xdvi で色が出ない

Re: xdvi で色が出ない

- Z. R. の投稿
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これは誤解している人がかなり多いのですが。

Device-independent という時の「デバイス」とは出力に用いるハードウェア(タイプセッター、プリンタ、スクリーン)のことです。決して、DVI を処理するソフトウェア(DVI ウェア、dvips や xdvi 等)のことではありません。当初から、DVI の仕様は DVI ウェア毎の拡張機能を許す設計になっています。(ただし標準機能と拡張機能を「分離する」形になっているのですが。)端的にいうと、

拡張機能を使う限り、DVI はそれを扱うソフトウェアに依存します。
(DVIウェア毎に異なるDVIを作成する必要がある。)

そして、graphicx や hyperref の「ドライバ指定」というのは、結局、このドライバ毎のDVIレベル(または TeX レベル)での差異を、LaTeX レベルで吸収して共通の命令で記述できるようにする仕組みです。このように考えれば、「複数のドライバ指定」が無意味なことが解るでしょう。

実際、この「ドライバを複数指定してしまう」というのは、LaTeX の参考書の「盲点」の一つだと思います。書く側にとっては、複数指定できないのは「当たり前」なので、つい「オプション引数にはあなたが使用するドライバの名前を書いてください」とだけ書いてしまうのですね…。