Re: ハイフネーションについて

名前: 永田善久
日時: 2004-08-11 12:56:14
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>>30795 > 小文字の polish は「みがく」という意味で pol-ish ですが > 大文字の Polish は「ポーランド人の」という意味で Po-lish です。 なるほど。面白い例を教えてくださり,どうも有難うございました。 > (Pp)olish は、小文字か大文字かで意味と発音が変わる単語なので > ハイフネーションも変わってしまうのだと思います。 > # さて、POLISH はどのように発音するのでしょう (^^) > # 「ユニオン・クラブ綺談」by アイザック・アシモフ 確かに POLISH は難しいですね (^^; 意味(発音)を一義的に決められる文脈(前後関係)が不可欠のようです。 結局,「同綴異音異義語 (heteronym)」が問題であった,ということに なりそうですね。(もちろん,私達の話の中では,という前提付きですが ^^; また,Polish と polish を厳密な意味で「同綴」といってよいのかどうか も分かりませんが) (大文字・小文字ではありませんが)アシモフは unionize (ユニオナイズド 組合結成された) unionized (アナイオナイズド 非イオン化された) というような例も挙げているそうです。意味・発音からすれば,これらも un-ion-ized uni-on-ized と分綴されそうです。 -------------------------------------- >>30811 > たとえばSystemは英語ではsys-tem、ドイツ語ではSy-stemです。 > これの語源のギリシャ語になるとsy-ste-maでもsys-te-maでも > どちらでもよいことになります。 Sy-stem のように分けるのは 1997年までの「旧正書法」にあった 「st は分綴不可」というルールによるもので,1998年発効の 「新正書法」では英語同様 Sys-tem と分けます。 \documentclass{article} \usepackage[T1]{fontenc} \usepackage[german,ngerman,english]{babel} \begin{document} \showhyphens{system System SYSTEM} \selectlanguage{german} \showhyphens{system System SYSTEM} \selectlanguage{ngerman} \showhyphens{system System SYSTEM} \end{document} を処理してログファイルを確認してくだされば,german と ngerman の違いが分かります(こういった点が TeX の至芸ですよね)。 > ドイツ語では語源による分節と発音による分節は異なるという > 話を聞いたことがありますが、 いわゆる「語綴」(語の構成による音節)と「音綴」(発音上自然に 区切れる音節)の違いをいわれているのだと思いますが, % 語綴の例:Kind-er 子供-たち (er は複数形) % 音綴の例:Kin-der (発音は「キンダー」) 確かにドイツ語では,行末における語分綴に際して,この二つの原理 が「混在して適用」されています。 まずは「音綴」に則ります。しかし,複合語においては「語綴」が 追求されます。ただし,もはや(複合語の)語源がそれと認識され 得なくなっているような語については音綴も OK となります。 % 最後の例:ギリシア語語源の Helikopter は以下のどちらでも OK % 語綴では He-li-ko-pter % 音綴では He-li-kop-ter %% pter はギリシア語の「羽」から(cf.「翼竜 プテラノドン」) --------------------------- >>30812 > それを後生の校訂家たちが読みやすいように句読点やアクセント > をつけ、さらに古典語の「文法」をあらたに解読したというのが > 正解だろうと思います。ギリシャ語についてはいつ頃そうなった > のか私も知りません。 Cambridge University Press のシリーズ教科書 Reading Greek: Text (RGT) Reading Greek: Grammar, Vocabulary and Exercises (GVE) Reading Greek: The Teachers' Notes to Reading Greek (TNRG) The World of Athens (WOA) によれば, 1. 紀元前8世紀中頃までにフェニキア人の記法システムを基に独自 の記法を開発 (WOA, pp.276--277) 2. 紀元前7世紀頃までにローカル色を反映させた地方ごとの表記発展 (「牛耕式」boustrophedon 記法もこの頃)(WOA, pp.276--277) 3. 紀元前5世紀黄金期アテネにおいてもなお 3-1. 全て大文字書 3-2. 単語間スペースもなし 3-3. アクセント記号・気息記号もなし 3-4. 句読点もなし (GVE, p.264) 4. アクセント記号等は紀元後3世紀に発明 (GVE, p.264) 5. 紀元前403年にアテネがイオニア式アルファベットを採用してから (このとき digamma 文字が落ちた),この記法が徐々に全ギリシア に広まっていった (WOA, pp.276--277) 6. 小文字書・単語間スペース挿入・句読点付加がスタンダードとなる のは紀元後9世紀頃から (WOA, pp.276--277) ということだそうです。 ハイフン関連の記述は,上記 Reading Greek では見つけられなかったので, Oxford Greek-English Lexicon で調べてみましたら,この語の出典は紀元前 2世紀の Dionysius Thrax 著 Grammaticus まで遡れることが分かりました。 結構,古いですね。 %「ハイフン」(hyphen < ギリシア語 hypo = under + hen = one) % Babel の記法では <uf'en

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