# また追記の追記です…。
以前、上のほうで、
> 一応、latexrelease で巻き戻すという手段も用意されていますし。
と書いてしまいましたように、私は、latexrelease.sty というのは、
手元のフォーマットよりも古いフォーマットをエミュレートするため
のパッケージだとばかり思い込んでいました。
しかし、今さらですが、ドキュメントを見てみましたら、
... this latexrelease
package may be used to ensure stability where needed, either by making a new
format use an older definition of some commands, or conversely may be used to
supply the new definitions for use with an old format.
とありました…。
つまり、必要な変更が含まれている latexrelease.sty を用意すれ
ば、古いフォーマットのママでも、新しいフォーマットが定義して
いるコマンドを使うことが出来るようです。
(実は、本田さんのコードを試してみたいと思った際に、最初に思
いついたのは、フォーマットの更新ではなくて、Hook 関連のコード
のみを新しい dtx から拾い出して、プリアンブルに追加するという
方法でした。
でも、いろんな dtx に散らばっているであろう新しいコード群の
依存関係を追跡するのは恐らく私には無理だろうなと思い直して、
実際に取り掛かる前に、早々にこの方針は断念したのでした。
ところが、自分で頑張らなくとも、latexrelease.sty が、各種 dtx
への変更分をちゃんとマージしてくれていたのですね…。)
自分のもろもろの早合点を放置しておくのが恥ずかしくて、訂正し
たいという一心での追記ですので、システムをきちんと更新なさっ
ている多くの皆さんにとってはほとんど関係のない話の連続となっ
てしまい、誠に申し訳ありません。