・文脈に応じてサイズが変わるテキスト
の、
例:のところにエラーが出てしまいます。
\documentclass[fleqn]{jsarticle}
\usepackage{txfonts}
\usepackage{amsmath,amssymb}
\usepackage{type1m}
\setlength{\mathindent}{2zw}
\begin{document}
\section{複雑な数式}
\subsection{amsmathとAMSFonts}
\subsection{いろいろな記号}
ドイツ文字(Fraktur) $\mathfrak{ABC}$
黒板太文字(blackbord bold) $\mathbb{ABC}$
文脈に応じてサイズが変わるテキスト\verb/\text/aは数式中にテキストをはさむのに使います。
\verb/\mbox/と違って、文脈に応じてフォントのサイズが変わります。
例:$A_{\text{max}} = \text{some constant}$
\end{document}
プロジェクト構成: 現在の文書
--------------------------------------------------
./090909-4.tex...
./090909-4.tex(0): エラー: ! LaTeX Error: Command \iint already defined.
./090909-4.tex(0): エラー: ! LaTeX Error: Command \iiint already defined.
./090909-4.tex(0): エラー: ! LaTeX Error: Command \iiiint already defined.
./090909-4.tex(0): エラー: ! LaTeX Error: Command \idotsint already defined.
./090909-4.tex(1): エラー: ! LaTeX Error: File `type1m.sty' not found.
./090909-4.tex(5): エラー: ! Emergency stop.
どうしたらきちんとコンパイルできるのでしょうか?
よろしくお願いいたします。
ありがとうございます。長くなってしまって申し訳ありませんが、もうひとつ質問があります。
\documentclass[fleqn]{jsarticle}
\usepackage{okumacro}
\usepackage{mathrsfs}
\usepackage{latexsym}
\usepackage{bm}
\setlength{\mathindent}{2zw}
\usepakage{amsmath,txfonts}
\begin{document}
\section{数式の基本}
\subsection{数学に無縁な人のために}
I $\heartsuit$ you!
I $\heartsuit\heartsuit$ you!
I $\heartsuit$ $\heartsuit$ you!
\subsection{数式用のフォント}
\subsection{簡単な数式}
$x$\\
$a+(-b)=a-b$
$a + (- b) = a -b$\\
(正)\textit{difference}\\
(誤)$difference$\\
方程式 $f(x)=0$ の解 ←通常は半角空白を入れる\\
方程式「$f(x)=0$」の解 ←約物との間には空白を入れない\\
(全角本文)解は $x=1$、$2$ である。\\
(半角本文)解は $x=1$, $2$ である。\\
(半角数式)解は $x=1,2$ である。\\
コンマの直後で行が新たまらないようにするための命令%\nobreak,~
解は $x=1$、\nobreak $2$ である
解は $x=1$,~$2$ である\\
座標や集合の要素を区切るときには、数式中のコンマを使います。
$(x,y)$
${0,1}$\\
3桁ごとにコンマを入れる場合\\
$1{,}234$
$\textrm{1.234}$\\
数式中で改行したくない場合は、${a+b=c}$のように中括弧でグルーピングする\\
\subsection{累乗、添字}
指数
$x^2$
$x^10$ → $x^{10}$
$2^{2^{2^{2}}}$
添字
$a_n$ $a_{ij}$
添字付きの指数
$a^{k_{ij}}$
度数
45$^\circ$, %45\textdegree ←textcompパッケージが必要?
