Re: dvipdfmxのcid-x.mapについて、いくつかの疑問点【追々記・かなり急いでいます!】

名前: ZR
日時: 2010-02-21 12:09:40
IPアドレス: 122.26.181.*

>>54585 どうしても斎藤さんの方法について知りたいという情熱をお持ち であれば、まず以下の「前提知識」を習得してください。 これらの項目については、Web 上に情報がある(後に参考文献を 挙げた)ので、自分で学習できると思います。 - TFM/VF ファイルの役割 - TFM/VF ファイルの作り方 # PL/VPL フォーマット; pltotf/vptovf コマンド - JFM(和文TFM)ファイルの役割,作り方 # JPL(和文PL)フォーマット # W32TeX でJFM/JPLを操作するコマンドはppltotf/ptftopl。 #「和文VPL」は存在しない。和文用のVFは符号値が2バイト以上 # であることを除いて欧文と同じ。ただ欧文用のツールでは # 対応できないので、結果的に、和文VFはアドホックな方法 # で作られている。Omega の ovp2ovf; makejvf; disvf.pl; # propw。なお、拙作の PXutil は「和文VPL」に相当するもの # を作る試みである。 - Omega(Ω)の OFM(ΩFM) ファイルについて # OFM/OPL/OVF/OVP の「Level 0」の方。符号値が 2 バイトで # あることを除けば TFM/PL/VF/VPL と同じ。 # 結局のところ、VF については TeX/pTeX/Omega で違いがない # というのがポイント。 - フォントのメトリックに冠する基本的な知識 # TFMで設定されている値の意味が判ればOK。 - Type1/TrueType/OpenType フォントについて、フォント内の各 グリフへのアクセスの論理的機構。 # Type1 なら「名前」でアクセスできる、CID-keyed フォントなら # CID 番号でアクセスできる、Unicode エンコーディングをもつ # TTF/OTF なら Unicode 符号値でアクセスできる。 - ENC ファイル、CMap ファイルの、TeX システム内での役割 # これは TeX 固有のものでなく PostScript/PDF の世界のもの。 # 作成/解読できる必要は基本的にはない。 # ENC ファイルは「TFM 符号値をグリフ名にマップするもの」、 # CMap ファイルは「TFM(JFM/OFM) 符号値を CID 符号値にマップ # するもの」という理解でよい。 以上をクリアすると、 - 拙作のPXutil パッケージの解説ページの作業内容 - $TEXMF/doc/dvipdfm/base/FONTMAP に記述されている、dvipdfmx の マップファイルの記述方法 が完全に理解できるようになるはずです。 そして、話はそれからということになります。 あと補足しておきます。 - TeX の知識は必要か? 幸いなことに(?)不必要に思える。ただし、実際に運用されている、 jarticle クラス、jsarticle クラス、OTF パッケージでどのような 設定がなされているかを知るためには、当然その中身が解読できる 必要がある。でもその辺はこの掲示板で尋ねれば答えてくれるかも。 - (TeX 以外の)プログラミング能力は必要か? 例えば PL ファイルを何らかの別形式のデータから作るという場合、 プログラムで自動化できれば便利である。何万字もある和文の場合 はほぼ必須だろうが、高々 256 字しかない欧文なら手作業も可能。 (ただペアカーニングまで考慮すると…) 健闘を祈っております。 参考文献: アスキー日本語TeX(pTeX) この中の以下の項目 - PLファイルとJPLファイル - TFMファイルとJFMファイル UK TeX FAQ この中の以下の項目 - What are TFM files? - Virtual fonts # このページのリンク参照先が重要 Omega(Ω)のドキュメント # OFM/OPL/OVF/OVP Level 0 の解説 dvipdfmx のマニュアル (W32TeX に含まれる) - dvipdfm のマニュアルの第 12 節 $TEXMF/doc/dvipdfm/base/dvipdfm.pdf - dvipdfmx の拡張である CID フォントのマップの解説 - $TEXMF/doc/dvipdfm/base/FONTMAP

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