newtxの\mathrmと\mathitの変遷

newtxの\mathrmと\mathitの変遷

- 本田 知亮 の投稿
返信数: 1
\documentclass[a4j]{jsarticle}
\usepackage{newtxtext}
\usepackage{newtxmath}


\begin{document}\thispagestyle{empty}

$\Delta\mathrm{\Delta}$

$\Deltait\varDelta\mathit{\Delta}$

\end{document}

このコードをTeXLive2020(最新のもので確認)で処理すると,期待通り,各行で同じ字形のものが並びます.
2019のfrozenでも期待通り同じ字形です.

ところがこれを,TeXLive2018 forzenで処理すると\mathrm/\mathitのものは字形が変わります(旧来のtxfontsの由来のもの).

そして,newtxtextの読み込みをやめると,
2020でも2018と同様の結果になります.

このあたりの変遷を
ご存じの方いらっしゃいませんか.

大文字ギリシアの定義というか
lettersとかの割り振りを変えればいいのでしょうが,
下手に変えると整合性が崩れる
(letters->lettersAにすると\mathitでもローマンになる)
ので難儀しています.

実は、2018で動いている環境で発見したので,
悩んでいる(運用でなんとかなるレベルなので
どうにかなるんですが)わけです.

2018じゃなくって2019/2020を使えばいいのですが,
NFSS2周りのアレとかhookのアレ(expl3もアレ)を
いきなり実投入するのも,それはそれでアレでして.



本田 知亮 への返信

Re: newtxの\mathrmと\mathitの変遷

- 本田 知亮 の投稿
自己レスです

macroレベルだとどうみても
こんな変化がでてくるように思えなくて混乱しましたが,
tfm/vfのレベルでの変更でした


\mathrmなしの\Deltaは
txfonts系の字形で一貫している

TeXLive2020では

\mathrm{\Delta}
-> ntx-Regular-tlf-ot1.tfmのコード1
-> vfを経由して txmiaXの字形

TeXLive2018では

\mathrm{\Delta}
-> ntx-Regular-tlf-ot1.tfmのコード1
-> 対応するvfは存在せず直接,
TeXGyreTermes-Regularの字形


2018だと\mathrmありだとTeX Gyreで
なしだとtxfonts系になるんですね(前の発言逆でした).

#参った・・・orz