\subsection{別行立ての数式}
別行立ての数式、あるいは別行数式とは、
\[ y=ax^{2}+bx+c \]
のように、独立の行におかれる数式のことです。
無指定では、別行立ての数式は行の中央に置かれます。
左端から一定の距離に置くには、ドキュメントクラスのオプションにfleqnを指定します。
つまり、\verb/documentclass[fleqn]{...}/
のようにします。
左端からの距離を全角2文字分にするには、さらに\verb/\setlength{\mathindent}{2zw}/
のように指定します。
数式番号を付けるには、\verb/\[ \]/
の代わりにequation環境を使って
\begin{equation}
y=ax^{2}+bx+c
\end{equation}
のように書きます。左端に数式番号が自動的に出力されます。
章に分かれた本(jbookやjsbookドキュメントクラスなど)の場合は、
第3章の最初の数式なら(3.1)のようになります。
数式番号は標準では右側に付きます。左側に付けたいなら、
\verb/\documentclass[leqno]{...}/
のようにleqnoオプションを付けます。
\subsection{和・積分}
\textgt{和の記号} \[ \sum \]
\[ \sum_{k=1}^5 a_k = a_1 + a_2 + a_3 +a_4 + a_5 \]
この\verb/_{k=1}/や\verb/^5/は上下の添字を付ける命令と同じですが、
$\sum$のような特殊な記号については、
別行立ての数式として使ったときに限り、添字は記号の上下に付きます。
上下限の付き方を変えるには
$\sum_{k=1}^{n} a_k$
本文中で別行立て数式のような和記号を使いたいときは、
$\displaystyle \sum_{k=1}^{n}a_{k}$
という命令を使います。
逆に、別行立ての数式で上下限の付き方を変えるには、
\[ \textstyle \sum_{k=1}^{5} {a_k} = a_1+a_2+a_3+a_4+a_5 \]
のように、\verb/\textstyle/という命令を使います。
大きさを変えないで、添字の付き方だけを変えたいなら、
\[ \textstyle\sum_{k=1}^{5} \]
\[ \textstyle\sum\limits_{k=1}^5 \]
\[ \sum\nolimits_{k=1}^5 \]
積分記号\[ \int\]は\verb/\int/という命令で入力します。
これも、和記号と同様に、上下限を\verb/_^/で指定します。
別行立て数式では
\[ \int_0^1\]
,本文中では
$\int_0^1$
のようになります。
グループ化
$\int_{a_i}^{a^{i+1}}$
\subsection{分数}
分数(fraction)を書く命令は\verb/\frac{分子}{分母}/です。
例えば、別行では
\[ y=\frac{1+x}{1-x}\]
本文中では、
$y=\frac{1+x}{1-x}$
と小さめの文字になります。
しかしこれは、
$y=(1+x)/(1-x)$のようにするほうがよいスタイルであるとされています。
どうしても大きい分数を本文中で使いたいときは、
$\displaystyle y=\frac{1+x}{1-x}$
のように書きます。
逆に、別行立ての数式を本文中の形式にするときは、
$\textstyle y=\frac{1+x}{1-x}$
を使います。
\subsection{字間や高さの微調整}
$f(x,y)dxdy$→$f(x,y)\,dx\,dy$
$\sqrt{2}x$→$\sqrt{2}\,x$
二重積分$\int\int$→$\int\!\!\int$
$\sqrt{g}+\sqrt{h}$→$\sqrt{\mathstrut g}+\sqrt{\mathstrut h}$
\subsection{式の参照}
\begin{equation}
E=mc^2 \label{eq:Einstein}
\end{equation}
\pageref{eq:Einstein}ページの式(\ref{eq:Einstein})によれば...
