Re: ハイフネーションについて

名前: 栗山雅俊
日時: 2004-08-11 00:57:47
IPアドレス: 222.159.158.*

>>30798 本題からちょっとずれてしまうのですが、 近代語ではこういうことはないと思うのですが、古典語の場合は 同じ語で2種類のハイフネーションというのは割合平気で出てきます。 たとえばギリシャ語のaristos(=best、もっとも善い)はa-ris-tos でもa-ri-stosでもよいことになっています。 これはおそらく残存している文献を調べるとハイフネーションが 必ずしも一定ではない、つまり正書法が今のような意味では確立して いなかったことに因るのではないかと思います。 ただTeXではおそらくどちらかに統一しているのだろうと思います。 また脱線してしまいますが、同じ語(語源)でも国によって ハイフネーションが異なる場合もありますね。 たとえばSystemは英語ではsys-tem、ドイツ語ではSy-stemです。 これの語源のギリシャ語になるとsy-ste-maでもsys-te-maでも どちらでもよいことになります。 ドイツ語では語源による分節と発音による分節は異なるという 話を聞いたことがありますが、これについては永田先生にお話を 伺ってみたいような気もします。 英語の場合はgov-ern-mentのように発音による分節とは思えない 形なので語源による分節でしょうか。このあたりも興味深いです。

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