mendex -gオプション、「ん」から始まる項目

mendex -gオプション、「ん」から始まる項目

- t tk の投稿
返信数: 1
mendexの動作を調べていて、奇妙な動きに気が付きました。
-g オプション (頭文字区切りを"あかさた・・・わ" にする) と「ん」から始まる項目の組合せの場合です。

(株)アスキーさんによる mendex.doc の記述では
「日本語の頭文字の区切りを "あかさた・・・わ" にします。指定しないと "あいうえ・・・わをん" になります。」
とありますので、下記の例で、
(A13) 「-gオプションあり、sty1, city3」
(A23) 「-gオプションあり、sty2, city3」
の出力は、本来の仕様通りで無いと思います。


頭文字見出しの出力結果
(A) -gオプションあり :
(A11) sty1, city1: "サタハワ"
(A12) sty1, city2: "サタハワ"
(A13) sty1, city3: "サタハワん"   ← 妙
(A21) sty2, city1: "さたはわ"
(A22) sty2, city2: "さたはわ"
(A23) sty2, city3: "さたはわん"   ← 妙
(B) -gオプションなし :
(B11) sty1, city1: "ソトヘン"
(B12) sty1, city2: "ソトヘワ"
(B13) sty1, city3: "ソトヘワヰヱン"
(B21) sty2, city1: "そとへん"
(B22) sty2, city2: "そとへわ"
(B23) sty2, city3: "そとへわゐゑん"

patch適用後は、(A13)が"サタハワ"に,(A23)が"さたはわ"になり、本来の仕様通りになると思います。副作用も無さそうです。
もし問題なさそうでしたらpatchをTeX Liveのリポジトリーにコミットしようと思います。
ご意見があればよろしくお願いします。

実行例:
mendex -U city1.idx -g -s sty1.ist -o city11g.ind
mendex -U city2.idx -g -s sty1.ist -o city12g.ind
mendex -U city3.idx -g -s sty1.ist -o city13g.ind
mendex -U city1.idx -g -s sty2.ist -o city21g.ind
mendex -U city2.idx -g -s sty2.ist -o city22g.ind
mendex -U city3.idx -g -s sty2.ist -o city23g.ind
mendex -U city1.idx -s sty1.ist -o city11.ind
mendex -U city2.idx -s sty1.ist -o city12.ind
mendex -U city3.idx -s sty1.ist -o city13.ind
mendex -U city1.idx -s sty2.ist -o city21.ind
mendex -U city2.idx -s sty2.ist -o city22.ind
mendex -U city3.idx -s sty2.ist -o city23.ind


%%% sty1.ist
lethead_flag 1
letter_head 1
lethead_prefix "--- "
lethead_suffix  " ---"


%%% sty2.ist
lethead_flag 2
letter_head 1
lethead_prefix "--- "
lethead_suffix  " ---"


%%% city1.idx  文字コードはUTF-8
\indexentry{とうきょう}{1}
\indexentry{ソウル}{1}
\indexentry{ペキン}{1}
\indexentry{ンジャメナ}{1}


%%% city2.idx  文字コードはUTF-8
\indexentry{とうきょう}{1}
\indexentry{ソウル}{1}
\indexentry{ペキン}{1}
\indexentry{ワルシャワ}{1}


%%% city3.idx  文字コードはUTF-8
\indexentry{とうきょう}{1}
\indexentry{ソウル}{1}
\indexentry{ペキン}{1}
\indexentry{ワルシャワ}{1}
\indexentry{ヰーン}{1}
\indexentry{ヱリントン}{1}
\indexentry{ンジャメナ}{1}

t tk への返信

mendex, letter_head=0

- t tk の投稿
mendexのスタイルファイルのオプション letter_headについて、
mendex.doc や mendex.1 では
「日本語の頭文字の出力のフラグ。0のとき出力しない。」と記述されていますが、
実際には、letter_head=0 としても letter_head=1 と同じ動作をしているようです。
アスキーさんが2009年にリリースした最終のソース mendexk2.6f.tar.gz でも同様です。
従って、2009年以降に混入したバグという訳でもなさそうです。
"letter_head=0" は未実装だった、ということになります。

別に "lethead_flag=0" (欧文、和文、記号ともに頭文字を出力しない) もありますし、"letter_head=0" の利用価値は小さいと思います。
今更実装する必然性は小さいと思います。

以上のことから、"letter_head=0" をマニュアルから削除するつもりです。
ご意見あればお願いします。