々便利。 最後に (0) ですが、「The TeXbookは必読」とよく言われるのです けど、アマゾンマーケットプレイスなんかを覘いても久しく4万円 台の値がついてて手が出ないので、TeX のコマンドの意味を知りた いときには (0) を眺めてます。 さて。 最近のディストリビューションだと、Heiko Oberdiek さんの hypdoc パッケージが含まれているかも知れません(なければ CTAN から)。 これを使うと、doc パッケージや hyperref パッケージを読み込ん でタイプセットすることが出来ます。すると、目次やコマンドイン デックスから本文にすぐ跳べるので、検索するのが楽チンです。 (1a) と (1b) は pdfLaTeX と makeindex で何回か処理するだけ です((1a) の目次にはリンクはつきませんが)(詳細は hypdoc のドキュメントを参照.あと、doc.dtx, ltxdoc.dtx, docstrip.dtx, clsguide.tex も見といたほうがいいです)。 (2) は platex と makeindex と dvipdfmx を使うといいと思いま す。 なお、hypdoc は thumbpdf をロードすると書いてあるのですけど      CTAN: macros/latex/contrib/oberdiek/ を見ても、thumbpdf というのは見当たらないので、hypdoc.sty の 中の      \RequirePackage{thumbpdf} という行はコメントアウトか何かしてスキップする必要があります。 # 参考:>>44374, >>47590

この書き込みへの返事:

お名前
題名 
メッセージ(タグは <a href="...">...</a> だけ使えます。適宜改行を入れてください)