\subsection{括弧類}
\begin{equation}
\bigl| |x| +|y| \bigr|
\end{equation}
\begin{equation}
\bigl\lfloor \sqrt{X} \bigr\rfloor
\end{equation}
\begin{equation}
\bigl\{ a_k \bigm| k \in \{1,2,3,\} \bigr\}
\end{equation}
\begin{equation}
\bigl( x - f(x) \bigr) \big/ \bigl( x +f(x) \bigr)
\end{equation}
\begin{equation}
( \bigl( \Bigl( \bigg( \Bigg(
\end{equation}
\begin{equation}
\left( x \right)
\end{equation}
\begin{equation}
\left( x^2 \right)
\end{equation}
\begin{equation}
\left( \frac{A}{B} \right)
\end{equation}
\verb/\left/と\verb/\rught/の個数は同じでなければいけません。
片方だけ括弧を付けたいときは
$\left( x^2 \right.$
のようにします。もちろん、別行立てのときは
\[ \left( x^2 \right. \]
とします。
\subsection{ギリシア文字}
ギリシア文字は数式モードでしか使えません。
小文字は英語名の前に\verb/\/をつけるだけです。
例:$\alpha$
一部のギリシア文字(小文字)には、変体文字が用意されています。
例:$\varepsilon$
ギリシア文字の大文字は、11通り以外は英語のアルファベットの文字と同じです。
例:$\Gamma$
数式中のギリシア文字は、習慣に従って、小文字だけ斜体になります。
大文字も斜体にしたいときは、第6章を参考にします。
逆に、小文字を立体にしたいときには、特定に文字に限れば\verb/\usepackage{textcomp}/とすれば
出せることがあります。ただし、これは使っているフォントにも依存します。
\subsection{筆記体}
大文字の筆記体は、標準では
$\mathcal{ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ}$
物理屋のために:$\mathscr{H}$ $\mathscr{L}$
\subsection{2項演算子}
例:$\pm a$
\subsection{関係演算子}
等号=、不等号$<,>$の仲間です。
まず、左向きと右向きのあるものです。
例:$\le$,$\ge$
次は左向きと右向きの無いものです。
例:$\equiv$
斜線を重ねるには\verb/\not/を冠します。
例:$x \not\equiv y$
文字の上に斜線を引くには\verb/\not/ではうまくいきません。
\newcommand{\Slash}[1]{{\ooalign{\hfil/\hfil\crcr$#1$}}}
マクロを定義して、
$\Slash{D}$
とします。
\huge{\textgt{以降090907}}
\normalsize
\subsection{矢印}
例:$\leftarrow$
なお、$\iff$も$\Longleftrightarrow$と同じ記号を出力しますが、両側のアキは$\iff$の方が広くなります。
\subsection{雑記号}
空集合の記号$\emptyset$は日本の高校教科書ではよくギリシア文字$\phi$で代用しますが、
本来はゼロを串刺しにしたような記号です。
\subsection{latexsymで定義されている文字}
\LaTeX 2,09では標準で使えた次の記号が、\LaTeX2e ではオプションになりました。
これらの記号を使うには、プリアンブルに、
\verb/\usepackage{latexsym}/
と書いておかなければなりません。
例:関係演算子です。$\Join$は$\bowtie$で代用できます。
それ以外の記号です$\sqsubset$, $\leadsto$
\subsection{大きな記号}
和・積分の類です。
例:$\oint$
\subsection{log関数とmod}
$log x$ $Rightarrow$ $\log x$
これらの演算子のうち上限・下限をとるものは\verb/^と_/で指定します。
$\lim_{x \to \infty} f(x)$
\[ \lim_{x \to \infty} f(x) \]
\subsection{上下につけるもの}
数式モードだけで使えるアクセントです。
例:$\hat{a}$ ,$tilde{\imath}$ $shur\ddot{o}dinger$
次は、伸縮自在の棒です。
例:$\overline{x+y}$ , $\overrightarrow{\mathrm{OA}}$
以上のうち、$\widehat{xyz}$ , $\widetilde{xyz}$はある程度しか伸びません。
これらは、重ねたり入れ子にしたりできます。
これらは和記号と同じような添字の付き方をします。
例:$\overbrace{a + \cdots + z}^{26}$
記号の上に式を乗せるには、$\stackrel{f}{\to}$とします。
できあがった記号は関係演算子として扱われます。
\subsection{数式の書体}
例:$x + \mathrm{const}$ , $x,\mathrm{cm}^2$
\huge{\textgt{以降090909}}
