私の通う大学では修士論文の体裁が決められていまして図は図だけのページにしなければなりません。
「図1に○○を示し,図2に△△を示す。」と1ページ目に書いた場合は,2ページ目と3ページ目にそれぞれ図1と2を貼り付けます。1ページ目の本文が中途半端に途切れてしまっても必ずその体裁を守らなければならないため,1ページ目の続きは4ページ目に同一段落で書かなければなりません。
修論はwordで無事書き終えたのですが,wordでは本文が2ページ目と3ページ目を飛び越えて4ページ目に回り込むような動作ができませんでした。ですので体裁を整えるのに苦労しました。
latexであれば出来るのではないかと期待しているのですが,今のところ私の方では期待通りにならないのが現状です。
\usepackage{float}と\begin{figure}[H]で図を置くことは可能ですが,その場合本文は回り込むことがなく,図の前後で段落が変わってしまいます。
どなたか知恵を貸していただければ幸いです。
float パッケージ無しでも,\begin{figure}[p] とすれば図だけのページができるはずです.
ただ,これだけだと1ページにいくつも図が入ります.1ページに図を1つにしたければ,
http://www.tex.ac.uk/cgi-bin/texfaq2html?label=floatpages
を参考にすると,プリアンブルに
\renewcommand\floatpagefraction{.001}
\makeatletter
\setlength\@fpsep{\textheight}
\makeatother
と入れておくと良さそうです.
ただ,これだけだと1ページにいくつも図が入ります.1ページに図を1つにしたければ,
http://www.tex.ac.uk/cgi-bin/texfaq2html?label=floatpages
を参考にすると,プリアンブルに
\renewcommand\floatpagefraction{.001}
\makeatletter
\setlength\@fpsep{\textheight}
\makeatother
と入れておくと良さそうです.
お二方とも回答ありがとうございます。
1ページにつき図を一つにすることが出来ました。
追加で質問になりますが,
-----1ページ始-----
1ページ目本文1ページ目本文
-----1ページ終-----
-----2ページ始-----
図1
-----2ページ終-----
-----3ページ始-----
1ページ目の続き1ページ目の続き
-----3ページ終-----
という状態で,1ページ目に本文を追加したくなった場合,
-----1ページ始-----
1ページ目本文追加の文章
-----1ページ終-----
-----2ページ始-----
図1
-----2ページ終-----
-----3ページ始-----
1ページ目本文1ページ目の続き1ページ目の続き
-----3ページ終-----
という風に,もともと1ページ目にあった文章が図1を飛び越えて自動で3ページ目に回り込むような動作は可能でしょうか。
1ページにつき図を一つにすることが出来ました。
追加で質問になりますが,
-----1ページ始-----
1ページ目本文1ページ目本文
-----1ページ終-----
-----2ページ始-----
図1
-----2ページ終-----
-----3ページ始-----
1ページ目の続き1ページ目の続き
-----3ページ終-----
という状態で,1ページ目に本文を追加したくなった場合,
-----1ページ始-----
1ページ目本文追加の文章
-----1ページ終-----
-----2ページ始-----
図1
-----2ページ終-----
-----3ページ始-----
1ページ目本文1ページ目の続き1ページ目の続き
-----3ページ終-----
という風に,もともと1ページ目にあった文章が図1を飛び越えて自動で3ページ目に回り込むような動作は可能でしょうか。
意図が正しく読み取れているか不安ですが,こんな感じでしょうか.
\out{1ページ目追加.} のコメントを外せば要望通りになるのがわかると思います.
\documentclass{jsarticle}
\renewcommand\floatpagefraction{.001}
\makeatletter
\setlength\@fpsep{\textheight}
\makeatother
\newcount\cnt
% 同じ内容を123回繰り返すマクロ.
\def\out#1{\cnt=0\loop\advance\cnt1\relax#1\ifnum\cnt<123\repeat}
\begin{document}
\out{1ページ目本文.}
あなたには図\ref{fig:air}が見えるだろうか?
\begin{figure}[p]
\caption{あなたには見えないかもしれない絵.}
\label{fig:air}
\end{figure}
%\out{1ページ目追加.}
\out{1ページ目本文.}
\out{1ページ目続き.}
\end{document}
\out{1ページ目追加.} のコメントを外せば要望通りになるのがわかると思います.
