重さの単位グラムの記号について

重さの単位グラムの記号について

- 坂本 の投稿
返信数: 17
今、小学生用の算数プリントを作っていますが、
その中で出て来た重さの単位gがラテック上では出せません。
Gの小文字でなく、$g$のように斜体でないgを出す方法が分かりません。美文書で記号一覧を探しましたがありませんでした。
その方法をお教え頂けないでしょうか。
よろしくお願いします。
坂本 への返信

Re: 重さの単位グラムの記号について

- TONE Kozaburo の投稿
https://www.tokyo-shoseki.co.jp/question/e/sansu.html

にある
%% ---- ここから
Q「リットル」の表記を「L」にするなど,単位記号の表記に対する考え方を教えてください。
(中略)
なお,「g」(グラム)や「a」(アール)は,一般的な立体の字形は小学生では書きにくいこと,「t」(トン),「μ」(マイクロ)の立体の字形は他の文字と混同する恐れがあることなどの理由から,それぞれ筆記体の字体を直立させたような字形の書体にしました。
%% ---- ここまで

に準拠した「グラム」を出したい。と言う意味なんですね。
# 前の書き込みは削除しました。
坂本 への返信

Re: 重さの単位グラムの記号について

- TONE Kozaburo の投稿
斜体のgを回転させてみました。
もっともっと良い方法があると思うので一例です。

\documentclass[25pt]{jsarticle}
\usepackage[dvipdfmx]{graphicx}

\newcommand{\myg}{\rotatebox[origin=c]{12}{$g$}}

\begin{document}

1k\myg は1000\myg です。

1000m\myg は1\myg です。
\end{document}
TONE Kozaburo への返信

Re: 重さの単位グラムの記号について

- 坂本 の投稿
TONE Kpzaburoさん
うまく行きました。私も調度「文典」で調べているところでした。
前に k を付けてもO.K.ですね。
私もこれで行きたいと思います。
有り難うございました。
TONE Kozaburo への返信

Re: 重さの単位グラムの記号について

- 奥村 晴彦 の投稿
UDデジタル教科書体みたいなのがうまく使えればいいですね。
ちょっと強引ですが,次のファイルを lualatex で処理してみたら,こんなふうになりました。

\documentclass[25pt]{ltjsarticle}
\usepackage{luatexja-fontspec}
\setmainfont{UDDigiKyokashoNP-R}
\setmainjfont{UDDigiKyokashoNP-R}
\begin{document}

1kgは1000gです。

\end{document}
添付 test.png
奥村 晴彦 への返信

Re: 重さの単位グラムの記号について

- 岩熊 哲夫 の投稿
えっと,LaTeX のことではありませんが,なぜ「8にヒゲが生えた八」ではいけないんでしょう。ネット上ではgのようですが,教科書などの活字文献を見る限り「8の上にヒゲが生えた八」が「グラム」です。学会の SI 単位対照表(古いですねぇ)を見てもそうなのですが。
岩熊 哲夫 への返信

Re: 重さの単位グラムの記号について

- 岩熊 哲夫 の投稿
ついでに,重力加速度は確かにgにしますが。
岩熊 哲夫 への返信

Re: 重さの単位グラムの記号について

- 岩熊 哲夫 の投稿
さらについでですが,数値と単位の間は四分空きです。
そして単位はローマン。だから $p=1.23$\,kg/m$^2$の
ようにするのが組版規則だったかと。
岩熊 哲夫 への返信

Re: 重さの単位グラムの記号について

- きえだ ゆうすけ の投稿
いいとかダメとかではなく,単なる書体デザインの差ですね.意味が違ったりすることはありません.
きえだ ゆうすけ への返信

Re: 重さの単位グラムの記号について

- 岩熊 哲夫 の投稿
デザインの差?ですか。でも,組版の規則で
例えば単位はローマンと決まっています。
斜体じゃないということです。グラムには
そういう決まり(8にヒゲgでなければなら
ないということ)は無いということですね。
ならいいのですが。
岩熊 哲夫 への返信