\normalsize
イタリックの文字にするには、
$\bmdefine{\balpha}{\alpha}$
のように定義すれば、
$\balpha$
が出るようになります。
とプリアンブルに入れます。
例:$\bm{\alpha}$ , $\bm{\nabla}$
と入力します。
同じ太字を何度も使うなら
例:
\bmdefine{\boldA}{A}
\bmdefine{\boldB}{B}
\bmdefine{\bnabla}{\nabla}
\[ \boldB = \bnabla \times \boldA \]
\subsection{ISO/JISの数式組版規則}
\subsection{プログラムやアルゴリズムの組版}
\section{複雑な数式}
\subsection{amsmathとAMSFonts}
\subsection{いろいろな記号}
ドイツ文字(Fraktur) $\mathfrak{ABC}$
黒板太文字(blackbord bold) $\mathbb{ABC}$
文脈に応じてサイズが変わるテキスト\verb/\text/aは数式中にテキストをはさむのに使います。
\verb/\mbox/と違って、文脈に応じてフォントのサイズが変わります。
例:$A_{{max}} =\{some constant}$
\huge{\textgt{以降090909}}
\normalsize
イタリックの文字にするには、
$\bmdefine{\balpha}{\alpha}$
のように定義すれば、
$\balpha$
が出るようになります。
とプリアンブルに入れます。
例:$\bm{\alpha}$ , $\bm{\nabla}$
と入力します。
同じ太字を何度も使うなら
例:
\bmdefine{\boldA}{A}
\bmdefine{\boldB}{B}
\bmdefine{\bnabla}{\nabla}
\[ \boldB = \bnabla \times \boldA \]
\subsection{ISO/JISの数式組版規則}
\huge{\textgt{以降090910}}
\normalsize
\subsection{プログラムやアルゴリズムの組版}
\textgt{賢い転々}
数式中の転々通常は\verb/\dots/と書くだけで、後続の記号から種類を判断してくれることになっています。
例:
$a_1,a_2,\dots,a_n$
$a_1+a_2+\dots a_s$
$a_1 a_2 +dots + a_n$
$\int \dots \int$
後続の記号がない場合や、うまくいかない場合は次のような命令で区別します。
例:
$a_1, \dotsc$
$a_1 \dotsb$
$a_1\dotsm$
$\int \dotsi$
\textgt{長さが自由に伸びる矢印}
両側に矢印がついたもの以外は
\LaTeX2e でも使えます。
矢印と文字の間を離したいときは
$\overleftrightarrow{\mathstrut x}$
の用に補ってください。
\end{document}
とすると、
プロジェクト構成: 現在の文書
--------------------------------------------------
./090910-3.tex...
./090910-3.tex(7): エラー: ! Undefined control sequence.
./090910-3.tex(7): エラー: ! LaTeX Error: Missing \begin{document}.
./090910-3.tex(410): エラー: ! Undefined control sequence.
./090910-3.tex(412): エラー: ! Undefined control sequence.
./090910-3.tex(417): エラー: ! Extra }, or forgotten $.
./090910-3.tex(461): エラー: ! Undefined control sequence.
./090910-3.tex(463): エラー: ! Undefined control sequence.
./090910-3.tex(465): エラー: ! Undefined control sequence.
./090910-3.tex(467): エラー: ! Undefined control sequence.
./090910-3.tex(477): エラー: ! Undefined control sequence.
--------------------------------------------------
090910-3.tex - 10 個のエラー, 0 個の警告, 0 個のオーバーフル, 0 個のアンダーフル
とエラーが出てしまいます。
第5章の例と、第6章の例とを両立させるには、
プリアンブルは何と書けばよいのでしょうか?
\documentclass[fleqn]{jsarticle}
\usepackage{okumacro}
\usepackage{mathrsfs}
\usepackage{latexsym}
\usepackage{bm}
\setlength{\mathindent}{2zw}
\usepakage{amsmath,txfonts}
\begin{document}
\section{数式の基本}
\subsection{数学に無縁な人のために}
I $\heartsuit$ you!
I $\heartsuit\heartsuit$ you!
I $\heartsuit$ $\heartsuit$ you!