\documentclass{jsarticle}
\renewcommand\floatpagefraction{.001}
\makeatletter
\setlength\@fpsep{\textheight}
\makeatother
\newcount\cnt
% 同じ内容を123回繰り返すマクロ.
\def\out#1{\cnt=0\loop\advance\cnt1\relax#1\ifnum\cnt<123\repeat}
\begin{document}
\out{1ページ目本文.}
あなたには図\ref{fig:air}が見えるだろうか?
\begin{figure}[p]
\caption{あなたには見えないかもしれない絵.}
\label{fig:air}
\end{figure}
%\out{1ページ目追加.}
\out{1ページ目本文.}
\out{1ページ目続き.}
\end{document}
前田さんの回答は別途参照していただくとして,全体像としてこんな感じでしょうか?
\noindent とか \clearpage とかを執筆者が陽に書くのはおかしい気もするので,
\begin{figure} とか \end{figure} とかを細工するというのがもっとスマートな方法
のような気はします.
\documentclass{jsarticle}
\usepackage[dvipdfmx]{graphicx}
\begin{document}
図\ref{fig:hoge}に○○を示し,図\ref{fig:fuga}に△△を示す。\newpage
\begin{figure}[p]
ここにhoge図を挿入する。
\caption{Hoge.}\label{fig:hoge}
\end{figure}
\begin{figure}[p]
ここにfuga図を挿入する。
\caption{Fuga.}\label{fig:fuga}
\end{figure}
\clearpage\noindent%
だがその後の文章は新たなページの先頭に改段落せずに配置したい。
\end{document}
なお,段組みをしている場合は \newpage も \clearpage にしないといけないと思いますが,役割の違いが分かるように上の例では使い分けておきました.
\noindent とか \clearpage とかを執筆者が陽に書くのはおかしい気もするので,
\begin{figure} とか \end{figure} とかを細工するというのがもっとスマートな方法
のような気はします.
\documentclass{jsarticle}
\usepackage[dvipdfmx]{graphicx}
\begin{document}
図\ref{fig:hoge}に○○を示し,図\ref{fig:fuga}に△△を示す。\newpage
\begin{figure}[p]
ここにhoge図を挿入する。
\caption{Hoge.}\label{fig:hoge}
\end{figure}
\begin{figure}[p]
ここにfuga図を挿入する。
\caption{Fuga.}\label{fig:fuga}
\end{figure}
\clearpage\noindent%
だがその後の文章は新たなページの先頭に改段落せずに配置したい。
\end{document}
なお,段組みをしている場合は \newpage も \clearpage にしないといけないと思いますが,役割の違いが分かるように上の例では使い分けておきました.
提出は電子ファイルですか?印刷したものですか?
私なら、単純に本文と図の原稿を分けて作成して、
ページ番号に整合性を持たせる方向で執筆します。
図の挿入位置に
\addtocounter{page}{1}
または図が2つなら
\addtocounter{page}{2}
とでもしておいて、
図は別のTeXファイルで作成して、印刷後に差し込めばいい。
図の方は
\setcounter{page}{2}
とか、すべて指定する。
この方法なら、1ページ目であふれた文章は自動的に4ページ目に送られます。
電子ファイル(PDF)が必要なら、
本文のPDFと図のPDFをpdftkなどで分割・合成すればいい。
$ pdftk A=honbun.pdf B=zu.pdf cat A1 B1-2 A2-end output all.pdf
みたいに。
私なら、単純に本文と図の原稿を分けて作成して、
ページ番号に整合性を持たせる方向で執筆します。
図の挿入位置に
\addtocounter{page}{1}
または図が2つなら
\addtocounter{page}{2}
とでもしておいて、
図は別のTeXファイルで作成して、印刷後に差し込めばいい。
図の方は
\setcounter{page}{2}
とか、すべて指定する。
この方法なら、1ページ目であふれた文章は自動的に4ページ目に送られます。
電子ファイル(PDF)が必要なら、
本文のPDFと図のPDFをpdftkなどで分割・合成すればいい。
$ pdftk A=honbun.pdf B=zu.pdf cat A1 B1-2 A2-end output all.pdf
みたいに。