名前: ZR 日時: 2007-09-13 15:25:34 IPアドレス: 221.191.123.*
>>49491 (>>49486) >>上の2番目のエラーで、1個のフォントが無いないだけでps ファイルを出力しないのではなく、 >>ps ファイルを出力して扱えないフォントは黒の四角形で示せば、エラーの場所と原因は直ぐに分かります。 >>このようなプログラム改善の希望をプログラム制作者に伝えるサイトはどこかにあるのでしょうか? >このようなものは「改善」とはいいません. >むしろ改悪でしょう. 「改善/改悪」とは善く/悪く改めること…だから、何と呼ぶかは結局その人 の善悪判断に依るのですが。 私個人の判断としては、これは改善として有りかと思います。ただし勿論 「その際に警告メッセージを出力する」ことが大前提です。そして、その 場合に「統合環境が警告を取りこぼす」ことで新たなトラブルの原因に なるかもしれないので、その対策も必要だと思っています。 # dvipdfm(x) は一部のグリフが利用できない時にもできるだけ処理を継続 # しようとしますね。これは私はその方が便利だと感じています。 >確か10年以上昔のLatex では、存在しないフォントは「黒い四角」で出力していた >のを思い出してそう書きました。 >ただし、Tex -> dvi で変換された dvi ファイルです。 >もし、使っているLatex で存在しないフォントを使ったときに、 >全く出力ファイルが出なければエラーの原因が分からず、途方に暮れたと思います。 これに対して、もし真面目に返答するなら ---- LaTeX において「フォントが無い」というのも様々な「レベル」があるが、 ・LaTeX のフォント関係の定義ファイル(*.fd 等)がない → 警告が出て、適当なフォントで代替される(文字化けの可能性あり) ・TeX のフォントメトリックファイル(*.tfm)がない → エラーになる。 ・tfm はあるが、それに対応するフォントの実物がない → TeX/LaTeX はそのことを感知しない。 いずれにしても「tex -> dvi」(つまり latex)が非存在の字を黒い四角に 置き換えることは(どのバージョンにおいても)ない。黒い四角で表示された というのなら、それを行ったのは「dvi を解釈して表示するソフトウェア」 である。 ---- # LaTeX はソフトウェアの名前。latex はその実行コマンドの名前。 ということになりますが、残念ながら、今の小林さんにはこれを理解 することが難しいのではないでしょうか。 # TeX システムのフォントの扱いは複雑です。「和文の明朝体」を表す名前 # にも JY1/mc/m/n とか min10 とか rml とか Ryumin-Light とか処理段階 # に応じて色々なものが出てきます。Windows のフォント処理を直接用いて # いるのではないので「MS 明朝」等とは決して出てきません。 大抵のソフトウェアは、可能な限り導入(インストール)・維持(メンテナンス)・ 使用が容易で、コンピュータに関する詳しい知識の無い人でも使えるように することが究極の理想であることは論を待たないし、また組版ソフトウェア (本来コンピュータとは無関係)である TeX システムもその例外にはならないと 私は考えます。しかし、現実には 残念ながら、今の TeX システムはそうではない のです。すなわち、今の TeX システムを使い続ける(起こりうるトラブルに 対処しながら)には、 - TeX システムの動作原理に関するある程度の知識 - 使っている OS の基本的な操作に関する知識 が必要です。確かに、今では TeX システムのインストールは、便利なインス トーラが開発されたことで随分楽になりましたが、インストーラは、インス トール後のことまで面倒は見てくれません。TeXShell 等の統合環境は、 個々のプログラムを起動するコマンドを打つ手間を省いてはくれますが、 個々のプログラムの役割を意識する必要を消してはくれません。 # 例えば、latex で dvi に変換できる tex ファイルは「(文法的に)正しい # LaTeX ソース」です。しかし、dvi 中の画像挿入の命令が dvipdfm で処理 # できないなら、それは「dvipdfm で画像を含む PDF を作る」という目的 # には合わない LaTeX ソースです。 # dvipsk が "min10" に関するエラーメッセージを出したときに、これを見て # 「日本語フォントの問題だ」と判断できる能力も時には必要です。 現状では、小林さんの「必須知識」のレベルは不十分だと感じられます。 だから、少なくとも、他人に助けを求めているときに、自分の判断を過信する ことは適切でないと思います。勿論、自分で判断して対処する経験を積まなけ ればいけないことも事実ですが。 TeX システムの「改善」に関する議論も、とりあえず今のシステムを使うだけ の知識が備わっていないと、あまり有意義なものにならないでしょう。
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