\subsection{数式用のフォント}
\subsection{簡単な数式}
$x$\\
$a+(-b)=a-b$
$a + (- b) = a -b$\\
(正)\textit{difference}\\
(誤)$difference$\\
方程式 $f(x)=0$ の解 ←通常は半角空白を入れる\\
方程式「$f(x)=0$」の解 ←約物との間には空白を入れない\\
(全角本文)解は $x=1$、$2$ である。\\
(半角本文)解は $x=1$, $2$ である。\\
(半角数式)解は $x=1,2$ である。\\
コンマの直後で行が新たまらないようにするための命令%\nobreak,~
解は $x=1$、\nobreak $2$ である
解は $x=1$,~$2$ である\\
座標や集合の要素を区切るときには、数式中のコンマを使います。
$(x,y)$
${0,1}$\\
3桁ごとにコンマを入れる場合\\
$1{,}234$
$\textrm{1.234}$\\
数式中で改行したくない場合は、${a+b=c}$のように中括弧でグルーピングする\\
\subsection{累乗、添字}
指数
$x^2$
$x^10$ → $x^{10}$
$2^{2^{2^{2}}}$
添字
$a_n$ $a_{ij}$
添字付きの指数
$a^{k_{ij}}$
度数
45$^\circ$, %45\textdegree ←textcompパッケージが必要?
\subsection{別行立ての数式}
別行立ての数式、あるいは別行数式とは、
\[ y=ax^{2}+bx+c \]
のように、独立の行におかれる数式のことです。
無指定では、別行立ての数式は行の中央に置かれます。
左端から一定の距離に置くには、ドキュメントクラスのオプションにfleqnを指定します。
つまり、\verb/documentclass[fleqn]{...}/
のようにします。
左端からの距離を全角2文字分にするには、さらに\verb/\setlength{\mathindent}{2zw}/
のように指定します。
数式番号を付けるには、\verb/\[ \]/
の代わりにequation環境を使って
\begin{equation}
y=ax^{2}+bx+c
\end{equation}
のように書きます。左端に数式番号が自動的に出力されます。
章に分かれた本(jbookやjsbookドキュメントクラスなど)の場合は、
第3章の最初の数式なら(3.1)のようになります。
数式番号は標準では右側に付きます。左側に付けたいなら、
\verb/\documentclass[leqno]{...}/
のようにleqnoオプションを付けます。
\subsection{和・積分}
\textgt{和の記号} \[ \sum \]
\[ \sum_{k=1}^5 a_k = a_1 + a_2 + a_3 +a_4 + a_5 \]
この\verb/_{k=1}/や\verb/^5/は上下の添字を付ける命令と同じですが、
$\sum$のような特殊な記号については、
別行立ての数式として使ったときに限り、添字は記号の上下に付きます。
上下限の付き方を変えるには
$\sum_{k=1}^{n} a_k$
本文中で別行立て数式のような和記号を使いたいときは、
$\displaystyle \sum_{k=1}^{n}a_{k}$
という命令を使います。
逆に、別行立ての数式で上下限の付き方を変えるには、
\[ \textstyle \sum_{k=1}^{5} {a_k} = a_1+a_2+a_3+a_4+a_5 \]
のように、\verb/\textstyle/という命令を使います。
大きさを変えないで、添字の付き方だけを変えたいなら、
\[ \textstyle\sum_{k=1}^{5} \]
\[ \textstyle\sum\limits_{k=1}^5 \]
\[ \sum\nolimits_{k=1}^5 \]
積分記号\[ \int\]は\verb/\int/という命令で入力します。
これも、和記号と同様に、上下限を\verb/_^/で指定します。
別行立て数式では
\[ \int_0^1\]
,本文中では
$\int_0^1$
のようになります。
グループ化
$\int_{a_i}^{a^{i+1}}$
\subsection{分数}
分数(fraction)を書く命令は\verb/\frac{分子}{分母}/です。
例えば、別行では
\[ y=\frac{1+x}{1-x}\]
本文中では、
$y=\frac{1+x}{1-x}$
と小さめの文字になります。
しかしこれは、
$y=(1+x)/(1-x)$のようにするほうがよいスタイルであるとされています。
どうしても大きい分数を本文中で使いたいときは、
$\displaystyle y=\frac{1+x}{1-x}$
のように書きます。
逆に、別行立ての数式を本文中の形式にするときは、
$\textstyle y=\frac{1+x}{1-x}$
を使います。
\subsection{字間や高さの微調整}
$f(x,y)dxdy$→$f(x,y)\,dx\,dy$
$\sqrt{2}x$→$\sqrt{2}\,x$
二重積分$\int\int$→$\int\!\!\int$
$\sqrt{g}+\sqrt{h}$→$\sqrt{\mathstrut g}+\sqrt{\mathstrut h}$
\subsection{式の参照}
\begin{equation}
E=mc^2 \label{eq:Einstein}
\end{equation}
\pageref{eq:Einstein}ページの式(\ref{eq:Einstein})によれば...