Re: 重さの単位グラムの記号について

- TONE Kozaburo の投稿
小学校・中学校・高等学校の算数・数学の記号は、大学や学会のものと若干違っているのでは。

先の書き込みの繰り返しになりますが、教科書会社の記号類の説明で以下のように記載されています。

%% ---- ここから
なお,「g」(グラム)や「a」(アール)は,一般的な立体の字形は小学生では書きにくいこと,「t」(トン),「μ」(マイクロ)の立体の字形は他の文字と混同する恐れがあることなどの理由から,それぞれ筆記体の字体を直立させたような字形の書体にしました。
%% ---- ここまで

文字のデザインはともかく単位は立体にしてますね。
TONE Kozaburo への返信

Re: 重さの単位グラムの記号について

- 帯田 木偶太 の投稿
欧文字に使用しているフォントによります(ほとんど Computer Modern Roman 限定かも
しれません)が、
    \fontshape{ui}\selectfont g
みたいな感じでいかがかと。
帯田 木偶太 への返信

Re: 重さの単位グラムの記号について

- 帯田 木偶太 の投稿

北見けんさんの投稿(https://okumuralab.org/tex/mod/forum/discuss.php?d=2728&parent=15942)が
先にあるのに気付かずに書き込んでしまいました。私の先の書き込みは北見さんの投稿と
本質的には同等で、北見さんのが TeX 流、私のが LaTeX 流の実現方法で、
標準的な状況では、同じ出力が得られるはずです。

帯田 木偶太 への返信

Re: 重さの単位グラムの記号について

- 北見 けん の投稿
お気遣いありがとうございます。

LaTeX 流は疎いのでお手上げでしたが、
帯田さんの \fontshape{ui}\selectfont を見て
*.fd ファイル内を探せばよいのだと思いいたって
grep 検索してみたところ、見つかったのは

\DeclareFontShape{OT1}{cmr}{m}{ui}
\DeclareFontShape{U}{cmr}{m}{ui}

の二種類の記述だけでした。
だから確かに

> 欧文字に使用しているフォントによります(ほとんど Computer Modern Roman 限定かも
> しれません)が、

ということになりそうですね。

ところで、普段使っていないフォントをどうやって見つけたかというと、
添付ファイルのようなフォントサンプルを作ってあって、
今回それを眺めてみたのでした。
坂本 への返信

Re: 重さの単位グラムの記号について

- 北見 けん の投稿
私の TeX 環境では
「Computer Modern Unslanted Italic」
というフォントが使えました。
LaTeX でのフォント指定がわからないので、
TeX 式のフォント指定で試しただけですが。

「TeX を使ってみよう」でも使えました。

\documentclass{article}

\nofiles

\font\cmu=cmu10

\begin{document}

g $g$ {\cmu g} g

\end{document}
北見 けん への返信

Re: 重さの単位グラムの記号について

- 坂本 の投稿
多くの皆さんに考えていただき有り難うございました。
私は、最近小学校の算数の教科書をみて、変化を感じました。
例えば、リットルは L と書き、mL のように書くようになっていました。
さらに、私はヒラギノ明朝体が好きで使っています。
それからすると、
¥newC{¥rg}{¥rotatebox[origin=c]{13}{$g$}} がしっくり行くように思いました。
皆さん、有り難うございました。
坂本 への返信

Re: 重さの単位グラムの記号について

- でび まる の投稿
でびまる といいます。

問題は解決していて完全に出遅れましたが、発端はここにあり少し関係しそうな話
なのでここに続けてみます。g の異字体みたいな話なのでユニコードに違いないと
思い検索してみると "ɡ" U+0261 というのがヒットしました。

当然ですが LuaTeX(-ja) や XeTeX だと問題はなく、フォントを適切に設定
すればそのまま "ɡ" を入力するだけのようです。例えば LuaTeX-ja なら

\documentclass[12pt]{ltjarticle}
\usepackage[ipaex]{luatexja-preset}
\setmainfont[Scale=MatchLowercase]{Linux Libertine O}
\begin{document}
重さの単位ɡの表記。これはɡooɡleで検索。

