名前: Tackaschi 日時: 2006-08-17 06:45:53 IPアドレス: 222.0.195.*
>>44256 本田さん,ご回答ありがとうございます。 『LaTeX2e 標準コマンド ポケットリファレンス』を よく参考にさせて頂いております。 この本と奥村さんの『[改訂第3版]LaTeX2e 美文書作成入門』とには お世話になりっぱなしです。 # 誤植と思われる箇所を発見したので,お知らせ致します。 # 『LaTeX2e 標準コマンド ポケットリファレンス』の p.353 9行目(?)の # 「仮に、\mathcal{abc} としても」という箇所は # 「仮に、\mathrsfs{abc} としても」の間違いではないでしょうか? > >この数式グループの定義を解除するようなTeXコマンドはあるのでしょうか? > ないと思うので, > italicグループとかは定義できないように > 細工することになると思います. 定義できないように細工ですか……。 スミマセン,学習不足のためかどうしても数式グループが足りなくなった場合には, 例えば下のように {italic} を上書きしてしまう方法しか思い付きませんでした。 %----------------------------------------------------------------------------- \usepackage{txfonts} \input{ot1pzc.fd} \DeclareFontFamily{OT1}{pzc}{\hyphenchar\font"2D } \DeclareFontShape{OT1}{pzc}{mb}{it}{<->s*[1.123999]pzcmi7t}{} %\DeclareMathAlphabet{\mathpzcmi}{OT1}{pzc}{mb}{it} \DeclareSymbolFont{italic}{OT1}{pzc}{mb}{it} % 普段はこの2行の代わりに \DeclareSymbolFontAlphabet{\mathpzcmi}{italic} % 上の1行を使っています。 \def\mathscr{\mathpzcmi} %----------------------------------------------------------------------------- # そういえば『LaTeX2e 標準コマンド ポケットリファレンス』の p.364 に, # Adobe ZapfChancery-MediumItalic を使う場合には # 1.3倍程度に拡大すると大きさがそろうとお書きになっていますが, # 1.3倍程度では(Adobe Times に対して)大き過ぎるような感じが致します。 # mathptm package のバーチャルフォント # ($TEXMF/fonts/vf/adobe/times/zpzccmry.vf) を調べてみると, # Adobe ZapfChancery-MediumItalic は1.123999倍となっていました。 # この1.3倍程度という倍率はどのようにしてお決めになったのでしょうか? > 数式フォントをいろいろ切り返るなら, > math versionをひたすら構築するのも一個の手です. 私の場合は一つの数式バージョンの中で TXFonts をベースに, 例えばギリシア文字を Fourier-GUTenberg package のものにしたり (特に χ (\chi) の形が気に入っております。個人的に TXFonts や Computer Modern の χ (\chi) は横幅が大き過ぎる感じが致します。), \sum と \prod を (mathptmx package のバーチャルフォントを使って)Adobe Symbol のものにしたり, さらに(数式グループが余ればですが),“= + − ± × † ÷”や \imath などを (PDF や PS にする場合に,少しでも埋め込むフォント数を減らすために) Adobe Times のものにしたり (これらの記号は Adobe Times の中にあるのに,TXFonts では ほぼ同じフォントを新たに用意しているのですが,なぜなのでしょう?) と,色々と自分好みに設定しております。 さらに amsmath package の \boldsymbol や bm package で bold体を出すことがよく必要になるので, 数式バージョンを切り替えて数式フォントを変える方法は この場合には行いにくいかもしれません。 # こういうのはバーチャルフォントを自作するのが # 数式グループを節約する一番の方法なのでしょう。 # ただ,TeXファイルを記述するときの私なりの指針として, # できるだけ pLaTeX2e 標準のパッケージのみを用いて TeXファイルを記述し, # どんな pLaTeX2e 環境でも同じようにコンパイルできるようにしたい # (ただし,otf package だけは日本語7書体・中国語4書体・韓國語2書体の多書体が # 簡単に扱えて便利で,かつ出力が綺麗なので,特別視していつも使っています。) # ので,バーチャルフォントは作っておりません。 # (また,バーチャルフォントを作る手間を考えると # ヤル気を無くしてしまったという個人的な理由もあります(笑)。) # そういえば,ここの Wiki の「TeXを使ってみよう」で使える TeX 環境では # Fourier-GUTenberg package が使えなくてショックだったのですが, # teTeX や MacpTeX などの TeX 環境には # Fourier-GUTenberg package が標準では含まれていないのでしょうか? もともと TXFonts で定義されている数式グループの数が多い (LaTeX 標準の4つ,AmS-LaTeX の2つに加えて TXFonts 独自の3つ(+ {italic} の1つ)が定義されています) 上に,さらに RSFS や Washington Cyrillic Italic, Adobe ZapfChancery-MediumItalic なども使うことがよくあるので, 数式グループの数がよく不足しています。 今のところ対策として, 1. [disablejfam] option を使う。 2. bm package は (仕組みは良く分かっていないが)数式グループの数を余分に消費するので, bm package を使わずに amsmath package の \boldsymbol(と \pmb)を使う。 3. それでも不足するのなら, %-------------------------------------- \def\mathbf{\textbf} \def\mathit{\textit} \def\mathsf{\textsf} \def\mathtt{\texttt} %-------------------------------------- と置き換えて,使う数式フォントを減らす。 の3つの方法を使っているのですが,他に良い方法があるのでしょうか? # 話はそれるのですが,私の周りの院生・学生, # さらには教授・助教授・助手の方々の大勢(と言うよりほぼ全員)が # bold体のベクトルを出すのに \mathbf を使っています。 # あまりに大勢の方々が使っているので,いっそのこと # \DeclareMathAlphabet{\mathbf}{OML}{cmm}{b}{it} % Computer Modern の場合 # %\DeclareMathAlphabet{\mathbf}{OML}{txmi}{bx}{it} % TXFonts の場合 # と定義した方がいいのではないかと思っているほどです。 # amsmath package の \boldsymbol(と \pmb)や bm package の知名度は # 思ったよりも低いのでしょうか? # 数式に \varGamma(もしくは \mathnormal{\Gamma})などの # ギリシア文字の大文字の斜体を使っている人も意外に少ないですし……。 # 理系(物理学系)なのに AmS-LaTeX の知名度さえ低いような気もします。 また,調べてもよくわからなかったのですが,\DeclareFontFamily を定義するときに {\hyphenchar\font"2D },{\skewchar\font"7F },{\skewchar\font"30 } のような 設定を加えることがよくありますが,これは何のために加えられているのでしょうか? どうやら OT1 encoding では \symbol{"2D} の hyphen を, OML encoding では \symbol{"7F} を, OMS encoding では \symbol{"30} の \prime を指しているように思えるのですが。
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