\subsection{括弧類}
\begin{equation}
\bigl| |x| +|y| \bigr|
\end{equation}
\begin{equation}
\bigl\lfloor \sqrt{X} \bigr\rfloor
\end{equation}
\begin{equation}
\bigl\{ a_k \bigm| k \in \{1,2,3,\} \bigr\}
\end{equation}
\begin{equation}
\bigl( x - f(x) \bigr) \big/ \bigl( x +f(x) \bigr)
\end{equation}
\begin{equation}
( \bigl( \Bigl( \bigg( \Bigg(
\end{equation}
\begin{equation}
\left( x \right)
\end{equation}
\begin{equation}
\left( x^2 \right)
\end{equation}
\begin{equation}
\left( \frac{A}{B} \right)
\end{equation}
\verb/\left/と\verb/\rught/の個数は同じでなければいけません。
片方だけ括弧を付けたいときは
$\left( x^2 \right.$
のようにします。もちろん、別行立てのときは
\[ \left( x^2 \right. \]
とします。
\subsection{ギリシア文字}
ギリシア文字は数式モードでしか使えません。
小文字は英語名の前に\verb/\/をつけるだけです。
例:$\alpha$
一部のギリシア文字(小文字)には、変体文字が用意されています。
例:$\varepsilon$
ギリシア文字の大文字は、11通り以外は英語のアルファベットの文字と同じです。
例:$\Gamma$
数式中のギリシア文字は、習慣に従って、小文字だけ斜体になります。
大文字も斜体にしたいときは、第6章を参考にします。
逆に、小文字を立体にしたいときには、特定に文字に限れば\verb/\usepackage{textcomp}/とすれば
出せることがあります。ただし、これは使っているフォントにも依存します。
\subsection{筆記体}
大文字の筆記体は、標準では
$\mathcal{ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ}$
物理屋のために:$\mathscr{H}$ $\mathscr{L}$
\subsection{2項演算子}
例:$\pm a$
\subsection{関係演算子}
等号=、不等号$<,>$の仲間です。
まず、左向きと右向きのあるものです。
例:$\le$,$\ge$
次は左向きと右向きの無いものです。
例:$\equiv$
斜線を重ねるには\verb/\not/を冠します。
例:$x \not\equiv y$
文字の上に斜線を引くには\verb/\not/ではうまくいきません。
\newcommand{\Slash}[1]{{\ooalign{\hfil/\hfil\crcr$#1$}}}
マクロを定義して、
$\Slash{D}$
とします。
\huge{\textgt{以降090907}}
\normalsize
\subsection{矢印}
例:$\leftarrow$
なお、$\iff$も$\Longleftrightarrow$と同じ記号を出力しますが、両側のアキは$\iff$の方が広くなります。
\subsection{雑記号}
空集合の記号$\emptyset$は日本の高校教科書ではよくギリシア文字$\phi$で代用しますが、
本来はゼロを串刺しにしたような記号です。
\subsection{latexsymで定義されている文字}
\LaTeX 2,09では標準で使えた次の記号が、\LaTeX2e ではオプションになりました。
これらの記号を使うには、プリアンブルに、
\verb/\usepackage{latexsym}/
と書いておかなければなりません。
例:関係演算子です。$\Join$は$\bowtie$で代用できます。
それ以外の記号です$\sqsubset$, $\leadsto$
\subsection{大きな記号}
和・積分の類です。
例:$\oint$
\subsection{log関数とmod}
$log x$ $Rightarrow$ $\log x$
これらの演算子のうち上限・下限をとるものは\verb/^と_/で指定します。
$\lim_{x \to \infty} f(x)$
\[ \lim_{x \to \infty} f(x) \]
\subsection{上下につけるもの}
数式モードだけで使えるアクセントです。
例:$\hat{a}$ ,$tilde{\imath}$ $shur\ddot{o}dinger$
