ヒラギノフォントを利用するためのbibunsho7-patchの適用でのエラー

ヒラギノフォントを利用するためのbibunsho7-patchの適用でのエラー

- Mori Takato の投稿
返信数: 6
初めてこちらに投稿させていただきます。
macOS Catalina 10.15.4において、macTeX 2020をpkgでインストール後、ヒラギノフォントを利用するためにこちら(https://github.com/munepi/bibunsho7-patch/releases)のv1.4のPatch.appを実行しました。
しかし、失敗してしまい、ログファイルの最後には

cjk-gs-integrate: reading font database ...

cjk-gs-integrate [DEBUG]: Reading database file cjkgs-notoserif.dat...

cjk-gs-integrate [DEBUG]: Reading database file cjkgs-notosans.dat...

cjk-gs-integrate [DEBUG]: Reading database file cjkgs-sourcehanserif.dat...

cjk-gs-integrate [ERROR]: Cannot parse this file at line 5, exiting.

Strange line: >>>CMap: UniSourceHanSerifJP-UTF16-H<<<

+ return 1

+ exit 1

というエラーで終了していました。何が原因でしょうか。


terminal上で

TLPATH=/usr/local/texlive/2020/bin/x86_64-darwin /Volumes/Bibunsho7-patch/Patch.app/Contents/Resources/Patch.sh

と打っても同様の結果でした。


ご教授よろしくお願いします。

Mori Takato への返信

Re: ヒラギノフォントを利用するためのbibunsho7-patchの適用でのエラー

- aminophen の投稿
bibunsho7-patch が内蔵している cjk-gs-integrate のバージョンが古いのに,
最新版 cjk-gs-integrate が収録された TeX Live 2020 に含まれるデータベースファイル(.dat)が
読み込まれているのが失敗の原因ですね。

bibunsho7-patch は公式には美文書7版からインストールした場合を想定しているので,
(美文書とは関係なく TeX Live / MacTeX をインストールした環境でも動いたという報告はありますが)
MacTeX 2020 は想定外なのだと思います。
Mori Takato への返信

Re: ヒラギノフォントを利用するためのbibunsho7-patchの適用でのエラー

- aminophen の投稿
もう一つコメント。

TeX Live 2020 では TeX Live 2019(当時は「IPAex フォント」でした)とは違って,
デフォルトの埋め込みフォントが「原ノ味フォント」に変わっています。
詳しくは https://okumuralab.org/tex/mod/forum/discuss.php?d=2795
それでもヒラギノに変える必要はあるのでしょうか。
aminophen への返信

Re: ヒラギノフォントを利用するためのbibunsho7-patchの適用でのエラー

- Mori Takato の投稿
そうなのですね。TeX Live 2019関連の記事を見ながらマニュアル的にやっていました。ヒラギノに特に変えたい理由はないので、このままで行きたいと思います。ありがとうございました。
Mori Takato への返信

Re: ヒラギノフォントを利用するためのbibunsho7-patchの適用でのエラー

- Yamamoto Munehiro "munepi" の投稿
現状、bibunsho7-patchは、TeX Live 2020で未検証な状態です。
bibunsho7-patch に同梱している動かしている cjk-gs-integrate が古いのが原因だと思われます。
最新版の cjk-gs-integrate に対して、過去の対 (TeX Live バージョン, Mac OS Xバージョン) も合わせて検証した上で、bibunsho7-patch を更新してみます。
なお、コマンドラインで、cjk-gs-integrate を使わずに、単純にヒラギノフォントのみをシンボリックリンクするモードを利用すると、問題ないとは思います。

TeX Live 2020で日本語フォントの標準になった原ノ味フォント https://github.com/trueroad/HaranoAjiFonts では、そのまま dvips+Ghostscriptにも対応できています。
一方で、macOSにヒラギノフォントがOpenType Collection(otc)形式で同梱されて以来、otc形式のままでは Ghostscript で扱えません※1。
それゆえ、TeX Live 2020 において、ヒラギノフォントに特別なこだわりがないかぎり、ヒラギノフォントをご利用しないほうが、日本語周りで困らないと思います。


※1:ヒラギノフォントを別途購入した状態であるか、同梱されているotc形式をゴニョらない限り…。
Yamamoto Munehiro "munepi" への返信

Re: ヒラギノフォントを利用するためのbibunsho7-patchの適用でのエラー

- Mori Takato の投稿
未検証であることを考えていませんでした。特にヒラギノフォントにこだわりはないので、利用しないことにします。ありがとうございました。
Mori Takato への返信

Re: ヒラギノフォントを利用するためのbibunsho7-patchの適用でのエラー

- Yamamoto Munehiro "munepi" の投稿
TeX Live 2020に対応した bibunsho7-patch v1.5 を出しました。
https://github.com/munepi/bibunsho7-patch/releases

しかしながら、前略のとおり、TeX Live 2020 において、和文書体のデフォルトが原ノ味フォントになりましたので、特別にヒラギノフォントにこだわりがなければ、TeX Live 2020のデフォルトのままのほうが何かと困らないと存じます。