Re: 章・節等の開始直後のインデント(Re: 脚注&gnuplot,画像+コマンドについて)

名前: 永田善久
日時: 2002-02-01 14:09:27
IPアドレス: 133.100.243.*

>>6065 > 少なくとも英語では,章などの見出しの直後の段落開始は > インデントをしないという流儀があります. > abcさんが学生さんならば, > 定評のある出版社から出された英語の書籍を見ることはあると思いますが, > そうなっているものが多いはずです. > たとえば,Springerの英語の本のスタイル指定には > 見出し直後はインデントしないと明記されています, > #Chicago Bookなんかでも明記されてます > そういうわけで,LaTeX2eもデフォルトはそういう風になっています. トノさんや本田さんの的確なご指摘の驥尾に私もちょっとだけ付させて 戴きますと、英語同様ドイツ語でもインデントされません。しかし、フラン ス語ではインデントされます。 # もしその機会がありましたら、ドイツ語・フランス語書籍を # 手にとり、この点を意識的にご覧戴くと、確かにそうなっていることが # 確認されることと思います。もっともそうなっていない例外の # 書物もあるでしょうが。 そして、こうした言語表記・文章組版の際のルールも含めて広く 「正書法」と呼ぶことにしますと、LaTeX はしかるべき環境のもとで これを用いれば、書き手が意識せずともこうした「正書法」を自動的に 実現してくれるのです。これは本当に素晴らしく、そして有難いこと です。LaTeX 使用においては、よく「レイアウト」の変更が話題となり ますが、そのレイアウト変更が、LaTeX が最初から実現してくれている 「正書法」を無意識のうちに損なっている場合もある、ということは意 識しておく必要があると思います。 最後に、欧文におけるインデントの有無に興味がある方のために、 以下に「ドイツ語・フランス語・英語による『白雪姫』冒頭」の文章 を Babel を用いて処理させるソースファイルを添付します。ソース 内では \selectlanguage コマンドで処理対象となる言語をその都度 切り替えています。そして、フランス語の部分だけ「見出し直後でも ちゃんとインデント」されるのをご確認ください。Babel とは 多言語混在同時処理用パッケージです。 \documentclass[a4paper]{article} \usepackage[T1]{fontenc} \usepackage[german,french,american]{babel} \begin{document} \selectlanguage{german} \section{Sneewittchen} Es war einmal mitten im Winter, und die Schneeflocken fielen wie Federn vom Himmel herab, da sa"s eine K"onigin an einem Fenster, das einen Rahmen von schwarzem Ebenholz hatte, und n"ahte. \selectlanguage{french} \section{Blancheneige} Un jour, c'\'etait au beau milieu de l'hiver et les flocons de neige tombaient du ciel comme du duvet, une reine \'etait assise aupr\`es d'une fen\^etre encadr\'ee d'\'eb\`ene noir, et cousait. \selectlanguage{american} \section{Snow White} Once upon a time, in the middle of winter, when snowflakes were falling like feathers from the sky, a queen was sitting and sewing at a window with a black ebony frame. \end{document}

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