gs-9.24 には 2, 3 の不具合があったので,gs-9.25 が近いうちに
release されると思います。
まだ,gs-9.25 は release されていませんが,9.25RC1 を作成して
試して見ましたので,gsview-5.0 と共に使用する場合の注意点を
前もって述べておきたいと思います。
私がビルドした windows 用 gs-9.25 を gsview-5.0 上で使用する場合,
Options -- Safer をチェックしておくと,使用不能になります。私が
ビルドしたものは本家のバイナリと違って,iccprofiles をバイナリに
含んでいません。従ってフルパスで与えられた iccprofiles ディレクト
リからファイルを読む必要があります。gs-9.23 までは問題なかったの
ですが,gs-9.24 から -dSAFER に関するコードが大きく書き換えられ
たのが原因と考えられます。実際には,gs_init.ps において,-dSAFER
の場合にも iccprofiles ディレクトリは読み取り可能に設定してある
ので,通常のコマンドラインでは -dSAFER オプションが問題なく使用
できますが,gsview-5.0 は古すぎるので, Options -- Safer が新しい
ghostscript に対応していないと思われます。 ghostscript の option
としての -dSAFER は上に述べたように問題ありませんから,gsview-5.0
の設定で,Options -- Safer のチェックをはずして,代わりに
Options -- Advanced Configure... -- Ghostscript Options: に
-dSAFER を書き加えて下さい。
examples/annots.pdf は,gswin32 で表示すると問題なく表示できます
が,gsview-5.0 を使って表示すると,まともに表示できません。これは
以前からの現象です(例えば gs-9.23)。このことも,gsview-5.0 が古す
ぎて,新しい ghostscript に対応していないことを示しています。