texlive2015での日本語論文作成のノウハウについて

texlive2015での日本語論文作成のノウハウについて

- 橋本 翔太 の投稿
返信数: 3
初めまして、橋本と申します。
TeXという素晴らしい環境のために尽力した皆様へ深い感謝を。

恥ずかしながら無知無学でありまして、少々指南して頂ければ幸です。
当方、LinuxのSlackware(14.1)の環境においてTeXLive2015をISOからインストール後、PATH指定、DBアップデー ト後tlmgr --self updateにてフルインストール、最新版へ更新まで問題なく完了した次第です。
ここからが問題でして、私の理解の及ぶ限りにおいては
英文におけるTeXのサポートは問題なく、ウェブなどで落としてきた英語のサイトからの.texはほとんど、図や数式なども問題なくpdfやpsなどへ変換ができました。
しかしながらUTf8で日本語で論文を作成しようと試みたのですが、
これが極めて難解でありまして、意志半ばで躓いております。
/setion/cite/url/bibitemなど基本的な使い方は問題ないのですが、
どうもあちらこちらから切り貼りした部分、すなわち
\begin{document}の前にダラダラと記載された
\documentclass\usepackage\setlengthなどの、
まあ文体を指定している部分、と理解しているのですが、
がどうにもかみ合わない。
htmlやODFへ変換しようとすると(Q&Aにもあるような)
LaTeX Error: This file needs format `pLaTeX2e' but this is `LaTeX2e'.などとでたり、.clsのいくつかが見つからないなどとされたり、処理体系により多種多様なエラーが生まれます。
jarticle/jsarticle/CJK指定など、私の理解が及んでない部分があるため、何かしら私の不備があるとは思うの ですが、未熟なTeXへの理解では原因や修理方法に見当がつきません。
望むこととしては
CLIでの処理・UTF8・A4・日本語の一般的な学術論文の作成
出力としてはODF,PS,PDF(BOOKMARKが文字化けしない)
なのです。
恥を忍んでお願いなのですが、皆様の論文などではどのような指定がなされているのでしょうか?
教えてください。
どうか、よろしくお願いします。

当方の(機能していない、たぶん正しくない)は
処理としては
platex->dvipdfm -f hiraginoEmbed.map hoge.dvi
または
platex->dvipsk->ps2pdf
または
platex->dvipdfmx
または
platex->bibtex->platex->dvips->ps2pdf
のどれか機能するのを毎回違うのを行い、
なんとか出た(PDFはbookmarkが文字化けしてる)のを使うという非常にお粗末な状態でして…。
ODFとHTMLに関しては出力すらできない状態です。
\documentclass[a4paper,12pt]{article}
\usepackage{CJK,CJKspace,CJKpunct}
\usepackage{amssymb}
\usepackage{bm}
\AtBeginShipoutFirst{\special{pdf:tounicode 90ms-RKSJ-UCS2}}
\usepackage[dvips]{graphicx}
%\usepackage{ascmac}
\usepackage{amsthm}
\usepackage{amsmath} % need for subequations
\usepackage{graphicx} % need for figures
\usepackage{verbatim} % useful for program listings
\usepackage{color} % use if color is used in text
\usepackage{subfigure} % use for side-by-side figures
\usepackage{atbegshi}
\usepackage[hyphens]{url}
\urlstyle{same} % (sf also works, for something more subtle than tt)
\usepackage{atbegshi}
\ifnum 42146=\euc"A4A2
\AtBeginShipoutFirst{\special{pdf:tounicode EUC-UCS2}}
\else
\AtBeginShipoutFirst{\special{pdf:tounicode 90ms-RKSJ-UCS2}}
\fi
\usepackage[dvipdfmx]{hyperref}
%\usepackage[dvips]{hyperref} % use for hypertext links,
\usepackage[hyphenbreaks]{breakurl}
%including those to external documents and URL
%\def\UrlBreaks{\do\/\do-}
% don't need the following. simply use defaults
\setlength{\baselineskip}{16.0pt} % 16 pt usual spacing between lines
\setlength{\parskip}{3pt plus 2pt}
\setlength{\parindent}{20pt}
\setlength{\oddsidemargin}{0.5cm}
\setlength{\evensidemargin}{0.5cm}
\setlength{\marginparsep}{0.75cm}
\setlength{\marginparwidth}{2.5cm}
\setlength{\marginparpush}{1.0cm}
\setlength{\textwidth}{150mm}
%\begin{comment}
\pagestyle{empty} % use if page numbers not wanted
%\end{comment}
% above is the preamble
\begin{document}
\begin{CJK*}{UTF8}{zhsong}
\begin{abstract}
ほげほげ。。。 \end{abstract}