次は、伸縮自在の棒です。
例:$\overline{x+y}$ , $\overrightarrow{\mathrm{OA}}$
以上のうち、$\widehat{xyz}$ , $\widetilde{xyz}$はある程度しか伸びません。
これらは、重ねたり入れ子にしたりできます。
これらは和記号と同じような添字の付き方をします。
例:$\overbrace{a + \cdots + z}^{26}$
記号の上に式を乗せるには、$\stackrel{f}{\to}$とします。
できあがった記号は関係演算子として扱われます。
\subsection{数式の書体}
例:$x + \mathrm{const}$ , $x,\mathrm{cm}^2$
\huge{\textgt{以降090909}}
\normalsize
イタリックの文字にするには、
$\bmdefine{\balpha}{\alpha}$
のように定義すれば、
$\balpha$
が出るようになります。
とプリアンブルに入れます。
例:$\bm{\alpha}$ , $\bm{\nabla}$
と入力します。
同じ太字を何度も使うなら
例:
\bmdefine{\boldA}{A}
\bmdefine{\boldB}{B}
\bmdefine{\bnabla}{\nabla}
\[ \boldB = \bnabla \times \boldA \]
\subsection{ISO/JISの数式組版規則}
\subsection{プログラムやアルゴリズムの組版}
\section{複雑な数式}
\subsection{amsmathとAMSFonts}
\subsection{いろいろな記号}
ドイツ文字(Fraktur) $\mathfrak{ABC}$
黒板太文字(blackbord bold) $\mathbb{ABC}$
文脈に応じてサイズが変わるテキスト\verb/\text/aは数式中にテキストをはさむのに使います。
\verb/\mbox/と違って、文脈に応じてフォントのサイズが変わります。
例:$A_{{max}} =\{some constant}$
\huge{\textgt{以降090909}}
\normalsize
イタリックの文字にするには、
$\bmdefine{\balpha}{\alpha}$
のように定義すれば、
$\balpha$
が出るようになります。
とプリアンブルに入れます。
例:$\bm{\alpha}$ , $\bm{\nabla}$
と入力します。
同じ太字を何度も使うなら
例:
\bmdefine{\boldA}{A}
\bmdefine{\boldB}{B}
\bmdefine{\bnabla}{\nabla}
\[ \boldB = \bnabla \times \boldA \]
\subsection{ISO/JISの数式組版規則}
\huge{\textgt{以降090910}}
\normalsize
\subsection{プログラムやアルゴリズムの組版}
\textgt{賢い転々}
数式中の転々通常は\verb/\dots/と書くだけで、後続の記号から種類を判断してくれることになっています。
例:
$a_1,a_2,\dots,a_n$
$a_1+a_2+\dots a_s$
$a_1 a_2 +dots + a_n$
$\int \dots \int$
後続の記号がない場合や、うまくいかない場合は次のような命令で区別します。
例:
$a_1, \dotsc$
$a_1 \dotsb$
$a_1\dotsm$
$\int \dotsi$
\textgt{長さが自由に伸びる矢印}
両側に矢印がついたもの以外は
\LaTeX2e でも使えます。
矢印と文字の間を離したいときは
$\overleftrightarrow{\mathstrut x}$
の用に補ってください。
\end{document}
とすると、
プロジェクト構成: 現在の文書
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./090910-3.tex...
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./090910-3.tex(467): エラー: ! Undefined control sequence.
./090910-3.tex(477): エラー: ! Undefined control sequence.
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090910-3.tex - 10 個のエラー, 0 個の警告, 0 個のオーバーフル, 0 個のアンダーフル
とエラーが出てしまいます。
第5章の例と、第6章の例とを両立させるには、
プリアンブルは何と書けばよいのでしょうか?