縦書きにおけるuline--の振る舞いについて

縦書きにおけるuline--の振る舞いについて

- 北川 直樹 の投稿
返信数: 5

お世話になります。

LuaLaTeX + jlreqで縦書きをしており、波線を引きたく、「uline--」パッケージが提供するowaveを用いたところ、添付したpdfのように、波線が2本出力されました。

私個人としては縦書き時のbaselineが横書き時のそれとは異なることが原因ではないかと考えています。事実、JFM=jlreqvのdepthとheightを横書きのJFM=jlreqと同じ値にしたところ、この問題は解決しました。

しかし、この方法では組版全体に影響を及ぼしてしまいます。

そこで、縦書き時に波線が2重に表記されないようにする別のアプローチがあればご教授頂きたく、質問させていただいた次第でございます。

よろしくお願いいたします。

北川直樹

P.S. uline--パッケージに拘る理由は、オプションでusetype1を指定したときの波線のデザインが最も理想的なものだからです。

北川 直樹 への返信

Re: 縦書きにおけるuline--の振る舞いについて

- 本田 知亮 の投稿

uline--.styのコードだけ読んで一切実験しないで書いています

\setulinestrut{高さ}{深さ}

で高さと深さを指定すると調整できませんか

ただ,これで高さと深さを絶対的な値で指定すると フォントの大きさを変えたときにうまくいかないはずので そこを気にする場合はちょっと工夫する必要がありそうです.

デフォルトでは

\setulinestrut{.85\ht\strutbox}{.85\dp\strutbox}

に相当する設定が下線系マクロの初期化時に実行されていますので これでフォントの大きさに追随してるようです.

本田 知亮 への返信

Re: 縦書きにおけるuline--の振る舞いについて

- yasu oka の投稿
以前、uline--.styをlualatex用に移植しようとして、同じような現象に出会った記憶があるのですが、その折、uline--.styの943−951行の
\ifdim\@tempdimb>.3\p@
\advance\@tempdimb-.28\p@
\dimen@\@tempdimb \divide\dimen@ 16384\relax%%% 16384sp = .25pt
\count@\dimen@
\advance\count@\@ne
\dimen@.25\p@ \advance\@tempdimb-\count@\dimen@
\@whilenum\count@>\@ne\do{\advance\count@\m@ne \copy\z@}%
\kern\@tempdimb \copy\z@
\fi
をコメントアウトするとうまくいったように記憶しています。作者の吉永さんによると、「太い波線の出力時に「波線のパターン」として用いる文字を少しずつずらして重ね打ちする処理」だそうで、これをコメントアウトすると波線の太さが変更できなくなるようです。私は最終的に \advance\count@\@neの後に、\kern-3.75\p@を加えて使っており、それで問題は起こらなくなりましたが、果たしてこの-3.75ポイントという値が適正かどうかは判断できません。
yasu oka への返信

Re: 縦書きにおけるuline--の振る舞いについて

- 北川 直樹 の投稿
返信ありがとうございます。

まず、返信が大変遅くなったこと、お詫び申し上げます。

さて、私もご教授頂いたように変更してみたところ、確かに、波線の間隔が狭まりました。しかし、完全に一致しているわけではないので、-3.75ptという数字はフォントごとに変更する必要があるのではないかと考えます。

この度はありがとうございました。
北川 直樹 への返信

Re: 縦書きにおけるuline--の振る舞いについて

- KK TeX の投稿

自分も以前ほとんど同じ状況に陥ってしまったため、lua-ulでほぼ同じ見た目の波線を作成して対処しました。ちょっと前に作った縦組用のそれをおいておきます。お眼鏡にかなえばどうぞご使用ください。uline--は確かに素晴らしいのですが、コードの解析が困難を極めたため諦めたため、カスタマイズしやすいlua-ulに切り替えているところです。jlreqでもltjt系でも動くことは確認済みです。

本題とはそれますが、uline--.styのマニュアルってあったりしませんでしょうかね...
ダウンロードしたのですが、文字化けしてコンパイルできなかったものですから、いいダウンロード先をご存知でいらっしゃいましたら、教えていただけますと幸いです。

追記:picture環境の使用上の問題なのか、横書き環境だと太さが0.6ptでもあまり見栄えが悪くならないのに縦組にした途端描画の粗が顕著になってしまったため、0.4ptに変更し、以下のような出力形態になっています。

KK TeX への返信

Re: 縦書きにおけるuline--の振る舞いについて

- 北川 直樹 の投稿
返信ありがとうございます。

やはりuline--.styは難しいですね。また、latexが縦書きを想定していないのか、縦組みでは他のパッケージとの兼ね合いを考える必要がりますね。

lua-ulパッケージを試してみます。このパッケージの存在を教えていただき、ありがとうございます。