数式の各上下スペースを『大学への数学』風にする

Re: 数式の各上下スペースを『大学への数学』風にする

- 北見 けん の投稿
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jlreqでの設定については詳しくないので何も言えませんが、
TeXにおける寸法レジスタの設定方法についてです。

まず、
\setlength{\lineskip}{\baselineskip-1\zw}
という記述ですが、これはおそらく、\lineskip の寸法値を、\beselineskip から 1\zw を減じた値に設定したいということかと思います。
しかしこのように記述してしまうと意図とは異なり、\lineskip に \baselineskip の寸法値が代入された後、組版している文書内に「-1」が印字されるようなことになるかと思います。また、寸法単位としては \zw ではなくて単なる「zw」が正しいです。\zw というコントロールシークエンスは定義されていなかったと思いましたが、jlreq では寸法レジスタとして定義されていたりするのでしょうか?
意図通りにするなら、LaTeXでは次のように書くことになると思います。
\setlength{\lineskip}{\baselineskip}
\addtolength{\lineskip}{-1zw}
TeX なら、
\lineskip=\baselineskip
\advance\lineskip by -1zw
となります。(しかしながら、高さ方向の寸法単位としては、zw よりも zh のほうが妥当かも)

もう一つ、
\abovedisplayskip=0\abovedisplayskip
などの記述ですが、あえてそれまでの寸法値の「0倍」と記述しなくても、0にするなら
\abovedisplayskip=0pt
とするのが一般的かと思います。

で、常に行間を \lineskip の値にしたい場合は、4つのdisplayskip を0ptにした上で、
\lineskiplimit=\maxdimen
とするのが良く使われる方法だと思います。こうすると、自然に組んだ場合の行間がほぼ必ず \lineskiplimit よりも狭くなってしまうので \lineskip が使われるようになるからです。

以上です。あまりお役に立てずにすみません。