名前: 安田 日時: 2009-08-01 00:26:45 IPアドレス: 121.108.40.*
>>53452 技術的な観点では TeXnician の方々が有益なアドバイスをなさってくれています。 これは,特許のちょっと実務的な観点での書き込みです。オフトピックです。 水を差すようで申し訳ありませんが,明細書全体を LaTeX で作成しても, 私には,企業特許担当者,特許事務所が困るだけだと確信します。 LaTeX 文書を紙に印刷して,紙による出願も考えられますが,手数料,その後の 指令対応,中間処理の管理等,事務手続きが電子出願に比べ遥かに面倒なため, 企業,特許事務所はいまやほぼ全件,電子出願のはずです。 特許の明細書は現在,特許庁が無償配布している「電子出願ソフト3」を 用いて ISDN 回線を経由して出願するするのが一般的で (セキュリティ上 ISDN はインターネットより破格に優れています),その際, 文書はHTML 形式が文書交換プロトコルになっています。 (来年3月には,XML 形式によるインターネット出願に統一される予定です。) さらに文書の書き方そのものも,明細書のクレームなど,こと細かに記載 フォーマットが規定されていますので,特許庁が配布している「ひな型」沿って Microsoft Word やテキストエディタで作成するのが標準的なやり方になっています。 学術論文に投稿規定があるように,特許明細書も厳しい法的出願規定がありますので, LaTeX の適用は,数式についてのみ LaTeX で組んで,それを「図面」として貼り付ける 程度にしたほうがよいと思います。 特許出願・中間処理管理,登録事務など,特許に関る他の方々のオペレーションを まず第一に考えることを強くお勧めします。 特許庁から補正指令が出たのに,LaTeX が解る特許技術担当,テクニカル ライター,法務担当者等がいないために期限が守れなくなってしまったなどと いうような事態を考慮すべきかと思います。 余計なことを言いました。これは個人的意見として無視していただいて かまいません。 でもまずは,車内の特許手続きの専門家に明細書のやりとりの仕方について 相談すべきなのは間違いありません。
この書き込みへの返事: