Re: BCSJ論文賞とXyMTeX

名前: 林 和弘
日時: 2008-05-16 18:13:24
IPアドレス: 218.45.242.*

>>51197 お邪魔いたします。日本化学会の林です。遅ればせながらこのスレッドを 偶然拝見することになりました。この度は話題にとりあげていただき 有り難うございました。念のため、いくつか補足させていただければと 思います。 >TeX-3B2 把握いただいているとおり、現在著者原稿をTeXで組みなおして、 3B2に流しております。ちなみに著者原稿(本文)の99%がMS-Wordとなっており、 標準フローではコンバーター利用と海外アウトソースによる労働集約的な 作業でメタデータ整形を行っております。参照頂いたプレゼンpptや拙稿で 述べさせていただいたように、このTeXファイルはレイアウト情報を持たず、 SGMLやXMLに近いタグ付けが行われており、印刷会社ではこのTeXから 直接XMLを出力する試みも進んでいると伺っています。(化学会では 新聞の記事のとおり、WordからXMLを直接出力するフローを現在検討 しております。) >Imcompatible with MS-Word 公開されているpptだけ見ると確かにおかしいです。本来両者を並べて 比較すること自体に意味が無い点は承知しております。このプレゼンでは、 ビジネスが絡むプロダクションの観点からだと、著者からの原稿ファイル種が 複数ある場合どれかに寄せて以降の作業を効率化することを考えざるを 得ないことをまず伝えました。そして、化学会のようにMS-Wordが大多数の 場合にTeXが簡便にWordに変換できないために、まさに藤田先生に頂いた 今回の原稿のようにオフラインの例外処理になってしまうと、口頭では このような文脈で説明しております。 いずれにせよ他の項目と比較して異質ですが、状況をご理解いただければ 幸いです。 >電子投稿でのTeX受け入れ 前述の原稿種割合のために、日本化学会ですぐに対応が難しいのが現状です。 一方、ACSのParagon Plusは、ご存知かとも思われますが、ScholarOneという 大手の電子投稿査読システムをカスタマイズしたものです。 数年前より次の査読システムをどうするかの調査が続けられており、その 候補としてScholarOneも対象に入っております。従って、こちらで進める ことになった場合にはTeX受け入れについても検討されることになると 思われます。 >LaTeX2eからMS-Wordに変換して対処する道もありますが、 ご存知かもしれませんが、アメリカ物理学会系ではこの手法を採用して NLMDTD-XMLを作成していると伺っています。 以上僭越ながら補足させていただきました。ご参考になれば幸いです。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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