10ɡ, 12kɡ
\end{document}
とすれば文字間隔なども含め問題ない出力に見えます。XeTeX なら

\documentclass[a4paper]{article}
\usepackage{zxjatype}
\usepackage[ipaex]{zxjafont}
\setmainfont{Gentium Plus}
\begin{document}
重さの単位ɡの表記。これはɡooɡleで検索。

10ɡ, 12kɡ
\end{document}

XeTeX の知識はかなり前に止っており上のパッケージなど内容は知りませんが
検索でヒットしたものを借用しました。
ところが pLaTeX でもと思い検索で調べてみると pLaTeX でもユニコードで
欧文文字を入力するのは欧文 LaTeX とほぼ同じらしく下記のような設定に辿り
つきました。

\documentclass{jsarticle}
\usepackage[utf8]{inputenc}
\usepackage[T1]{fontenc}
\usepackage{lmodern}
%\DeclareUnicodeCharacter{0261}{ɡ}
\begin{document}
重さの単位ɡの表記。これはɡooɡleで検索。% 123k\UI{0261}

10ɡ, 12kɡ
\end{document}

しかしこれだと

! Package inputenc Error: Unicode character 鼻 (U+C8B1)
(inputenc) not set up for use with LaTeX.

となり \DeclareUnicodeCharacter{0261}{ɡ} のコメントを外すと

(I search kanjifont definition file: . . ) (I search font definition file: . .
. . . . . . )
(/usr/share/texlive/texmf-dist/tex/latex/libertine/T1LinuxLibertineT-TLF.fd)

で止まります。また upLaTeX でも \usepackage[prefernoncjk]{pxcjkcat}
を設定しておくとほぼ pLaTeX の挙動に近くなるらしく

\documentclass[12pt]{ujarticle}
\usepackage[prefernoncjk]{pxcjkcat}
\usepackage[utf8]{inputenc}
\usepackage[T1]{fontenc}
\usepackage{libertine}
%\DeclareUnicodeCharacter{0261}{ɡ}
\begin{document}
重さの単位ɡの表記。これはɡooɡleで検索。

10ɡ, 12kɡ
\end{document}

をコンパイルすると同じように

! Package inputenc Error: Unicode character ɡ (U+0261)
(inputenc) not set up for use with LaTeX.

となり \DeclareUnicodeCharacter{0261}{ɡ} のコメントを外すと

(I search kanjifont definition file: . . ) (I search font definition file: . .
. . . . . . )
(/usr/share/texlive/texmf-dist/tex/latex/libertine/T1LinuxLibertineT-TLF.fd)

で止まるようです。でも "äö" などだと正常に処理できるのでユニコードは
扱えてる様に思えます。また設定
\usepackage[prefernoncjk]{pxcjkcat}
\usepackage[utf8]{inputenc}
\usepackage[T1]{fontenc}
をコメントアウトすると表示はメチャクチャですが "ɡ" は表示できます。
こんな状況で文字 "ɡ" が特別なのか、設定の不備なのかなどモヤモヤは増す
ばかりで上手く行きません。今更かも分りませんがご教示いただければ幸いです。

でび まる への返信

Re: 重さの単位グラムの記号について

- でび まる の投稿
でびまる です。

pTeX/upTeX については inputenc パッケージを使ってもレガシーな LaTeX が LuaLaTeX になるはずもなく無理な相談でした。
"ɡ" が特別ではなく、むしろユニコードで出力できるのが "äö" などに限定されるようです。
無理やり inputenc パッケージを使うと pLaTeX なら
\usepackage[jis2004]{otf}
\DeclareUnicodeCharacter{0261}{\UTF{0261}}
を追加すればコンパイルはできますが組版的にはメチャクチャになり、最初から
OTF パッケージだけ使い \UTF{0261} する方が簡単。
詳細は省きますが upLaTeX でも同様な状況なようです。

inputenc パッケージ回りをご存知の方には今更な雑音で失礼しました。