橋本 翔太 への返信

Re: texlive2015での日本語論文作成のノウハウについて

- aminophen の投稿
日本語の文書を作る方法として、
・jarticle クラスや jsarticle クラスを使う方法(pLaTeX + dvipdfmx)
・jarticle クラスや jsarticle クラスを使う方法(pLaTeX + dvips + ps2pdf)
・CJK パッケージを使う方法(pdfLaTeX など)
がありますが、日本で一番好まれている(多くの解説記事がある)
のはひとつめの方法です。よって、pLaTeX + dvipdfmx が一番無難でしょう。
どういう経緯で CJK パッケージなるものの存在を知ったかはわかりませんが、
少なくとも組版結果の品質という観点からすると CJK パッケージを使うなら
相当の工夫をご自分で行う必要があります。
bxjsarticle クラス、というのもありますが、それはそういう工夫の賜物で、
使いこなすにはそれなりの努力が要るでしょう。

まずはスタンダードな pLaTeX + dvipdfmx に腰を据えて学んでください。
いろいろなサイトからコピペするより、TeX Wiki の「LaTeX 入門」を読む
のが最も近道です。「CJK ナントカ」の話は忘れ去って腰を据えましょう…
https://texwiki.texjp.org/?LaTeX%E5%85%A5%E9%96%80

HTML への変換や、論文の書き方はその後です。
まずはご自分が「どの処理系統を使いたいか」(エラーを避けるために、
とかいう消極的な場当たりな理由でなく)をはっきりさせないと何も言う
ことはできません。
aminophen への返信

Re: texlive2015での日本語論文作成のノウハウについて

- S T の投稿
「日本語の一般的な学術論文の作成」ということなので質問者の目的は組版することではなく論文を書くことだ思います。論文執筆に「組版結果の品質」は関係がなく、TeX原稿の処理は投稿先の雑誌側で行うことだと思います。従って、TeXエンジンをpLaTeXにする必要は必ずしもなく、何でも良いと思います。

TeXLiveで、Support for Japanese” (collection-langjapanese) を選択してインストールしていれば、LuaTeX-jaが入っていますので、

\documentclass{ltjsarticle}
\begin{document}
こんにちは
\end{document}

というtext.texがあったとして、

$ lualatex test.tex

で、text.pdf ができませんか。

雑誌側が、LuaLaTeXではなく、pLaTeXなら、ltjsarticle.clsをjarticle.clsなどに適宜変更して対応するでしょう。執筆者が気にすることではありません。

S T への返信

Re: texlive2015での日本語論文作成のノウハウについて

- aminophen の投稿
>質問者の目的は組版することではなく論文を書くこと
それはそうです。
ただ、Web 上のほとんどの解説記事が pLaTeX ベースなので、
それらを活用する方が早いだろうという意図でした。
なぜ多くの人が pLaTeX を使っているかという理由の一つとして
組版品質をあげただけで、解説記事の多さも重要な理由です。
質問者が言及している CJK パッケージの利用は日本語解説が少ないので
苦労することが多いだろうと思い、避けるよう勧めたかったのです。

LuaTeX はどんどん仕様が変わっていますし、トラブルシューティング
が(少なくとも私には)とても難しいです。ずっと仕様がほとんど
変わっていない pLaTeX が、いまは無難だと思います。

「雑誌側が ltjsarticle というクラスを見て、それを jsarticle などに
変えてくれる」などということも、まずあり得ないでしょう。
各雑誌は独自のクラスファイルを提供している場合がほとんどで、
処理するエンジンも規定されているはずですから、それに従わない
ことは規定違反になると思います。

# LuaTeX-ja で論文を書いて良いという論文誌は私は知りません。
# pLaTeX なら IPSJ などいくつか例があるので実用的でしょう。