名前: 永田善久 日時: 2007-04-26 14:29:12 IPアドレス: 133.100.107.*
>>47744 > 欧米では dvipdfm よりも pdflatex を使う人が多いのでしょうか。 参考までに,DANTE(ドイツ TeX ユーザーズグループ)の季刊誌 Die \TeX{}nische Kom\"{o}die の組版に用いられてきたプログラム およびフォントの変遷を書いて見ます。 0. 2002年第1号(3月刊)までは LaTeX2e と EC フォント 1. 2002年第2号(6月刊)から pdflatex と CM-Super 使用 2. 2003年第3号(9月刊)からは CM-Super を止めて LM フォント使用 3. 2004年第2号(6月刊)からは季刊誌の「カラー」化 4. 2007年第1号(2月刊)で TeX Gyre フォントのアナウンス というように,2002年6月から latex に代わって pdflatex が用いられる ようになりました。この頃から PDF が強調され始めます。それ以前の印刷 用フォントは METAFONT の 1270dpi で作られていました。 2004年6月の「カラー」化以降は,xcolor や beamer や pstricks といった 派手(?)なパッケージも精力的に紹介されるようになってきています。 そして,最新号(2007年2月刊)では TeX Gyre プロジェクトが高らかに 謳いあげられています (^^; DANTE はそれなりのお金も醵出しているので, 全フォントが完成した暁には,LM の代わりに TeX Gyre が用いられるよう になると思います。 # Gyre という語には,スコットランドでは witch, hag, a malignant spirit, # spook という意味もあるらしく,このあたりが,開発者達の遊び心を # くすぐってもいるようです。 なお,季刊誌の報文の中では,プログラムとしての pdflatex が言及される ことはあっても,dvipdfm(x) はほとんど出てきません。beamer パッケージ が dvipdfm をサポートしていない(昔はそうでした,今もそうであるかは, すみません,知りません)ということも,dvipdfm(x) の利用者が欧米では 少ないことが遠因として存在するのかもしれません。 > 上流でどのように修正されるか、見届けたくはあるのですが、 > ひとまず同じものを次の ptetex3 に入れておきます。 Esser さんには,最終的に土村さんが >>47735 で 与えてくださった「解の一例」も,伝えさせていただきました。有難うござい ました。
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