某巨大掲示板にて以下の質問をした者です。その後の経緯を含めて少し整
理し直しました。
人文科学系の論文のために、次のようなbibtexによる引用文献をしたいです。
a.
二次文献については、author,year式で表示、一次文献については、bibフ
ァイル内にshort={なんとか}というエントリーを設けて、そのエントリー
がある場合は一次文献と見なしてauthor,year式ではなくこのshort内の文
字列を使う。
(背景:一次文献は何世紀も昔のもので、現在の版の発行年と初出年が著
しく食い違うため、一次文献については初出時に書誌情報を開示した上で
それ以降の引用は略称を使う)
b.
初出の際に、本文であれば注の中に巻末の参考文献と同様の書誌情報を載
せる。注の中で初出の場合、()書きでやはりフル情報を載せる。そしてそ
こに「(=author,year)」または「(=一次文献用略称)」と付記する。
(背景:「論文を頭から読んでいる人が巻末の参考文献表を見返す必要が
ないように配慮する」という不文律がある。また序論を最後に書くため、
初回時の引用がどこかは書き上がるまでわからない。)
c.
巻末の参考文献は、一次文献と二次文献を分ける。
手動でやる場合、aをChicagoReedwebを用いた上で手作業、b/cもsplitbib
とthebibliographyを使えばいちおうできます。
ここまでが初期状態で、その後某巨大掲示板でのアドバイスに従い、jurabib
を使ってみました。
a.
二次文献はshorttitleのところに年号を入れればほぼ解決。(同一著者
の複数文献の時、shorttitleを補って入れるか、yearで補うかのオプショ
ンがほしかった。)一次文献は未解決。(一次文献を入れるために別の
\mainciteコマンドがほしかった。)
b.
初出時にフル書誌情報を載せるのは解決(注に落とすことは実現していま
せんが、そこまではこだわりません)。ただ、その後に略号が自動でつか
ない、つまり
\cite{...}(=\cite{...})
と記述する必要がある。これは結局初出時点を最終的に特定し直す作業が
余計に生まれる。これは一応、一次文献について略号を使うがゆえの問題
ですが、二次文献についても、巻末の参考文献表を見返させる必要を読み
手に与えない、という配慮からすれば(=author,year)はあった方が親切な
ります。(文系の中では、参考文献表を作らない慣例の分野まであるそう
です。)
c.
これも解決していない。私の場合には\mainciteがあれば解決するが、参
考文献を単行本、共著、雑誌掲載論文などと分けたい人もいると思うので、
もう少し包括的な打開策が必要な気もする。
b.についてはacromakeが化学記号などについて
初回時のみ略号を展開、それに「=(その後使う略号)」付加
ということを実現するスタイルファイルで、これを\citeに絡ませられれ
ば解決する、ということはわかりました。説明の便宜上このスタイルファ
イルを例として挙げてきました。秀丸マクロの初歩的なものなら作れる程
度の技術の私で、jurabibの仕様を改変できればやっちゃうのですが、や
っぱりちょっと無理かも知れません。ここで行き詰まっています。