nidanfloat

nidanfloat

- 竹村 基彦 の投稿
返信数: 2
fedora linux で fedora projectから供給されるrpmパッケージでtexliveを使っています。最近、fedora 28から29に更新し、それに伴ってtexliveも2017から2018になりました。
二段組で、2段の図・表と1段の図・表、脚注が多数混在するという、やや複雑で長い横書きの文章をjsbookで作っております。更新前(2017)には問題なかった原稿を更新後(2018)で処理すると、1段組の大きめの図表と右側の段に脚注がつくページで、脚注の分のスペースが確保されているにもかかわらず、脚注が想定よりも上側に出力されて本文と重なる、という現象がしばしば発生しています。nidanfloat.styを2018/07/28 v2.9から、偶然保存していた2005/12/09 v2.7に戻すと、この問題は消えるように思えます。
発生数日で、発生条件の詳細を把握できておらず、「最小限の例」も作成できておりませんが、既知の現象でしたら、特に回避方法など教えていただければ幸いです。

竹村 基彦 への返信

Re: nidanfloat

- aminophen の投稿
ソースが提示されていないので間違っているかもしれませんが,
2018/07/28 v2.9 及びひとつ前の 2017/05/01 v2.8 には既知のバグがあります。
https://github.com/texjporg/platex/issues/61
おそらくこの件ではないでしょうか。
今でも,まともな解決策が提案されていない状態です。

> nidanfloat.styを2018/07/28 v2.9から、
> 偶然保存していた 2005/12/09 v2.7に戻すと、この問題は消える

ということですが,困ったことに 2005/12/09 v2.7 にも既知のバグがあります。
https://github.com/texjporg/platex/issues/39

結局,v2.7 までのバグを直すために v2.8 や v2.9 を出したけれども,そちらにもやはりバグがあり,
「いまだかつて nidanfloat にバグの無かったバージョンは無い」
という残念な状況です…。
aminophen への返信

Re: nidanfloat

- 竹村 基彦 の投稿
情報を有難う御座いました。
https://github.com/texjporg/platex/issues/61
と同じでした
(掲載のソースをコンパイルして比較。掲示の回避方法2種類のいずれも私の原稿でも有効。)

「#39のバグ」にも以前からしばしば遭遇しておりましたが、手動でフロートの位置を変えたり、改頁を挿入することで回避しておりました。

私の原稿では(footnoteが多すぎる?)#61の出現頻度の方が#39より多そうで、footnoteまで関与すると回避が難しいので、当座はv2.7を使うか、v2.9に「\@colht@rightfixhtを削除」のどちらかでしのごうと思います。

「最終ページの右bottomフロートの位置」は私も「本文領域の下端に密着」が理想的だと思いますが、実現困難ならば、「縦方向に中央揃え」でも「本文下端に密着」でも、脚注と本文が重なって読めなくなるよりは良いと思います。
ただ、次の例を試みたところ、脚注の位置は「\@colht@rightfixhtを削除」でないとfooterと重なるようです(何か間違えたかな?)。

\documentclass[twocolumn]{article}
\usepackage{nidanfloat}
%%% v 2.9のfootnote位置対策
\makeatletter
\RequirePackage{etoolbox}
\patchcmd{\R@cflt}{\@colht\@rightfixht}{}{}{}
\patchcmd{\R@cflb}{\@colht\@rightfixht}{}{}{}
\makeatother
%

\usepackage{lipsum}
\begin{document}
\lipsum*[1-4]
\footnote{Lorem ipsum dolor sit amet, consectetur adipisicing elit, sed do eiusm
od tempor incididunt ut labore et dolore magna aliqua. }
\begin{table}[t]
\centering
\begin{tabular}{ccc}
\hline
AAAAAA & BBBBBB & CCCCCC \\
\hline
a & 1.00 & 1.00 \\
a & 2.00 & 2.00 \\
a & 3.00 & 3.00 \\
a & 4.00 & 4.00 \\
\hline
\end{tabular}
\end{table}

%\lipsum[1-3]%%% ここのコメントアウトをはずすと、脚注位置はどちらもOKになります。
%% 最終ページのbottomフロートはなぜか右カラムの縦方向の中央になります。v2.7も
%% 同じです。

\begin{table}[b]
\centering
\begin{tabular}{ccc}
\hline
AAAAAA & BBBBBB & CCCCCC \\
\hline
a & 1.00 & 1.00 \\
a & 2.00 & 2.00 \\
a & 3.00 & 3.00 \\
a & 4.00 & 4.00 \\
\hline
\end{tabular}
\end{table}
\end{document}